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Photo bykonayan

わたしは少し距離をずっお自分の䞭で起きおいるこずを眺めおいる♯04 感情


    生きる䞻䜓も、身䜓の反応も、
    わたしの知らないずころで立ち䞊がっおいた。

    それでも、
    ここにある胞のざわめきだけは──

    いや、

    もし、わたしが生存機械なのだずしたら、
    感情にも目的があるのだろうか。

    1962幎、心理孊者スタンリヌ・シャクタヌずゞェロヌム・シンガヌは、
    感情がどこから生たれるのかを確かめるための実隓を行った。

    実隓では、被隓者に
    心拍数や血圧を䞊げる物質―アドレナリンを泚射した。

    被隓者の䞀郚には
    「この泚射は心拍が速くなったり、䜓が熱く感じたりしたす」
    ず身䜓反応の理由を事前に説明し、
    別の被隓者には、䜕も説明しなかった。

    その埌、被隓者は埅合宀で、
    協力者ず二人きりで過ごすこずになった。

    協力者は、
    条件によっお、
    陜気に振る舞う堎合ず、苛立ちや怒りを瀺す堎合、
    どちらかを挔じた。

    結果は明確だった。

    身䜓反応の理由を知らされおいなかった被隓者は、
    協力者が陜気であれば
    自分の身䜓の高ぶりを「楜しい」ず解釈し、
    協力者が怒っおいれば
    同じ身䜓の高ぶりを「怒り」ず解釈した。

    䞀方で、
    あらかじめ「これは泚射による身䜓反応だ」ず説明されおいた被隓者は、
    協力者の態床に圱響されにくかった。

    ぀たり、
    同じ身䜓的状況──身䜓の高ぶりにあっおも、
    その原因をどう解釈するかによっお、
    たったく異なる感情ずしお経隓されたのである。

    これは、いったいどういうこずなのか。

    この実隓から、
    わたしたちは、
    「感情」ず呌んでいるものずは別に、
    もう䞀぀の別の局を想定する必芁がある。

    そこには、
    「情動」ず呌ばれる局が存圚しおいる。

    感情ず情動。
    どちらが本物か、ずいう話ではない。

    たず立ち䞊がるのが、情動である。

    情動ずは、
    「身䜓に起きおいる倉化」そのものだ。

    心拍が速くなり、
    筋肉がこわばり、
    呌吞が浅くなる。

    そこには、
    「怖い」や「腹が立぀」ずいった
    蚀葉は、ただ存圚しない。

    わたしたちは、
    考えるよりも先に、たず身䜓が反応する。

    その埌に、
    感情が立ち䞊がる。

    ―この身䜓の倉化は䜕だったのか。

    脳は、状況ず蚘憶を元にその文脈を刀断し、
    自分の状態に
    「怖い」「怒っおいる」「楜しい」ずいった名前を䞎える。

    先の実隓では、
    アドレナリンによっお、
    心拍や呌吞の倉化ずいった情動が、人工的に匕き起こされおいた。

    そこに名前を付けたのは、その堎の文脈だった。

    わたしたちは身䜓がすでに動いたあず、
    その理由を、
    感情ずいう蚀葉で、あずから远いかけおいるのかもしれない。

    これは、
    特別な実隓宀の䞭だけで起きおいる話ではない。

    たずえば、
    空腹のたた人ず話しおいるず、
    盞手の䜕気ない䞀蚀に、必芁以䞊に苛立っおしたうこずがある。

    その苛立ちは、
    盞手の蚀葉が原因だず感じられる。

    けれど、少し時間が経ち、
    食事をずったあずで振り返っおみるず、
    「なぜあんなに腹が立ったのだろう」ず䞍思議に思うこずもある。

    脳は、たず䞍快を受け取る。

    そしおその盎埌に、それに芋合う理由を探しはじめる。

    あのずき、
    身䜓の䞭にあった䞍快は、
    どこから立ち䞊がっおいたのか。

    そこに、明確な答えはないだろう。

    なぜ、わたしたちは
    「情動」ず「感情」ずいう
    二぀の局を持っおいるのだろう。

    感情を獲埗するずっず前、
    わたしたちは、情動に導かれお生きおいた。

    倩敵が目に入れば、
    心拍が䞊がり、呌吞が浅くなり、
    身䜓は駆け出す準備を始める。

    仲間の枩もりに身をゆだねるずき、
    筋肉はゆるみ、呌吞は深くなり、
    たぶたが静かに閉じおいく。

    そこに、
    ただ、感情も蚀葉もない。

    快か䞍快か。
    興奮か鎮静か。

    日々、その瞬間を生きおいた。

    やがお、わたしたちが蚀語や意味を扱うようになる頃、
    この身䜓の状態を、理解しはじめる。

    胞が熱くなっおいる。

    この高ぶりは、
    匷く盞手を抌し返そうずしおいる。

    この感芚は、䜕床か、あった。

    䌌おいる。

    同じだ。

    これは、怒りだ。

    わたしは、怒っおいる。

    それはやがお「感情」ずしお
    扱われるようになっおいった。

    私たちの身䜓は、いたでも、
    あの頃の座暙の䞊で生きおいる。

    快ず䞍快、興奮ず鎮静。

    感情は、この二぀の軞で衚すこずができる。

    胞が少し高鳎り、
    䜓が前に傟き、
    焊点が定たる。

    䜕かを獲埗できそうだ
    ずいう予感が生んだ、身䜓の高ぶり。

    わたしたちはそれを、
    「やる気」ず呌ぶ。

    それを立ち䞊げたのは、
    意思だろうか。

    䞍安。
    喜び。
    悲しみ。
    怒り。

    それは、わたしの気持ちのはずなのに、
    どこで、どうやっお、生たれおいるのだろう。

    わたしが、感情を操っおいないのだずしたら。

    ──感情が、わたしを操っおいる。

    身䜓は、ずきに
    䞍快ぞ倧きく揺れる。

    声が荒くなり、
    胞が熱くなり、
    身䜓が前に出ようずする。

    わたしは、怒っおいる。

    そのずき、
    誰かを傷぀けたいわけではない。

    感情が、
    䜕かを守り、
    䜕かを動かそうずしおいる。

    では、
    䜕を。

    

    そのずき。

    わたしは、少し距離をずっお、
    自分の䞭で起きおいるこずを眺めおいる。

    日垞は䜕も倉わらない。

    ただ、
    日垞の芋え方が、
    少しだけ、倉わっおしたった。



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    ここに䜕を曞いおもしっくりこない。 皌ぐためにnoteを始めた人。 でも、わたしは、皌ぎたいんだっけ

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