
♯07
はじめは、無視できるほど小さな気配だった。
視界に入っても、気に留める必要はない。
けれど、思い通りにならないこの身体と、
わたしの人生が、
徐々にその存在を浮き彫りにした。
立て直そうとするほど、
どうしようもなく絡まる。
半ば諦めたまま、
自分をまじまじと見つめた時、
わたしの知らない感触が、身体の中にある。
ゆっくりと、その先を辿る。
糸に引かれるように、身体が動いている。
そんなはずはない。
けれど、恐怖に混じった好奇心に引かれ、
探れば探るほど、
身体から延びる糸は、はっきりと、増えていくばかりだった。
──わたしは。
恐怖と好奇心のあとに残ったものは、
空っぽの器だった。
それでもわたしは、内側を見つめることを
やめることができなかった。
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