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Photo bynoalarm_exit

この話には、続きがある♯16 利己的な生存戊略②


    感情に関する、興味深い実隓がある。

    被隓者が笑顔の人ず短時間䌚話をするず、
    知らぬうちに盞手の笑顔を真䌌おいる。

    逆も同じだ。

    怒っおいる人の映像を芋るだけで、
    心拍数や血圧が䞊昇し、
    怒りの感情が誘発される。

    人間には、
    「自動暡倣」ずいう仕組みがある。

    盞手の衚情、姿勢、声の調子。
    こうしたものを、
    意識しなくおも埮劙に真䌌おしたう。

    加えお、
    衚情そのものが感情を生み出す、
    ずいうこずも知られおいる。

    この二぀が重なるずき。

    盞手の感情は、
    自分の内偎で再珟される。

    なぜ、わたしたちは
    そんな仕組みをもっおいるのだろう。

    そこには、進化的な理由がある。

    矀れの動物は、
    仲間の状態を即座に共有できた方が生存率が䞊がる。

    危険察知の早い個䜓から緊匵を受け取り、
    矀れ党䜓が緊匵するほど、生存率は高たる。

    同じように、矀れ党䜓が怒りを共有するほど、
    敵に察抗しやすくなる。

    わたしたちは、
    互いに感情を受け取り、圱響を䞎え合う。

    たるで、互いの神経系が、
    ゆるやかに぀ながっおいるかのように。

    その䞭で、わたしたちは、
    互いを助け合うよう進化しおきた。

    だから脳の䞭には、
    「䞎えるず快を埗る」ずいう回路がある。

    人が慈善団䜓に寄付をしたずき、
    脳内では、
    金銭的報酬を受け取るずきず同じ領域が掻性化するこずが報告されおいる。

    それは、匿名の寄付でも起こる。

    ぀たり、䞎えるずいう行為は、
    他者の評䟡や芋返りずは関係なく、
    それ自䜓が、脳の報酬になっおいる。

    心が満たされおいる時、
    い぀もより倚く笑顔を振る舞える気がする。

    ちょっずしたプレれントをしおみようず
    思い぀いたりもする。

    そのずき、
    わたしたちは、䞎えるこずで満たされおいる。

    䞎えるこずは、
    充足を増幅させる仕組みずしお働いおいる。

    ただし、そこには前提がある。

    わたしたちは、
    垞に「䞎える」行為を取れるずは限らない。

    よろこびや充足感が欠乏しおいるずき、
    脳は、自らの維持を優先する。

    ドヌパミンが泚意を䞍足の察象ぞ集䞭させ、
    他者ぞの共感や、長期的芖点を担う脳の掻動は抑制される。

    ぀たり、
    欠乏しおいるずきに他者ぞ䞎えるずいうこずは、
    脳の蚭蚈䞊、容易ではない。

    欠乏しおいるずき、
    わたしたちは、䞎える぀もりで、぀い求めおしたう。

    「求め」ず「䞎え」は混同されやすい。

    けれど、
    䞡者は、報酬をどこに眮いおいるかが異なる。

    「䞎え」は、報酬を行為の内偎に眮く。

    䞎えるずいう行為そのものに
    報酬が生たれ、
    結果を必芁ずしない。

    結果が戻らなくおも、
    他者に搟取されたずしおも、
    報酬は内偎で完結しおいる。

    䞀方で「求め」は、
    報酬を行為の倖偎に眮いおいる。

    盞手の反応、承認、感謝。
    䞎えた先の倉化を報酬ずしおいる。

    そのため期埅が倖れた瞬間、
    満たされるはずだった快は、欠乏ぞず転じる。

    報酬を、行為の内偎に眮くか、
    倖偎に眮くか。

    そこに違いがある。

    䞎えは、矩務でも、責任でもなければ、
    心の矎しさを衚すものですらない。

    それは、
    充足を感じたずきに遞べる、小さな態床。

    玄関の靎を揃えるような、
    ひず手間なのだず思う。

    その、ちょっずした手間の先に、
    幞犏を増幅させる波がうたれおいる。

    䞀方で、充足の裏には欠乏がある。

    理解されないこず。
    認められないこず。
    居堎所を持おないこず。

    ──愛されたい。

    欠乏の先には、䜕があるのか。

    少幎院での臚床報告によるず、
    非行少幎の倚くは、
    幌少期から、いじめや暎力、無関心の䞭で育っおいる。

    同じようにACE研究では、
    家庭内暎力を芋お育った子どもや、
    虐埅を受けた子どもは、
    将来、暎力を行う確率が高くなるこずが確認されおいる。

    わたしたちは、
    自分が生きおきた䞖界に合わせお圢づくられる。

    子どもは、
    呚囲の行動を芳察し、
    それを暡倣しながら䞖界のルヌルを孊ぶ。

    もし、その䞖界で、
    暎力や嚁圧が日垞であれば、
    それが「生きる技術」ずしお身䜓に刻たれおもおかしくはない。

    それだけではない。

    犯眪の背景にあるのは、
    意志の匱さや道埳心の欠劂ではなく、
    脳の倉化かもしれない。

    脳は、恐怖ず痛みに晒され続けるず、
    感情の茪郭を曖昧にする。

    匷い光を芋続けたあずに、
    芖界が癜くがやけるように。

    自分だけでなく、他人の苊しみを感じ取れなくなっおしたう。
    さらに、
    長期的なストレスや䞍安は、
    理性のブレヌキずなる前頭前野の働きも匱める。

    するず、短期的な快楜に反応しやすく、
    信頌や安心ずいった、
    長期的な報酬には反応しづらくなる。

    それは、
    長い時間をかけお圢成された、
    脳の防衛のかたちにみえおくる。

    わたしたちの認知もたた限られおいる。

    そこぞ向けられるのは、

    異物芖。
    レッテル。
    無関心。

    それもたた、
    瀟䌚の防衛反応のひず぀のかたちなのかもしれない。

    自己を守るはずの力が、
    自己を傷぀ける。

    それは、
    免疫の暎走ずよく䌌おいる。

    するず、犯眪や逞脱ずいう珟象は、
    痛みのシグナルにもみえおくる。

    身䜓に起こる痛みは、悪ではない。
    それは、異垞を知らせるための信号だ。

    わたしたちは、
    誰もが、自分にずっおの敎合に埓っお動いおいる。

    奪うこずも。
    䞎えるこずも。

    欠乏ず充足の䞊に立぀。

    どちらも、
    同じ構造の䞊に立぀鏡像だ。

    それらは、
    代謝のように、めぐっおいるのかもしれない。

    ひず぀の生き物のように。

    気づけば、
    さっきのアリは、ただ足元を歩いおいる。

    そのあずに、もう䞀匹。
    さらに、もう䞀匹。

    い぀の間にか、
    「䞀匹」ではなくなっおいた。

    それは、
    はじめから、
    ひず぀の流れの䞭にあったのかもしれない。

    働きアリは、逌を運び、
    ずきに巣を修埩し、卵を育おる。

    兵アリは、
    倧きな顎を持ち、倖敵から巣を守る。

    そのどちらも、すべおが雌である。

    だが、生殖機胜は持たない。

    巣の奥では、
    女王アリが生涯、子を産み続ける。

    䞀方、雄アリは、
    亀尟のために生たれ、圹目を終えるず死ぬ。

    アリは、コロニヌ党䜓で、
    ひず぀の生き物のように振る舞っおいる。

    生物孊では、
    こうした存圚を「超個䜓」ず呌ぶ。

    たるで、ひず぀の生呜䜓が、
    身䜓をばらばらに分けおいるかのように。

    ヒトは、
    身䜓の機胜をばらばらに分けるこずはない。

    単独で、生呜ずしお存続しおいる。

    けれど、個々の性質には偏りがある。

    ある人は、慎重すぎお前ぞ進めない䞀方で、
    ある人は、考えるより先に飛び蟌む。
    ある人は、正しさにこだわり続ける䞀方で、
    ある人は、垞に抜け道を探す。

    もし、ひずりの人間がすべおを持っおいたら、
    䞇胜になれるだろうか。

    倧胆さず、慎重さ。
    誠実さず、狡猟さ。
    䞀貫性ず、柔軟さ。

    すべおを同じ匷床で持っおいたら、
    すべおあるはずが、すべおないこずず同じになっおしたう。

    だから、わたしたちは分け合う。

    前に出お決める者がいる。
    その勢いに歯止めをかける者がいる。
    その䞭で、呚囲の気配を読み続ける者がいる。

    䞀人ずしお芋れば、それはただの偏りだ。

    けれど、党䜓の䞭で働くずき、
    倧胆さず慎重さが、「䞡方ある」こずになる。

    こう考えるこずができるかもしれない。

    わたしたちは、性質を分け合った
    人類ずいう、ひず぀の生呜䜓である。

    個々の偏りが、「人類」ずいう営みを成しおいる。

    分け合ったわたしたちは、
    均等でもなければ、平等でもない。

    誰かは有利な性質を持っお生たれ、
    誰かは持たずに生たれる。

    䞍均等で、
    䞍平等で、
    理䞍尜だ。

    そこに、欠乏が生たれおいる。

    わたしたちは、
    法を敎え、
    䞍平等を無くそうずしおきた。

    けれど、
    どれだけ倖の環境を敎えおも、
    心の欠けが埋たるこずはない。

    苊痛や幞犏は、倖の䞖界ではなく、
    わたしたちに内包されおいる。

    では、どうすればいいのか。

    「充足」に焊点を圓おる。
    その先で、
    わたしたちは、䞎えるこずを遞べるようになる。

    それは、
    「利他」でも「道埳」でもない。

    ―䜙った分を䞖界ぞ返す。

    他者ぞ充足を分け䞎えるずき、
    その先で、自分の心も報われおいる。

    それは、
    個にずっおの利ず、
    党䜓にずっおの利が重なる―

    最も掗緎された、
    利己的な生存戊略である。

    もし感情が䌝染し、
    意味を共有し、
    幞犏が共鳎し合うなら、

    わたしたちは、完党には分かれおいない。

    小さな黒い点が、
    迷いもなく進んでいく。

    それは、
    䞀匹なのだろうか。

    それずも──。




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    ここに䜕を曞いおもしっくりこない。 皌ぐためにnoteを始めた人。 でも、わたしは、皌ぎたいんだっけ

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