
#24 そして、はじまりへ。
わたしは一度、
生きる意味が内側から壊れてしまった。
毎日、少しだけ憂鬱だった。
朝起きると、今日もまた一日が始まってしまうその事実が、
胸のどこかをわずかに沈ませた。
別に、何か大きな出来事が、あったわけではない。
いつの間にか、
あの日々は、過去になっていた。
人と話す。
笑う。
予定をこなす。
紅茶をテーブルに置く。
いつの間にか、
わたしは手を動かしてた。
「お母さんには、わからないの。」
PCを閉じる。
ここで、終わるはずだった。
ふと、あの記憶が蘇る。
──わたしとは、何だろう。
いま、
あの問いがどこへ連れていくのかを、
目を逸らさずに、確かめてみたい。
それは、
思っていたよりも、深い場所まで続いていた。
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