
生きる意味が内側から壊れてしまった |#00プロローグ
よりよい人生を。
やりたいことを、みつけなさい。
幸せになるために。
わたしは一度、
生きる意味が内側から壊れてしまった。
*
毎日、少しだけ憂鬱だった。
朝起きると、今日もまた一日が始まってしまうその事実が、
胸のどこかをわずかに沈ませた。
別に、何か大きな不幸があったわけではない。
仕事に行く。
人と話す。
笑う。
予定をこなす。
その合間に、
胸の奥の空洞だけが、静かに残る。
なぜ、こんなことを続けているのだろう。
何のために──。
いや、人生とは、こんなものだろう。
言い訳のような問いは捨て、生活に戻らねば。
なのに、なぜ。
何が足りないのかわからない。
なぜ、こんなことをしなければ生きられないのか。
何のために、生きているのか。
わたしは、なぜ、生きているのか。
わからないまま、朝が来る。
普通であり続けなければならない。
続けたいというよりは、降りられない。
ただ、生まれたから生きていて、
そこに意味などみつからない。
違和感だけが取り残されていた。
何をしても埋まらない空洞がある。
それは絶望ではない。
うつでもない。
この世界の中に、自分の居場所の感触がない。
いま、
あの問いがどこへ連れていくのかを、
目を逸らさずに、確かめてみたい。
それは、
思っていたよりも、深い場所まで続いていた。
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