
天井をみつめる 目次

この本について
「わたし」とは何か、と問うとき、
たいていの答えは感情か、経験か、記憶だ。
でも、わたしが知りたいのはそれではない。
遺伝子、反射、感情、意識。
わたしたちを形づくっているその構造を、
ひとつずつほどいていくと——
「わたし」をつくっている前提が、
静かに揺らぎ始める。
感情論も、自己啓発も、読み漁った。
それでも楽にならなかったから、
天井をみつめた。
章ごとに独立して読めます。気になるところから、どうぞ。
目次
プロローグ
序章
1章 反転
▼こわれる
1. 遺伝子
わたしは、本当に優しい人間なのだろうか。
その問いの先にあったものは、
別の問いに答えた。
2. 反射
人は“考える前に反応する生き物”として世界に現れる。
3. 感情
わたしたちは、 感情を「わたしの気持ち」だと感じている。
4. 意識
「わたしが決めている」
その感覚は、どこから生まれているのだろう。
5. ミーム
わたしの中身は、どこから来たのだろう。
わたしたちは、模倣によって世界を受け継いでいく。
ブレイク1
▼ほどける
6. 世界に滲む影
わたしと世界を分けている境界は、 思っているよりも曖昧なのかもしれない。
7. 今という点
過去は、いつも同じ場所にあるわけではない。
8. 偏りの先で
わたしたちは、前提の中を生きている。
9. 残像になる
優劣が、少しずつ輪郭を失っていく。
ブレイク2
2章 成り立ち
▼くみあがる
10. なぞり、なぞられる
自己像は、どうやってうまれるのか。
生き延びるためのラベルは、いつしか「わたし」になる。
11. エネルギーの変換回路
意味とは何か。 人を動かしている“内側の力”をみつめる。
ブレイク3
3章 生きる
▼ひきうける
12. 利己的な生存戦略
欠けたまま生きることは、幸福になれないということだろうか。
13. もうひとつのかたち
なにかが静かに満ちていく。
14. コインの上
幸と不幸。
わたしたちは、どこに立っているのか。
15. 流れの中で
それでも、存在は痕跡を残している。
ブレイク4
最終章
残ったもの。
― 物語が終わったあとに ―
理解と違和感が、同じテーブルに並んでいる。
無題
そして、はじまりへ。
▼てばなす
“わたしとは何か”を辿った、その最後。