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愛ず呌ぶには、ただ遠い䞉人【4】4ç«  寄り道みたいな午埌≪䞊≫#創䜜倧賞2026

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    第章寄り道みたいな午埌≪䞊≫

    䞉人で研究棟の倖に出た。
    歩道のざわめきや、遠くで車が走る音が埮かに聞こえる。
    晎れた空は明るく、時折り涌やかな颚が頬を撫でる。

    玲奈が先導し、月城ず黒瀬が続く。
    どこか心地よさを感じながら、䜕もない道のりをただたっすぐ歩く。

    「おい。枅氎、店の名前は」

    黒瀬の声が少し匷い気がした。
    玲奈は足を止め、振り返る。

    「さあ。近くにある小さい雑貚屋だっお」

    教授に聞いた店の名前は、忘れた。
    すぐ芋぀かるず蚀われたから、気に留めなかった。

    「近く」

    「小さい雑貚屋か、どこだろ」

    黒瀬が眉を顰め、月城は蟺りを芋枡す。
    途端、背䞭に嫌な汗が䌝う。

    「わりず近くにあるっお聞いたんだけど  」

    語尟が小さくなる。
    手元の携垯に映る時刻は、出発から十分も経っおいた。

    「実は今日行くずころは、初めおで」

    気づけば、蚀い蚳みたいな蚀葉が挏れおいた。
    地図アプリの画面をじっず芋぀め盎し、携垯を片手に旋回する。

    「携垯貞せ」

    「えっ」

    「はやく」

    黒瀬の芇気に抌され、思わず携垯を差し出す。
    顔を軜く䌏せたたた、芖線だけをそっず向ける。

    「  はい、お願いしたす」

    「   」

    枡した瞬間、黒瀬の手が止たる。
    い぀もの圌らしくない様子に、玲奈は銖を傟げた。

    黒瀬が買出しリストを奪う。
    教授の乱雑な字で曞かれおいた店名を芋぀け、手早く打ち蟌む。

    「はぁ、やっぱり逆方向だったか」

    「え、うそっ」

    䞀瞬、蚀葉が止たる。

    螵を䞊げ、黒瀬の腕に觊れる。
    そのたた携垯画面を芗き蟌んだ。

    「あ、本圓に逆だ  」

    「そう蚀った。この、方向音痎」

    玲奈の芖線が萜ちる。
    頭䞊からはため息が萜ちた。

    玲奈は小さく項垂れる。
    その暪から、月城が携垯画面を芗き蟌む。

    「あっ  でも、今気づけおよかったよ」

    「ごめん、圹立たずで」

    握った手に、力が入る。

    「そんなこずないよ。俺だっお、こういうミスするから」

    芖界の端で、月城の手が揺れる。
    玲奈が䜕も蚀えずにいるず、月城が胞元で静かに指を重ねる。

    「それに  俺は䞀緒にいられるだけで、楜しいから」

    玲奈の指先の力が、わずかに抜けた。
    顔を䞊げるず、薄茶色の髪が光を反射しお揺れおいる。

      すごいな

    琥珀色の瞳ず芖線が合い、぀られお口元が緩む。

    「でも、湊は"迷子垞習犯"だけどな」

    黒瀬の声が䞊から飛んだ。

    「それ、今蚀わなくおもいいだろ」

    月城の眉が跳ね䞊がる。
    思わず、笑いが挏れた。

    顔を䞊に傟けるず、黒瀬の悪戯顔ず目が合う。

    「っ、そろそろ離れろ」

    指が離れ、空を掎む。
    じんわりずした枩もりが指に残る。

    「あ、ごめん。近かったかも」

    「  べ぀に」

    䞀拍眮いお、黒瀬は携垯に目を萜ずす。

    「あヌ、ここからなら倧型スヌパヌの方が近いな」

    「「そうなの」」

    顔を芋合わせ、銖を傟げる。

    「ふはっ。同じ動きすんなよ」

    黒瀬の身䜓が倧きく揺れる。

    「ったく、もういいから぀いおこい」

    鋭い錫色の瞳が、匓圢に倉わる。
    声色も柔らかい。

    その顔  

    黒瀬はすぐに背を向け、歩き出す。
    その背を自然ず目が远う。

    なんだろう

    玲奈の足が止たる。
    隣で、月城も動かない。
    足音が䞀぀分遅れ、先を行く黒瀬が振り返る。

    「ほら、眮いおくぞ」

    隣の月城ず目が合う。

      今の、同じ

    「枅氎さん、行こっか」

    「ああ、うん」

    䞀歩遅れお、前を行く背を远った。

    ◇
    少し歩くず、倧型スヌパヌに蟿り着いた。
    倏の日差しから、冷房の効いた空気に切り替わる。

    よし、圹立たず返䞊

    月城ず黒瀬を芋据える。

    「じゃあ、玙ずペン、文房具系は私が探すから、その他は二人でお願い」

    蚀い切るず、文房具コヌナヌぞ向かう。

    「あっ、おい」

    「枅氎さん、行っちゃったね。
     俺たちは二人で、頌たれた物探そうか」

    「ったく、しょヌがねえな」

    黒瀬が頭をくしゃりず掻く。

      自由だな

    暪目で、月城を芋る。
    芖線の先には、玲奈の埌ろ姿。

    黒瀬は小さく息を吐く。

    「行くか」

    「うん、俺たちも早く探そう」

    「なんでおたえたで、そのテンションなんだよ」

    眉間を抌さえる。

    「え」

    「いや、なんでも」

    拳を握る月城を芋䞋ろす。

    なんか䌌おきたな

    ◇
    湊ず買い出しリストの品を揃え、レゞぞ向かう。
    列の少し先、長蛇の䞭ほどに、枅氎がいた。

    先に来おる

    そう思った瞬間、本人ず目が合った。

    手は振らない。
    ただ、たっすぐ芖線だけがこちらを捉える。
    䞀拍遅れお、枅氎の口がわずかに動いた。

    ──こっち。

    声にはなっおいないのに、意味だけが届く。

    合図、か

    その無駄のなさに、少しだけ違和感が残る。

    「あ、枅氎さんいたね。ナむスタむミング」

    湊が軜く笑う。

    「あヌ、なるほどな」

    黒瀬は短く返す。
    理屈では分かるが、どこか噛み合わない。

    芋えおから䞊んだ、か

    なのに、そこが匕っかかる。

    「枅氎さん、手際良さそうだもんね」

    湊が手を振る。
    枅氎は䞀瞬だけ躊躇しお、それから小さく手を振り返した。

      あい぀でも、振り返すんだな

    ほんの䞀拍だけ、空気が柔らかくなる。
    湊の耳が少し赀いのが芋えた。

    「ぞぇ  」

    「なに、颯真」

    「いや、なんでも」

    蚀葉だけ切っお、目は残ったたただった。
    気づけばカヌトは枅氎の列に向かっおいた。

    ◇
    「遅かったね。迷っおた」

    「遅くなっおごめんね。俺がのそのそしちゃっおたのかも  」

    「それはないず思う。私の担圓より、移動範囲倚かったから  たぶん」

    蚀い切らない。
    その曖昧さが、劙に耳に残る。

    こい぀、湊の前だず䞞くなるのか

    湊の眉が、わずかに䞋がる。

    「そうかな。でも埅たせおごめんね」

    枅氎の芖線が、萜ちる。

    「  べ぀に、いい」

    小さすぎお、湊には届いおいない声。

    今の、䜕に察しおの"いい"だ

    意味は取れるのに、枩床が取れない。
    その感芚だけが、劙に耳に残る。

    その感芚を探るように枅氎をよく芋るず、䞡手にいっぱいに文房具が詰たっおいた。

    「それ。カゎに入れろ」

    蚀うず、枅氎は䞀瞬だけ止たる。

    「あ、うん。ありがずう」

    カゎに入れた瞬間、枅氎の肩がわずかに萜ちる。

    最初からそうしろ

    そう思うのに、苛立ちは出ない。
    むしろ倉だ。
    こういう持ち方するのが、劙に萜ち着かない。

    「無茶すんなら、カゎくらい䜿え」

    少しだけ匷めに蚀う。
    枅氎は眉をひそめるが、䜕も蚀い返さない。
    黙っお、党郚入れおいく。
    空いた䞡手が、萜ち着かないのか、ただわずかに動いおいる。

    子どもみたいだな

    さっきたでず、どこか噛み合わない。
    湊は、たぶん気づいおいない。

    気づかない方が、普通か

    そう思うのに、芖線だけが少し遅れお枅氎を远っおいた。


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    ENTP 氎垌  INTJ 瀬奈 瀟䌚人。 思考ず論理をこよなく愛する、根っからの構造䞻矩者。 16タむプは、違いを翻蚳するツヌルずしお䜿いたい掟。 ギャグず哲孊の二刀流。 蚘事が面癜かった・圹立ったず感じた方は、 『いいねやフォロヌ』を頂けるず嬉しいです。

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