
『君と私とIF』第0章「終わりと始まり」
【あらすじ】
事故をきっかけに時間が止まったクラスが、三年生の一年を通して少しずつ動き出していく青春群像ヒューマンドラマ。
階段から転落し、三ヶ月の入院を経て高校に復帰した中藤勇人。
補講地獄の昼休み、欅のベンチで「伝説の美少女」平方葵と出会う。
腫れ物のようなクラス、文化祭の女装メイド喫茶、体育祭の騎馬戦。
──恋、友情、罪悪感──
すれ違いが重なり、
止まっていた時間が、動き出す。
──もし、あの時、
一つでも違っていたら。
この一年は、
きっと、ここにはなかった。
※本作はスマートフォンでの読書を前提に、群像会話劇としての視認性とテンポを重視しています。台詞前の話者名、改行、余白は、複数人物の会話や沈黙、感情の間を表す本文演出です。
【第0章 終わりと始まり】
晴れ渡る青い空の下、
そびえ立つ欅を見上げる。
「卒業か……」
今日は、卒業式。
式典も終わり、
最後のホームルームの後、
保護者との歓談の時間。
俺は、
参列した母に断り、
1人抜け出して、
ここに来ていた。
(これで、この高校ともお別れだ)
(思えばこの一年、
色んなことがあったな)
(俺にしては上出来だったと思う)
欅の枝が風に吹かれて揺れる。
(柄にもなく
おセンチな事考えてるな)
そう思うと、
自分で少し可笑しい。
(あの事故があって)
(ちょうど一年前は
補講地獄だったっけ……)
ふと、
足元のベンチに目をやる。
(ここで……)
(いろんな話をした……)
再び、欅を見上げる。
(まだ、
この時期は葉っぱもないもんな)
(ずっと、
俺たちを見守ってくれてたな、
こいつ)
その時。
「勇人!」
不意に名前を呼ばれ、
振り向いた先に、
君はいた。
──あの日、
ここで……
【連載版作品一覧(後から読みたい方へ)】
──『君と私とIF』(通常連載版)──
第一章 あの日から
▶ 第1話「はじまりの刻」
▶ 第2話「職員室」
▶ 第3話「勇人復帰」
▶ 第4話「欅のベンチ」
▶ 第5話「千里の道もなんとやら」
▶ 第6話「先客」
▶ 第7話「なるか?進級」
▶ 第8話「今度は、教室で」
▶ 第9話「新学期!」
▶ 第10話「空気」
▶ 第11話「制止」
▶ 第12話「抱擁」
第二章 動き出す教室
▶ 第13話「萌し(きざし)」
▶ 第14話「勇人」
▶ 第15話「空転」
▶ 第16話「不器用の果てに」
▶ 第17話「追いついてきた現実」
▶ 第18話「約束」
▶ 第19話「包囲網」
▶ 第20話「図書館」
▶ 第21話「金の缶詰」
▶ 第22話「最終日」
▶ 第23話「金劇横丁」
▶ 第24話「中間テスト」
第三章 文化祭
▶ 第25話「企画会議」
▶ 第26話「陽葵さん、無双する」
▶ 第27話「見知らぬ美少女」
▶ 第28話「お披露目」
▶ 第29話「CPU熱暴走」
▶ 第30話「決壊」
▶ 第31話「帰り道」
▶ 第32話「文化祭準備」
▶ 第33話「文化祭!」
▶ 第34話「緊急事態」
▶ 第35話「ステージ」
▶ 第36話「そして、伝説へ」
第四章 夏に向けて
▶ 第37話「百面相」
▶ 第38話「転がるもの」
▶ 第39話「球技大会」
▶ 第40話「変わりゆくもの」
▶ 第41話「電話」
▶ 第42話「期末試験も徒然に」
▶ 第43話「ミス」
▶ 第44話「保健室」
▶ 第45話「それぞれの思い」
▶ 第46話「浴衣」
▶ 第47話「夏祭り」
▶ 第48話「光と影と」前編 NEW
▶ 第48話「光と影と」後編
【登場人物紹介はこちら】
▶ 「登場人物紹介」へ
※「この人、誰だっけ?」の迷子防止用です。
【 先行公開分について 】
▶ 【初動SP「文化祭編」まとめ】へ
※体育祭編・未来編については、今しばらくお待ちください。
【ご案内】
▶︎ 【IFと私のAI事件簿 INDEX 】
▶︎ 【IFキャラクターソング】へ
▶ 【初めてのnote『君と私とIF』について】へ
【 創作大賞2026・エンタメ原作部門 】
応募作品
『 君と私とIF 』 / IF the World©︎
【応募版本編はこちら】
──【応募版】第一章・第二章──
▶︎ 第一章「あの日から」、第二章「動き出す教室」
【連載を追いかけてくださっている方へ】
こちらの応募版本編は、創作大賞2026の応募用まとめ記事になります。
通常の連載版は、下部の【連載版作品一覧】に各話リンクをまとめてありますので、そちらからご覧ください。
【応募対象範囲】
第0章
第一章 第1話〜第12話
第二章 第13話〜第24話
全25話・約49,500文字
※本編は第1話から順にお楽しみください。
※本作はフィクションです。登場する人物・団体・企業・事件・設定等はすべて創作であり、実在の人物、団体、企業、事件とは一切関係ありません。特定の団体・企業等を指すものではありません。