2026/05/06
【5/14(木) 締切】食と健康・環境保全 農薬水質基準
「水質汚濁に係る農薬登録基準値(案)」に対する御意見の募集(パブリックコメント)についてhttps://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195260005&Mode=0
〇解説
農薬が河川等に流れた場合の環境影響を確認するものです。
計算上、基準値を下回っているので問題ないという結論です。
いつものことですが、農薬を撒いた近辺では、当然殺虫・除草効果が高いものですから、水質汚濁率は当然高くなると思われますが、そういう設定にはなっていません。
〇概要
環境大臣は、法第4条第3項の規定に基づき、農林水産大臣が登録の申請を受けた際に、その農薬の登録を拒否する場合(法第4条第1項第6号から第9号まで)の基準(農薬登録基準)を定めて告示することとされております(参考1参照)。
この度、水質汚濁に係る農薬登録基準のうち、令和8年3月18日開催の中央環境審議会水環境・土壌農薬部会農薬小委員会(第100回)において審議された4種類の農薬(グルホシネート及びグルホシネートPナトリウム塩、フェナザキン、ベンゾビシクロン、クロルピリホス)の基準値案について、広く国民の皆様からの御意見を募集することとします。
●基準設定資料(20ページ)
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/download?seqNo=0000312646
■水質汚濁に係る農薬登録基準の設定に関する資料 グルホシネート及びグルホシネートPナトリウム塩 【新規(後発剤)】
Ⅰ.評価対象農薬の概要
1.物質概要
(1)グルホシネート
2.作用機構等
(1)グルホシネート
グルホシネートは、非選択性の茎葉処理型除草剤であり、その作用機構は、植物のグルタミン合成を阻害するというものである。
本邦での初回登録は1984年である。
製剤は粉粒剤、水和剤、液剤が、適用農作物等は穀類、果樹、野菜、花き、樹木、芝等がある。今般、製剤として液剤が、適用農作物等は樹木等、樹木として新たに登録申請されている。なお、当該申請に係る適用農作物等はいずれも非食用である。
原体の輸入量は、 453.5 t(令和4年度)、 1,852.7 t(令和5年度)、1,842.5 t(令和6年度)であった。
(2)グルホシネートPナトリウム塩
グルホシネートPナトリウム塩は、非選択性の茎葉処理型除草剤であり、グルホシネートの活性本体であるグルホシネート酸の L 体のみを選択的に製造したもののナトリウム塩である。
本邦での初回登録は2011年である。
製剤は液剤が、適用農作物等は穀類、果樹、野菜、樹木、花き等がある。
原体輸入量は182.8 t(令和4年度)、 200.9 t(令和5年度)、 338.0 t(令和6年度)であった。
Ⅱ-1.安全性評価
許容一日摂取量(ADI) 0.0091 mg/kg体重/日
食品安全委員会は、令和7年2月6日付けで、グルホシネート酸及びグルホシネートP酸のADIを0.0091 mg/kg体重/日と設定する食品健康影響評価の結果を消費者庁に通知した。
なお、この値はラットを用いた2世代繁殖試験における無毒性量0.91 mg/kg体重/日を安全係数100で除して設定された。
Ⅱ-2.水質汚濁に係る登録基準値
以下の算出式により登録基準値を算出した。
0.024 mg/L
0.0091 (mg/kg 体重/日) × 53.3 (kg) × 0.1 / 2 (L /人/日) = 0.0242… (mg/L)
ADI 体重 10 %配分 飲料水摂取量
Ⅲ.水質汚濁予測濃度(水濁PEC)
(3)水濁PEC算出結果
使用場面 水濁PECTier1 (mg/L)
水田使用時 0.00682
非水田使用時 0.000155 …
うち地表流出寄与分 0.000155 …
うち河川ドリフト寄与分 0.0000005 …
合 計1) 0.00697 … ≑ 0.0070 (mg/L)
Ⅳ.総 合 評 価
グルホシネート酸の水濁PECは0.0070 mg/Lであり、登録基準値0.024 mg/Lを超えないことを確認した。
■水質汚濁に係る農薬登録基準の設定に関する資料 フェナザキン
Ⅰ.評価対象農薬の概要
2.作用機構等
フェナザキンは、キナゾリン系の殺虫剤であり、その作用機構はミトコンドリア電子伝達系複合体Iの阻害作用により、殺虫効果・殺ダニ効果・殺菌効果を示すと考えられている。
本邦では未登録である。
製剤は水和剤があり、適用農作物等は果樹、野菜、花きとして、登録申請されている。
Ⅱ-1.安全性評価
許容一日摂取量(ADI) 0.0046 mg/kg体重/日
食品安全委員会は、令和8年1月22日付けで、フェナザキンのADIを0.0046 mg/kg体重/日と設定する食品健康影響評価の結果を消費者庁に通知した。
なお、この値はラットを用いた2年間慢性毒性/発がん性併合試験における無毒性量 0.46 mg/kg 体重/日を安全係数100で除して設定された。
Ⅱ-2.水質汚濁に係る登録基準値
登録基準値
以下の算出式により登録基準値を算出した。
0.012 mg/L
0.0046 (mg/kg 体重/日) × 53.3 (kg) × 0.1 / 2 (L /人/日) = 0.0122… (mg/L)
ADI 体重 10 %配分 飲料水摂取量
Ⅲ.水質汚濁予測濃度(水濁PEC)
(3)水濁PEC算出結果
使用場面
水田使用時
水濁PECTier1 (mg/L)
適用なし
非水田使用時
0.0000253 …
うち地表
流出寄与分
0.0000252 …
うち河川ドリフト寄与分 0.0000001 …
合 計
0.0000253… ≑ 0.000025 (mg/L)
Ⅳ.総 合 評 価
水濁PECは0.000025 mg/Lであり、登録基準値0.012 mg/Lを超えないことを確認した。
難易度分類(数字が低いほどコメントしやすい&すべきもの)
| 総合 | 14 並み |
| 難易度 | 2 ★★☆ |
| 生活影響度 | 2 ★★☆ |
| 分量 | 2 ★★☆ |
| 専門性 | 2 ★★☆ |
| 理科系知識 | 2 ★★☆ |
| 下調要否 | 2 ★★☆ |
| 法令読込要否 | 2 ★★☆ |
#080519 04.環境省 ③その他


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