2026/05/20
【6/5(金) 締切】食と健康・環境保全 組換え農作物
遺伝子組換え農作物の第一種使用等に関する審査結果についての意見・情報の募集についてhttps://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550004341&Mode=0
〇解説
4/24現在、承認された遺伝子組換え作物は
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/torikumi/attach/pdf/index-336.pdf
220種ですが、今回8種が加われば、228種となります。
除草剤や害虫に耐性のあるよう遺伝子組換えされた農作物が「安全」とは、感覚的には理解できませんが、
現状は、「明らかに害がある」でない限り、承認されますからね。
〇概要
(1)遺伝子組換え農作物の安全性評価
遺伝子組換え農作物の安全性評価に当たっては、(ア)食品としての安全性(消費者庁が担当)、(イ)飼料としての安全性(農林水産省が担当)、(ウ)栽培等を行う場合の環境への影響(生物多様性への影響)(農林水産省及び環境省が担当)に関し、それぞれ法律に基づき科学的に評価を行っています。
(2)遺伝子組換え農作物の生物多様性に対する影響評価
遺伝子組換え農作物の使用等に当たっては、我が国の野生動植物に影響を与えないよう、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(平成15年法律第97号。以下「カルタヘナ法」という。)に基づく評価を行っています。
また、隔離ほ場における栽培、保管、運搬、廃棄等や食用又は飼料用に供するための使用、栽培、加工、保管、運搬及び廃棄等の「第一種使用等」を行う者は、当該使用等に関する規程(第一種使用規程)を定め、これを農林水産省及び環境省に申請し、承認を受ける必要があります。
(3)審査及び審査報告書
農林水産省は、遺伝子組換え農作物の審査・管理の能力、透明性及び科学的一貫性を向上させるため、審査・管理の標準的な手順をまとめた「遺伝子組換え農作物のカルタヘナ法に基づく審査・管理に係る標準手順書」(平成22年8月31日公表。以下「標準手順書」という。)を定めています。
(標準手順書)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/about/index.html#2
遺伝子組換え農作物の第一種使用規程の承認申請の審査については、農林水産省は、標準手順書に基づき、審査の結論、審査の概要等から成る報告書をまとめることとしています。
(4)今回の申請・審査
今般、カルタヘナ法に基づき第一種使用規程の承認を受けるための申請があった別添の遺伝子組換え農作物について、カルタヘナ法、標準手順書等に基づき、審査を行いました。その際、学識経験者からは、承認申請のあった第一種使用規程に従ってこれらの遺伝子組換え農作物を使用した場合に、生物多様性影響が生ずるおそれはないとした生物多様性影響評価書の結論は妥当であるとの意見を得ました。
●申請一覧
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/download?seqNo=0000313702
・除草剤PPO阻害剤、アリルオキシアルカノエート系、グリホサート及びグルホシネート耐性ダイズ
・除草剤アリルオキシアルカノエート系、グリホサート、グルホシネート及びイソキサフルトール耐性ダイズ
・除草剤グルホシネート、ジカンバ、アリルオキシアルカノエート系、トリケトン系及びグリホサート耐性ダイズ
・線虫抵抗性、チョウ目害虫抵抗性並びに除草剤4ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ阻害型、アリルオキシアルカノエート系、グリホサート及びグルホシネート耐性ダイズ
・チョウ目害虫抵抗性並びに除草剤グルホシネート及びグリホサート耐性トウモロコシ
・耐熱性α-アミラーゼ産生、チョウ目及びコウチュウ目害虫抵抗性並びに除草剤グルホシネート及びグリホサート耐性トウモロコシ
・チョウ目害虫抵抗性並びに除草剤グリホサート、グルホシネート及びアリルオキシアルカノエート系耐性並びに収量増加トウモロコシ
・除草剤グリホサート誘発性雄性不稔、除草剤グリホサート耐性及びチョウ目害虫抵抗性トウモロコシ
難易度分類(数字が低いほどコメントしやすい&すべきもの)
| 総合 | 17 難 |
| 難易度 | 2 ★★☆ |
| 生活影響度 | 2 ★★☆ |
| 分量 | 3 ★★★ |
| 専門性 | 3 ★★★ |
| 理科系知識 | 3 ★★★ |
| 下調要否 | 2 ★★☆ |
| 法令読込要否 | 2 ★★☆ |
#080605 03.農水省 ①農業


コメント
遺伝子組換え農作物の第一種使用規程の承認に関する審査報告書への意見
1. 生物多様性への不可逆的な影響の懸念
第一種使用等は、遺伝子組換え農作物が日本の環境中に漏出、あるいは交雑する可能性を完全に排除できません。
日本の在来種や近縁種との交雑(遺伝子汚染)が起きた場合、自然生態系のバランスを崩し、取り返しのつかない影響を及ぼすリスクが払拭されていません。
2. 複合的な安全性・健康被害に対する懸念
除草剤耐性や害虫抵抗性を持つ農作物は、その栽培過程で大量の化学農薬が使用される前提となっているものが多く、環境への残留や人体への長期的な影響(アレルギー誘発や健康被害など)について十分なデータが示されているとは言えません。
世代を超えた影響には未解明な部分が多いと考えます。
3. 「交雑しない」という前提の脆弱性
審査報告書では交雑防止策が講じられることを前提としていますが、実際の農業現場においては、風や昆虫による花粉の飛散、あるいは運搬・保管時のこぼれ落ちなどによる自然環境への拡散を完全に防ぐことは不可能です。
4. 予防原則に基づいた慎重な判断を
環境への影響や健康被害に関する科学的知見にはいまだ不確定要素が残っています。
いかなる事態が起きた場合でも環境や農業は容易に元へ戻すことはできないため、「疑わしきは使用せず」という予防原則に立ち、今回の承認申請については認めない、あるいはより厳格な隔離措置での再評価を求めます。
以上
2026/06/01 14:18 by 楠本正 URL 編集