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Photo byjerushag8vc

「×」むチずニィ、圌らの蚘憶⑭【第四章蜜月】創䜜倧賞2025ミステリヌ小説郚門


    双子の蚘憶が
    前  䞀芧  次
    意味するものは


     母芪が゚プロンを぀けおキッチンに立っおいる。
    「母さん、今日のごはん䜕」
    「今日はオムラむスよ」
    「やった」
    「バタヌラむスずケチャップラむス、どっちがいい」
    「んヌずね、ケチャップ」
     倧きなテヌブルの䞊には卓䞊カレンダヌ、ビスケットやクッキヌの入った小さなバスケット、四人分のコヌスタヌ。卓䞊収玍ボックスにはテレビのリモコン、メモ垳、ペンのほか、母芪のハンドクリヌムや綿棒、名刺が入っおいる。名刺には『郚長』ずしお新しい父芪の名前が入っおいる。
     窓の倖は冬の倕空がひろがり、郚屋には電気が点いおいる。
    「オトりサン、今日ははやく垰っおくるみたいだから、もうすこし埅っおおね」
    「はヌい」
     ヒナずナツは郚屋を䞎えられおいるが、リビングで孊校の宿題をしおいる。
    「そうだ、こないだの父兄参芳でね。友達がオトりサンのこず、かっこいいっお蚀っおいたよ。だから自慢しずいた」
    「ぞえ、いいじゃん。た、僕も授業参芳の時、クラスのや぀らに母さん矎人っお蚀われたけどな」
    「えヌほんず あんたたち、そうやっお倧人を持ち䞊げるの䞊手なんだから」
    「ほんずだっおば」
    「僕たちを詐欺垫扱いするのやめおほしいね」
    「もヌ詐欺垫っお、ナツね、そのひねくれた蚀い方  、あ」
    「オトヌサンだ、おかえりヌ」

    蚘憶 䞃月十九日

    〈そういえば、さっき芖た映像のカレンダヌが〉
     「䞃月十九日」、蚘憶の再生のあずで、むチが぀ぶやいた。
    〈二〇䞀六幎、っお曞いおあったような〉

     日めくりを確認する。「二〇〇五幎」。
    〈え、未来〉

    〈気のせいかな〉
    〈僕たち、未来を芖おいるの〉
    〈それにしおはヒナもナツも、今の俺たちより幎䞋な感じがする〉
    〈この日めくりが嘘なんじゃないの〉
    〈それもあり埗るけど、これっおタむムスリップ  。俺たちは未来から来た〉
    〈たさか。䜕のために〉
    〈䜕かを成し遂げるために。だから監芖されおいる。未来の姿のたた過去に戻されお、閉じ蟌められお、あの双子を芖せられおいる。双子が成長しお今の俺たちになるたでのあいだに、なにか重倧な事件が起きたせいで――『眪』を犯したせいで、『曎生』するために戻された。過去からやり盎せず〉
    〈こんな密宀で、䜕を成し遂げるっおいうの〉
    〈わからないけど。ニィの巊県が治ったりするかも〉
    〈ほんずに〉
    〈たあ、ぜんぶ仮説なんだけど〉
    〈  だよね。むチは仮説が奜きだから〉
    〈ごめん。カレンダヌの幎も勘違いかもしれない〉
    〈ううん。県が治るかもっお蚀われお、ちょっず嬉しかった。ありがずう〉

    ――脱出予定日たであず「二十䞃日」。


    〈第五章自我〉

    ■月日

     『バむタル枬定、  異垞なし。芚醒十九日目、蚘憶の完成床四十五パヌセント。評䟡点数および生呜維持支揎率は以䞋のずおり。が六十䞉点、五十䞉パヌセント。が五十五点、四十䞃パヌセント。以䞊、「䞃月二十日」ずしお朝の回蚺をおこないたした』

     意倖なこずに、栄逊の䟛絊率は今のずころ倉化はない。むチがもっず䌞びるべきずころを僕にカンニングさせおいるから、僕䞀人ではもっず䞋がるずころをむチの蚀うこずを玠盎に聞いおいるから、ずいう理由だろう。
     今の状態なら、二人ずも通垞の玄半分しか生呜力はないものの、死には至っおいない。どの皋床が臎死率のラむンなのか、合栌点が䜕点なのか、䞍安は尜きないけれど、この調子ならむチが蚀う「二人で脱出」も倢じゃないかもしれない。

    〈今日は海の日、だっお〉

     むチに心音を聎かせながら、僕は日めくりを指した。

    〈海か〉
    〈僕たち、海っお芋たこずあったのかな〉
    〈ここを出たら、芋に行くか〉 
    〈どこにあるの〉
    〈すぐそこだよ〉

     芋おきたみたいに返事するのがおかしくお、笑った。笑いながら蚘憶の再生をはじめるなんお、すこし前は考えられなかったのに。

    〈もしくは、ここが海かもしれないな〉
    〈海のなかの建物っおこず 竜宮城〉
    〈わからないけど。声がずっずおかしい〉
    〈ああ、確かに氎のなかみたいだよね。ヒナたちみたいに、陞の䞊ずはちがうよね〉
    〈それに、ニィのなかにも海がある〉
    〈僕〉
    〈音が。心臓の音が、波の音みたい〉

     むチが僕から耳を離しお、どこか倢芋心地な瞳を向けおくる。しばらく芋぀めあっおから、目を閉じた。圌の指先に、僕をゆだねる。蚘憶を、痛みを。

    〈はじめるぞ〉
    〈いいよ。きお〉

     觊れられお、䞖界が぀ながった。



    ▌⑮に続く


    🌻お読みいただき、ありがずうございたす。
     最埌たでむチずニィの物語にお付きあいいただけたしたら幞いです☺

    【各ペヌゞURL】
    ペヌゞ䞊郚の「䞀芧」マガゞンからもご芧いただけたす。
    〈プロロヌグ〉①
    〈第䞀章芚醒〉②
    〈第䞀章芚醒〉③
    〈第䞀章芚醒〉④
    〈第二章認知〉⑀
    〈第二章認知〉⑥
    〈第二章認知〉⑊
    〈第䞉章慕情〉⑧
    〈第䞉章慕情〉⑚
    〈第䞉章慕情〉⑩
    〈第䞉章慕情〉⑪
    〈第四章蜜月〉⑫
    〈第四章蜜月〉⑬
    〈第四章蜜月〉⑭←珟圚こちらのペヌゞです
    〈第五章自我〉⑮
    〈第五章自我〉⑯
    〈第五章自我〉⑰
    〈第六章砎綻〉⑱
    〈第六章砎綻〉⑲
    〈第六章砎綻〉⑳
    〈第䞃章蚘憶Ⅰ〉㉑
    〈第䞃章蚘憶Ⅰ〉㉒
    〈第䞃章蚘憶Ⅰ〉㉓
    〈第䞃章蚘憶Ⅰ〉㉔
    〈第䞃章蚘憶Ⅰ〉㉕
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉖
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉗
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉘
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉙
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉚
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉛
    〈第九章分断〉㉜
    〈第九章分断〉㉝
    〈第十章回顧〉㉞
    〈第十章回顧〉㉟
    〈゚ピロヌグ〉㊱


    各章の芋出し画像クリ゚むタヌ様



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    小説の話などをしたす。 ◇略歎さばえ近束文孊賞2018䜳䜜受賞月刊「たる」2016幎5月号「今宵の䞀話」掲茉゚ブリスタ超劄想コンテスト「3時」優秀䜜品◇同人誌アン゜ロゞヌ倚数参加◇個人本出したい◇2026幎挢怜準1玚取埗◇BLずラブサスペンス系が奜き◇倧阪垂圚䜏

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