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【6/13(金) 締切】その他 中国南極基地建設

環境保護に関する南極条約議定書に基づき中華人民共和国政府から送付された包括的環境評価書案の公表及び意見の募集について
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195250016&Mode=0

〇解説
研究目的といいながら、そのうち、「南極は自国の領土だ」と言いかねないし、ちゃんと環境を壊さないように工事をするかどうか疑わしい・・・。
「南極の環境に対し、軽微で一時的な影響以上の影響を与えるものの、本夏季基地での活動は、世界的な国際協力と科学研究に大きく貢献することが期待される」
としていますが、信用できますか?

〇概要
1997 年に我が国が締結した環境保護に関する南極条約議定書では、同議定書締約国が南極地域において環境影響が一定程度以上となるおそれがある活動を行おうとする場合に、包括的な環境評価書の案を作成し、他の締約国に送付すること、また、送付を受けた締約国は、これを一般に利用可能なものとすることが定められています。
今般、中華人民共和国政府から、基地の建設に関する包括的環境評価書案が送付
されましたので、これらを公表するとともに、当該評価書案に対する意見を募集します。

1.環境保護に関する南極条約議定書に基づく包括的環境評価書案について
環境保護に関する南極条約議定書(以下「議定書」という。)は、南極の環境を包括的に保護するため、1991年に採択され、1998年に発効しました(我が国は1997年に締結)。 議定書では、南極条約地域(南緯 60 度以南の地域)におけるすべての活動について、南極の環境又はこれに依存し若しくは関連する生態系に及ぼす影響に関する事前の評価を行うことが規定されており、活動の影響が軽微な又は一時的な影響を上回るおそれがあると判断された場合には、包括的環境評価書を作成することとされています。
議定書の締約国が包括的環境評価書案を作成した場合、当該締約国は、議定書附属書Ⅰ第3条3に基づき、これを公表し、意見を求めるためすべての締約国に送付することとされています。送付を受けた締約国は、これを自国民に対して公表する義務を負う一方、評価書案を作成した締約国に対して意見を送付することができます。
その後、各締約国からの意見、南極条約協議国会議環境保護委員会の助言及び南極条約協議国会議(令和7年度は6月23日~7月3日の期間で開催予定。)において提出された意見を反映させた最終的な包括的環境評価書を作成した後、当該評価書に従い、実際の活動が実施されることとなります。

2.中華人民共和国政府から送付された包括的環境評価書案の概要について
今般、中華人民共和国政府から送付された包括的環境評価書案の概要は以下のとおりです。
(1)中華人民共和国政府から送付された包括的環境評価書案
①表題
南極大陸マリー・バード・ランドに新しい中国研究基地を建設・運営する計画に関する包括的環境評価書案
②作成者
中国極地研究所及び同済大学

③当該活動の目的
地球規模の気候変動を背景に、西南極の大気、氷河・棚氷、海洋の多要素観測・研究を支援する重要な国際的プラットフォームの一つとして、南極のマリー・バード・ランドに新しく基地を建設するもの。西南極氷床の安定性とその主要な影響要因に関する研究に対して、より効果的な長期科学データを提供することを目的とする。
④環境影響評価の対象となる活動
今後数年間に実施される南極のマリー・バード・ランドにおける中国の新しい夏季基地の建設に関する活動
⑤環境影響評価の概要
本環境評価書では、マリー・バード・ランドのコックス・ポイント及びその周辺における新しい中国の夏季基地の建設及び運用は、南極の環境に対し、軽微で一時的な影響以上の影響を与えるものの、本夏季基地での活動は、世界的な国際協力と科学研究に大きく貢献することが期待されると述べられている。夏季基地の建設及び運用による世界的な国際協力及び科学研究への貢献の方が、基地建設及び運用が南極の環境へ与える影響よりもはるかに上回るとされ、本夏季基地の建設及び運用を進めることが示されている。

3.活動の場所
マリー・バード・ランドのコックス・ポイント(南緯74度57分、西経136度41分)

4.工事予定時期
建設は、2025/2026年シーズンと2026/2027年シーズンの2回の南極夏季に実施予定。

5.環境影響評価の対象となる活動
(1) 新しい基地の建設、運営、メンテナンス、解体
・基地の総建築面積は1,400㎡、そのうちメインの建物は約900㎡、新エネルギー実験・応用実証センターは約500㎡を占めている。
・土地の占有と撹乱の総面積は0.10km2を超えない。
・基地の建設、運営、撤去は、環境保護に関する南極条約議定書の規定に従って行われる。
・基地の建設では、中国製のプレハブ建築モジュールを組み合わせ、現場での建設作業の負担を軽減する。
・ほとんどの部材は中国でプレハブ化され、南極に輸送される前に入念に検査される。環境保護に関する南極条約議定書で禁止されている材料は使用しない。
(2)新しい基地への物資と人員の輸送プロセス
チャーターした貨物船と砕氷船により、中国から南極に輸送される。

6.環境
コックス・ポイント・ステーションの建設予定地は、山がちな丘陵地である。地表は岩盤、砂利、氷、雪で覆われ、まばらに地衣類が生い茂る。この地域の地形は比較的なだらかで、東部と南部は渓谷と丘陵が多い。中部と北西部は起伏が少なく、平坦な地域が広がっている。標高は100mを超えるが、標高差はわずかである。南部の山岳地帯には雪解け水の池がある。この地域にはペンギンのコロニーはない。

7.環境影響の緩和策
(1)大気汚染の緩和策
・可能な限り再生可能エネルギーを使用するよう努力する。
・高効率の燃料エネルギーは、特定の科学的目的のための補助エネルギーとして使用される。新しいステーションの運用と車両はすべて、高効率の化石燃料であるディーゼルを使用する。
(2)燃料及び油流出時の緩和策
・燃料タンクは二重構造とし、燃料貯蔵エリアの周囲に油不透過性の防壁を建設する。
・安全かつ効率的に燃料流出事故に対処するため、関連ガイドラインに従い、保護手段を策定し、清掃用具を準備する。燃料流出事故を安全かつ効率的に処理する。インターネット技術に基づくインテリジェント監視システムを導入し、燃料貯蔵エリアの監視とモニタリングを自動化する。
(3)雪と氷への影響を軽減するための緩和策
・物流構造物は主に氷のない岩盤が露出した平坦で滑らかな場所に配置し、雪面への物理的な影響を軽減する。
・排気ガスが氷や雪に与える影響を最小限に抑えるため、燃焼効率の高いディーゼルを使用する。
・水のリサイクルに最善を尽くし、海への排水量を最小限に抑える。
(4)海洋への影響を軽減するための緩和策
・すべての固形廃棄物は梱包、圧縮し、処理のために中国に送り返す。
・船体は海氷によって削られ、擦られるため、必然的に船体の防汚塗料が剥がれ落ちる。しかし、使用される防汚塗料には、有毒な有機スズ化合物などの有害化学物質は含まれていない。
・新しい基地の岸壁での荷揚げに要する期間はわずか10日間であり、海への影響はごく一過性で軽微である。
(5)生態系保護のための緩和策
・建設期間中、建設予定地周辺で散発的に観察される南極のペンギンなどの分布に対する直接的及び間接的な影響は避けられないため、影響を最小限に抑えるための追加的な保護対策を講じる必要がある。例えば、主に機械類保管エリア、ステーションエリアの仮設敷地にある資材・予備部品保管エリア、埠頭付近にバリアを設置する。その主な役割は、南極に生息する野生動物が誤って工事区域に侵入することを防ぎ、工事に支障をきたすことや野生動物が負傷することを防ぎ、敷地内の工事区域の状況を一定に保つことである。
・生物学者は2週間ごとに南極のアデリーペンギンのコロニーなどを監視し、予期せぬ影響が発生した場合に備えて、さらに効果的な緩和策を練り上げる。
・南極のアデリーペンギンなどの生息地に対するヘリコプター運航の影響を最小化するため、影響を最小化する飛行経路を検討
する。
(6)原生地域と美的価値の喪失に対する緩和措置
基地の運用終了後、すべての設備は解体、撤去され、可能な限り基地から運び出されるため、明らかな痕跡は残らない。基地の撤去と清掃作業は環境影響評価の要求に従って行われる。
(7)排水処理と排出に関する緩和措置
・必要な水の量を減らし、汚水の発生を最小限に抑えるため、新基地の設計には節水設備が設けられる。
・下水は、基準値を満たすように処理を行い、洗濯や衛生洗浄に再利用する。
(8)固形廃棄物を最小限に抑えるための緩和措置
事前に科学的で詳細な建設計画を作成し、不必要な資材を建設現場に持ち込まない。不必要な梱包資材を最小限に抑える。禁止製品を南極に持ち込まない。
(9)騒音防止のための緩和措置
ヘリコプターに関する関連規制を厳守し、ペンギンの生息地上空での空域管理を実施することで、ペンギンへの影響を軽減する。
(10)病気の感染に対する緩和措置
靴、衣服、有機物などの物品は、南極に輸送される前に徹底的に洗浄・消毒される。特に、トラックや車輪付きの車両は、荷降ろし前に船上で入念に洗浄する。
(11)外来種に対する緩和措置
特に異なる場所や複数の場所で活動する場合に、現場で使用する衣服や機器を洗浄し、維持する能力を有することを確認する。
(12)基地解体に対する緩和措置
新しい基地は、モジュール建設方式で建設される。環境保護に関する南極条約議定書に従い、新基地の解体・再利用計画を含む詳細な解体計画を策定する。
新基地が解体される際には、主要な建物やその他の施設の建築モジュールや鉄骨はすべて南極大陸から運び出され、中国に輸送される。

8.結論
本環境評価書では、マリー・バード・ランドのコックス・ポイント及びその周辺における新しい中国の夏季基地の建設及び運用は、南極の環境に対し、軽微で一時的な影響以上の影響を与えるものの、本夏季基地での活動は、世界的な国際協力と科学研究に大きく貢献することが期待されると述べられている。
夏季基地の建設及び運用による世界的な国際協力及び科学研究への貢献の方が、基地建設及び運用が南極の環境へ与える影響よりもはるかに上回るとされ、本夏季基地の建設及び運用を進めることが示されている。

難易度分類(数字が低いほどコメントしやすい&すべきもの)
総合12 易
難易度2 ★★☆
生活影響度2 ★★☆
分量1 ★☆☆
専門性2 ★★☆
理科系知識1 ★☆☆
下調要否2 ★★☆
法令読込要否2 ★★☆


#070612 09.その他 �Fその他

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平成平成

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平成平成プロフィール
・昭和38(1963)年生まれ
・岡山の田舎町(兼業農家)で育つ
・高校卒業後上京。S台予備校、大学の経済学部を経て某製造メーカーに入社
・2年目より当時の大蔵省に2年間出向
・20代終盤にはロンドンに2年間滞在
・40歳を機に外資系医薬メーカーに転職
・その後3度目の転職(内資系)を経て現在に至る

パブコメとの出会い
・2018年の運転免許証の西暦表示案件で初めてコメント送付。意見が反映されることを経験し、「今後もコメント出し続ける」ことを決意。年間百件以上、コメント送付。
・仲間のサポートにより、ブログ立ち上げ。
・当初は「自分一人だけでも出し続ける」という感じだったが、コメントの輪を拡げるべく、ブログ内容を鋭意改善中。

なぜこのブログをやってるか
・個々人の意見を行政や政府に気楽に出せる手段がパブコメです(パブコメ以外にも、首相官邸、衆参両議院でも意見受付しています)。
・SNSや飲み会で愚痴っているだけでは何も変わりません。
・ましてや「どうせ、なるようにしかならないから、何もしない」という態度は、その筋の思惑通りで、「家畜化」への道まっしぐらです。
・このままでは日本は本当にダメになってしまいます。行動あるのみ!

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