2026/01/12
【1/22(木) 締切】食と健康・環境保全 農薬
ニトラピリンに係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)についての意見・情報の募集についてhttps://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=095251230&Mode=0
・意見提出先:https://form.cao.go.jp/shokuhin/opinion-1548.html
〇解説
「硝化阻害」という意味では、一見よさげですが、あくまで農薬ですからね。
例のごとく、腫瘍の発生頻度が増加しても、「腫瘍の発生機序は遺伝毒性によるものとは考え難く、評価に当たり閾値を設定することは可能」ということで、薄けりゃよかろう!だそうです。
〇概要
●評価書(66ページ)
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/download?seqNo=0000304459
要 約
ピリジン系殺菌剤(硝化阻害剤剤)である「ニトラピリン」(CAS No. 1929-82-4)について各種資料を用いて食品健康影響評価を実施した。第 2 版の改訂に当たっては、リスク管理機関から、植物代謝試験(ばれいしょ)、作物残留試験(ばれいしょ)、家畜代謝試験(ヤギ及びニワトリ)、急性毒性試験(マウス、ウサギ等)、急性神経毒性試験(ラット)、90日間亜急性神経毒性試験(ラット)、復帰突然変異試験、in vivo USD 試験(マウス)、急性吸入毒性試験(ラット)、皮膚刺激性試験(ウサギ)、肝腫瘍発生メカニズム試験(マウス等)、28日間免疫毒性試験(ラット)の成績等が新たに提出された。
評価に用いた試験成績は、植物代謝(とうもろこし及びばれいしょ)、作物残留、家畜代謝(ヤギ及びニワトリ)、畜産物残留、動物体内動態(ラット及びマウス)、亜急性毒性(ラット、マウス等)、慢性毒性(イヌ)、慢性毒性/発がん性併合(ラット)、発がん性(マウス)、急性神経毒性(ラット)、亜急性神経毒性(ラット)、2 世代繁殖(ラット)、発生毒性(ラット及びウサギ)、遺伝毒性、免疫毒性(ラット)等である。
各種毒性試験結果から、ニトラピリン投与による影響は主に体重(増加抑制)、肝臓(重量増加、肝細胞肥大等)及び腎臓(重量増加、慢性進行性腎症(ラットのみ)等)に認められた。繁殖能に対する影響、催奇形性、生体において問題となる遺伝毒性及び免疫毒性は認められなかった。
発がん性試験において、ラットの雄で腎腫瘍、マウスの雌雄で肝腫瘍及び前胃乳頭腫、雌でハーダー腺腫瘍の発生頻度が増加したが、腫瘍の発生機序は遺伝毒性によるものとは考え難く、評価に当たり閾値を設定することは可能であると考えられた。腎腫瘍は、雄ラットに特異的なα2u-グロブリン腎症に関連したもの、ハーダー腺腫瘍についてもヒトには存在しない臓器であるため、ヒトへの外挿性はないものと考えられた。
ラットを用いた急性神経毒性試験において、自発運動量の減少、振戦等が認められ、90 日間亜急性神経毒性試験において、着地開脚幅及び自発運動量の増加が認められた。
各種試験結果から、農産物中のばく露評価対象物質をニトラピリン及び代謝物 6CPAと設定した。
各試験で得られた無毒性量及び最小毒性量のうち最小値は、イヌを用いた1年間慢性毒性試験の無毒性量3 mg/kg 体重/日であったことから、これを根拠として、安全係数100で除した0.03 mg/kg体重/日を許容一日摂取量(ADI)とした。
また、ニトラピリンの単回経口投与等により生ずる可能性のある毒性影響に対する無毒性量及び最小毒性量のうち最小量は、ラットを用いた急性神経毒性試験の無毒性量16mg/kg体重であったことから、これを根拠として、安全係数100で除した0.16 mg/kg 体重を急性参照用量(ARfD)と設定した。
Ⅰ.評価対象農薬の概要
1.用途 殺菌剤(硝化阻害剤)
2.有効成分の一般名 和名:ニトラピリン
8.開発の経緯
ニトラピリンは、ダウケミカル社によって開発された硝化阻害剤であり、亜硝酸生成菌に対して特異的に作用し、アンモニウムイオンから亜硝酸イオンへの硝化(硝酸化成作用)を遅らせ、土壌のアンモニウム性窒素の消失を抑制する。
1974年に米国で農薬登録され、主にとうもろこし(99%)で土壌処理用の殺菌剤として使われる。その他には、ソルガム、小麦等に適用されている。 日本では農薬として登録されていない。
第2版では、インポートトレランス設定の要請(ばれいしょ)がなされている。
難易度分類(数字が低いほどコメントしやすい&すべきもの)
| 総合 | 14 並み |
| 難易度 | 2 ★★☆ |
| 生活影響度 | 2 ★★☆ |
| 分量 | 2 ★★☆ |
| 専門性 | 2 ★★☆ |
| 理科系知識 | 2 ★★☆ |
| 下調要否 | 2 ★★☆ |
| 法令読込要否 | 2 ★★☆ |
#80135 01.食品(内閣府、厚労省、農水省、環境省) ②農薬


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