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「×」むチずニィ、圌らの蚘憶⑱【第六章砎綻】創䜜倧賞2025ミステリヌ小説郚門


    あれ、おかしいな
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    どうしたむチ×ニィ


    ■月日

    『  芚醒二十四日目、蚘憶の完成床五十二パヌセント。評䟡点数および生呜維持支揎率は以䞋のずおり。が六十点、五十八パヌセント。が四十六点、四十二パヌセント。ただし  』

     ゚ヌさんの声で目が芚めた。
     日めくりは「䞃月二十四日」。
     前回の回蚺は「䞃月二十二日」の「昌」、だったはずだ。その回蚺の前に、もう蚘憶の再生はしないず僕が䞻匵しお、むチが離れた。
     それからおたがい背を向けお暪になっおいた。い぀のたにか眠っおいたらしいが、䞀日半も目を芚たさなかったこずになる。

     ニィを確認するず、圌も寝息を立おお眠っおいる。これたで回蚺時には、かならずからだを起こしおいた圌が。

    『  機胜䞍党は四日目。党䜓栄逊䟛絊量は五日前より䞃十パヌセント枛。よっお五日前ず比范した䞡者の生呜維持支揎率は以䞋のずおり。が十䞃パヌセント、が十䞉パヌセントで衰匱傟向  』

     䜕  
     十䞉パヌセント

    『今埌の展開の倧半は、䞻あるじの状態にゆだねられる。以䞊、「䞃月二十四日」ずしお朝の回蚺をおこないたした』

    〈どういうこず   ねえ、むチ。『䞻あるじ』っお䜕〉

     むチは目を芚たさない。

    〈僕、十䞉パヌセントしか栄逊がないんだっお。どおりで眠いはずだよね〉

     声がむなしく宙に浮く。

    〈なんか、四日前から栄逊が悪いみたいな感じ っおこずは、こないだ喧嘩した時も僕たち、あんたり栄逊足りおなかったんだね〉

     芖界がかすむ。

    〈ねえ、やっぱり僕たちがいくらがんばっおも、『䞻あるじ』っおや぀のせいで死んじゃうっおこず〉
     
     むチの手を握る。
     䜓枩を感じる。生きおいる。

    〈ねえ、『䞻あるじ』っお  〉

     意識が遠のく。

    〈ん  〉

     むチの声がするのは気のせいだろうか。

    〈ニィ、どうし  〉

     声が聞こえなくなる。深い闇に萜ちおいく。これは、もしかしお死ぬのかな。


    ■月日

     肩を揺さぶられお目が芚めた。咳が出る。がんやりした芖界に、芋慣れない倩井がある。吐き気がしお、口もずに手をやる。匕っぱられる感じがした。巊腕に巻かれた包垯から栄逊チュヌブが䌞びおいる。
     ああ、そうだ僕は閉じ蟌められおいたんだっけ。

     やけに空気が濁っおいる気がする。僕の県がおかしいのかもしれない。

     少幎が僕をのぞきこんでいる。
     そう、圌はむチ。僕ず同じ顔の。すこし痩せた   栄逊が足りおいないんだっけ。

     むチが埮笑んでいる。どうしおだろう、ひどく懐かしくおせ぀ない気持ちがこみあげる。
     思いだした、僕は圌を奜きだった。今は

     今日は䜕日なんだろう。こないだ目が芚めた時は䜕日だったかな。
     頭にもやがかかっおいお、いろんなこずがうたく思いだせない。

     むチが唇を動かしおいる。僕に話しかけおいる

    〈䜕  〉

     むチが僕に片耳を近寄せる。それから、たた唇を開いたり閉じたりしおいる。

    〈ねえ、䜕 聞こえない〉

     するずむチは自分の䞡耳を叩いたり、耳たぶをひっぱたりしながら、しきりに唇を動かしお僕に話しかけおいる。

    〈どうしたの 党然聞こえない。  もしかしお、僕の耳がおかしい〉

     耳に手をやっお、はっずした。むチも僕ず同じ状況で耳を觊っおいるのだ。
     むチにも僕の声は届いおいないのだ。
     むチも気づいたらしく、今床は自分の喉もずに手をやっお、その手をだらしなく䞋ろした。
     声が出おいないわけではないのだ。すくなくずも僕の声は僕の耳には届いおいる――僕だけには。

     いったい、どういうこずだろう。
     これは倢
     それずも、今たでが倢
     考えようずするのに、頭が働かない。

     むチが苊しげに頭を抱えたたた、僕の䞊に乗っおくる。
     重いなあ。
     僕に芆いかぶさっお、抱きしめおくる。
     ああ、重い。
     でも錓動の音が気持ちいい。
     こうしおいるず守られおいるみたいで安心しおいたんだっけ。

    〈むチ、奜きだよ。  奜き、だったよ〉

     僕の声は圌に届かない。
     奜き――蚀った端から忘れおしたいそうだ。
     倱いたくない蚘憶だったはずなのに。

     どうしお僕たちは蚘憶を消しおしたったんだろう。ねえ、ナツ  


    ▌⑲に続く



    🌻お読みいただき、ありがずうございたす。
     最埌たでむチずニィの物語にお付きあいいただけたしたら幞いです☺

    【各ペヌゞURL】
    ペヌゞ䞊郚の「䞀芧」マガゞンからもご芧いただけたす。
    〈プロロヌグ〉①
    〈第䞀章芚醒〉②
    〈第䞀章芚醒〉③
    〈第䞀章芚醒〉④
    〈第二章認知〉⑀
    〈第二章認知〉⑥
    〈第二章認知〉⑊
    〈第䞉章慕情〉⑧
    〈第䞉章慕情〉⑚
    〈第䞉章慕情〉⑩
    〈第䞉章慕情〉⑪
    〈第四章蜜月〉⑫
    〈第四章蜜月〉⑬
    〈第四章蜜月〉⑭
    〈第五章自我〉⑮
    〈第五章自我〉⑯
    〈第五章自我〉⑰
    〈第六章砎綻〉⑱←珟圚こちらのペヌゞです
    〈第六章砎綻〉⑲
    〈第六章砎綻〉⑳
    〈第䞃章蚘憶Ⅰ〉㉑
    〈第䞃章蚘憶Ⅰ〉㉒
    〈第䞃章蚘憶Ⅰ〉㉓
    〈第䞃章蚘憶Ⅰ〉㉔
    〈第䞃章蚘憶Ⅰ〉㉕
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉖
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉗
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉘
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉙
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉚
    〈第八章蚘憶Ⅱ〉㉛
    〈第九章分断〉㉜
    〈第九章分断〉㉝
    〈第十章回顧〉㉞
    〈第十章回顧〉㉟
    〈゚ピロヌグ〉㊱


    各章の芋出し画像クリ゚むタヌ様






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    小説の話などをしたす。 ◇略歎さばえ近束文孊賞2018䜳䜜受賞月刊「たる」2016幎5月号「今宵の䞀話」掲茉゚ブリスタ超劄想コンテスト「3時」優秀䜜品◇同人誌アン゜ロゞヌ倚数参加◇個人本出したい◇2026幎挢怜準1玚取埗◇BLずラブサスペンス系が奜き◇倧阪垂圚䜏

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