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『君ず私ず』第話「そしお、䌝説ぞ」

    ──文化祭日目・ステヌゞむベント──


    これは


    続いおは、

    日吉ひよしのサックスず

    幎生女子のピアノによる、

    コラボセッション


    これたたダベェな


    アナりンスでは、

    『焊熱倧陞』

    のはずだった。


    匟き始めも、

    確かにそうだった。


    だがしかし、

    今、日吉がサックスで

    吹き鳎らしおいるのは、

    玛れもなく

    『ルパン四䞖のテヌマ』


    ──YohTubeの生「匟いおみた」やりた〜す──

    開始前に、
     確かにそう蚀っおたけども


    グランドピアノを匟く幎生が、

    必死の圢盞で

    ぀いおいっおるのがわかる。


    アドリブっおダツか


    曲目の熱が冷めやらない芳客垭が、

    倧いにノッおいる。


    日吉の゜ロパヌト


    䜕を思ったのか、

    そのたたピアノに近寄り、

    幎生の真隣りで

    さらにアドリブをかたす



    煜っおんのか

    あ、笑った


    ぀いおいくだけで

    必死だった幎生が、

    ニダリず笑った。


    続いお幎生のピアノ゜ロ


    日吉が煜っお䞊げたテンポをそのたたに、

    幎生の指が螊る ピアノが唞る


    こんなの聎いたこずねぇ


    蚳は分からない。

    でもこれだけは蚀える。

    カッコいい


    芋぀め合い、

    笑い合いながら、

    曲をかき鳎らす人。


    ピアノ゜ロが収束する。


    日吉がタむミングを合わせるように芋぀め、

    サックスごず身䜓を倧きく振った。


    流れるように、

    『ルパン四䞖』から『焊熱倧陞』ぞ。


    息ピッタリじゃん


    芳客垭の盛り䞊がりも最高朮。


    曲も終幕に向かっお、

    テンションを䞊げおいく。


    絡み合う、

    サックスずピアノの音。


    日吉がサックスを振りかぶっおゞャンプ


    着地ず同時にピリオドが打たれた。


    䞀瞬の間が空いた埌、

    嵐のような拍手が巻き起こる。


    スタンディング・オベヌションじゃねヌか


    幎生が立ち䞊がるず、

    日吉が駆け寄った。


    ず思ったら、

    満面の笑みで幎生に

    抱き぀く日吉。


    初めは驚いおいた幎生も、

    笑顔に倉わる。


    そしお、

    人で芳客垭に向き盎り、

    深々ず頭を䞋げた。


    さらに倧きくなる拍手。


    ステヌゞの䞊の人が、

    笑顔で芳客垭を芋枡しながら

    手を振っおいた。


    

    


    次は、日吉の゜ロ挔奏らしい。


    「それじゃあ、最埌の──ブツッ──」


    突劂、音声が切れる。

    ザワッず空気が隒ぐ。


    ステヌゞ䞊で、

    日吉がマむクをコンコンしお、

    袖に向かっお䜕か話しかけおいる。


    勇人ゆうず
    「なんだ」

    葵あおい
    「どうしたんだろうね。」


    袖に向かっお話しかけおいた日吉が、

    芳客垭を向く。


    垌のぞみ
    「みんな、ごめヌん」

    お、倧䞈倫そうだな

    無事、声も聞こえおきた。


    垌
    「音響壊れたヌ」

    ドッず笑いが起こる。


    垌
    「だから、このたた歌うねヌ」

    ん そういや、
     さっきからマむクはどこだ


    垌
    「埌ろヌ
     聞こえおるヌ」

    ザワザワしだす芳客垭。

    は
     マゞでこれ生声

    チラリず暪を芋るず、

    葵も心配そうに芋守っおいる。


    垌
    「次は最埌の曲だよヌ
     文化祭のために曞き䞋ろした
     私のオリゞナル゜ング、
    『ただ、ここにいる』
     聎いおください」


    その蚀葉が終わっおも、

    䜓育通はザワ぀いたたただった。


    日吉が、

    アコヌスティックギタヌを構え、

    リズムを取る。


    ギタヌの音色が響き始めた。


    穏やかでいお、

    少し寂しいような、

    そんな、

    優しいメロディ。


    ザワ぀きが急速に静たる。


    ──攟課埌の匂いが──

    ──少しだけ残っおる──


    ゟクっずした


    ──片付け途䞭の教宀──
    ──笑い声の跡──

    ──特別じゃない日々を──


    明るくお、ちょっず切ない歌声。


    ──䞊べおみたら──

    ──ちゃんず光っおたっお──


    歌い出したら人が倉わったな


    ──今なら分かる──

    ──䞊手く蚀えないこずばかりで──


    マむクを通さない日吉の生声が、

    䜓育通を包み蟌んでいた。


    ──グスッ

    ん

    隣から聞こえた音に

    目を向けるず、

    葵が䞡手で顔を芆っおいた。


    勇人
    「葵
     倧䞈倫か」

    葵
    「うん。
     ごめん、嬉しくお。」

    勇人
    「そっか」

    やっぱ葵っお、
     すげぇ友達想いなんだよな


    歌声のトヌンが䞊がる。


    ──ただここにいる──
    ──倉わらないたたで──
    ──でも少しだけ──
    ──倉わっおしたうね──


    これ、
     俺たち生埒みんなぞの歌だよなぁ


    ギタヌの儚い音色ず

    日吉の歌声に包たれ、

    芳客垭も聞き入っおいるようだ。


    隣で、

    葵の嗚咜が挏れる。


    うん、ハンカチ取り出しおらっしゃる

    よっぜど嬉しいんだな

    しかし


    去幎たでの文化祭を振り返る。


    去幎たでは、
     郚掻の発衚䌚っお
     感じだったしな

    それなりに芳客はいたが、
     今いち盛り䞊がりに
     欠けたような蚘憶が

    それを思うず、
     確かに今幎は党然違うわ


    ──窓際の垭には──

    ──名前の消えかけた傷──


    そうだな。
     俺らも䞉幎だし、
     これで最埌なんだ


    ──内緒で曞いた萜曞き──
    ──指でなぞっおる──

    ──あの日ケンカした理由──


    芳客垭からも、

    時折、錻をすする音が混じる。


    ──もう思い出せないのに──

    ──謝れなかった埌悔だけ──


    ぐぬ負けるな俺の涙腺


    ──やけに鮮やかで──


    その時、

    葵
    「垌ね。」

    ポツリず、葵の声がした。


    ハンカチを目に圓おたたた、

    葵が続ける。

    葵
    「あの子、
     本圓はずっず文化祭で
     歌いたかったんだっお。」

    「でも、去幎も䞀昚幎も、
     実行委員䌚から、
    『郚掻優先だからダメ』
     っお蚀われたっお。」

    「ずっず諊めおたけど、
     今幎は陜葵ひたりから誘われお。」


    圌女の静かな声が、震えおいた。

    そうだったのか

    っお、そこで陜葵


    葵
    「凛りんもそう。」

    「凛はクヌルだから、
     衚に出しおなかったけど。」

    「垌ず䞀緒に
     文化祭のステヌゞに
     立おるっお聞いお、
     すごく嬉しそうだった。」

    「本圓によかった。」


    勇人
    「そうなんだな。
     マゞでよかったじゃん」

    葵
    「うん。」


    ──未来なんおただ──

    ──うたく描けないけど──


    再び、圌女の嗚咜が挏れる。


    ──君ずいた今日たでなら──

    ──少し誇れる気がした──


    間奏で静たった芳客垭からも、

    い぀しかすすり泣きが聞こえおいた。


    俺もダバい


    この普通に続く圓たり前の日垞が、

    い぀か終わるこずを

    予感させるような。


    ──ただここにいる──

    ──心の真ん䞭で──

    ──制服のたたの私たちがいお──


    萜ち着け俺


    しかしさっきの葵の

    そういう経緯だったのか

    それで陜葵のダツも、
     劙に匵り切っおたんだな

    でもちょっず埅お

    竹䞭に日吉。
     人でサミット

    たさかな


    ──ただ、ここにいるっお──

    ──自分に向けお──
    ──そっず歌うよ──


    あかん

    ラストの〆で、

    俺の涙腺も限界を迎えた。


    

    


    ──売り䞊げランキング第䜍──

    ──幎組・玔喫茶「」──

    ──総売䞊・䞇6千癟円──


    ──おおおおお

    歓声が巻き起こり、

    ヌの生埒たちが湧き立぀。


    ステヌゞむベントも

    倧盛り䞊がりのうちに終わり。


    珟圚は、

    文化祭初日の売り䞊げランキングの

    発衚衚地匏が行われおいる。


    䜍は、ヌの「お化け屋敷」か



    ──続きたしお──

    ──栄えある第䜍の発衚です──


    勇人
    「俺ら呌ばれおねぇけど」

    小林
    「うん、でもこの売り䞊げなら」

    勇人
    「だよな」


    ──第䜍──

    ──幎組・女装メむド喫茶──

    お

    「うおおおおおおお」

    ゎツメむドたちが湧き立った

    ──総売䞊・䞇癟円──


    は ひゃく


    シヌンず静たり返る䌚堎。


    思わずシュバッず小林の顔を芋る。

    苊笑いの県鏡っ子矎少女メむド。


    ──おめでずうございたす──

    ──文化祭・売䞊ランキング──

    ──優勝は幎組です──


    「うおおおっしゃあああ」


    今床こそ男子も女子も、

    党員で飛び䞊がったヌ。


    こうしお、

    この日、

    俺たちは䌝説ずなった。


     次回、第四章・第話「癟面盞」に぀づく 

    ※初めおの方は
    ▶ 第話「はじたりの刻」
    からお読みください。

    ▶ 「登堎人物玹介」ぞ
    ※「この人、誰だっけ」の迷子防止甚です。

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    IF the World

     
     
    「もしも、あの時」 誰しもが䞀床は考えた事があるのでは。 実䜓隓から生たれた、 架空の高校が舞台の矀像劇。 そんな"IF"の物語。 ——その先を、芗いおみたせんか  本線定期曎新火・金時 (その他、䞍定期で蚘事を投皿しおいたす。)

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