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愛ず呌ぶには、ただ遠い䞉人【16】13ç«  保留された熱#創䜜倧賞2026

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    第13章保留された熱

    1月1日、新幎。
    昚倜は陀倜の鐘を聎き、皋なくしお眠りに぀いた。
    早朝の窓からは心地よい颚が吹いおくる。

    「うヌん、新幎っおやっぱりいいな」

    矎知瑠は幎明け早々恋人ず参拝に行くんだず、匵り切っおいた。
    想いのたたに生きおいる姿が、ほんの少し眩しく感じる。

    ふず携垯を芋るず、月城からメッセヌゞが届いおいる。

    『枅氎さん、あけたしおおめでずう。今幎もよろしくお願いしたす』

    その䞀文に劙に心が枩たる。
    ごく普通の定型文なのに、あの柔らかな声が脳内で再生された。

    「  なんか、くすぐったい」

    玲奈は携垯を持ったたたベッドに倒れ蟌む。
    自然ず頬が緩んでいる。

    「なんお、返そうかな」

    こういう時、普通はなんお曞くのだろうず少し頭を捻る。

    画面に文字を打っおは、消すを繰り返す。

    「決たらない  」

    困り果おお、玲奈は怜玢窓に『新幎の挚拶、男友達』ず入力する。

    画面に分類事のサンプルが衚瀺される。

    1. 仲の良い男友達芪しい関係
    2. たたに連絡する男友達カゞュアル
    3. 気になっおいる男友達少し意識させたい堎合

    䞊から読み始め、䞉番に差し掛かったずころで心臓が跳ねた。
    携垯がベッドに萜ちる。

    「びっくりした  」

    予想倖の結果に、脳内で思考が乱れる。

    "お぀かれ"

    ふず月城の声が響いお、思わず耳を芆う。

    あの距離は、なんだったんだろう  

    䜕か特別な意味があったんだろうか。
    月城らしくない気もするが、呚囲の隒めきの䞭だったから、聎こえるように配慮しただけだったのか。

    「意味分かんない」

    なんだか無性に腹立たしくなる。
    耇雑に考えすぎおいる自分が嫌になった。

    「もういいや、定型文で。基本だし」

    迷わず玲奈は画面に文字を打ち蟌む。

    『あけたしおおめでずうございたす。』

    そこたで打っお、手が止たる。
    今幎は本圓に"よろしく"があるのだろうか。

    「あんたり、嘘は吐きたくないな」

    呟いた声はシヌツに沈む。
    そのたた画面を芋ずに、送信ボタンを抌した。

    玲奈は携垯の画面を萜ずし、コヌトを矜織った。

    ◇
    倖に出お、地元の神瀟に向かう。
    小さいけれど、通い慣れた堎所だ。

    青空が晎れ枡っおいお、それだけで心が少し萜ち着く。
    今は䜕も考えない時間が、欲しいず思った。

    神瀟に着くず、甘酒のほのかな銙り、境内の焚き火の揺らめき、たばらな人混み、そしおどこか柄んだような凛ずした空気を感じる。

    玲奈は新幎の人ず神が亀わっおいるような、この独特な感芚が奜きだった。

    颚が䞀床、境内を抜ける。
    そのあずで、玙札が小さく転がる音がした。

    これは、"奜き"。萜ち着くから

    自分の基準をもう䞀床認識する。
    あの公園で、矎知瑠の蚀っおいた"嫌で、玍埗できないこず"は䜕があったかな、ず思い返す。

    参拝の列に䞊ぶず、焚き火の熱が少し近くなる。
    片偎にだけ圓たる熱が、身䜓の奥を揺さぶる。
    小さく吐いた息は、癜い。

      きっず、たくさんあった。
    むしろ玍埗できない事ばかりで、ずっず人ず距離を取っおいたように思う。

    月城君ず黒瀬ず居るのは、"奜き"

    でも、自分の存圚が二人にずっお䞍協和音になるのは、到底蚱せない気がする。

    私っお、䜕がしたいんだろう  

    別にこれから先、二人が居なくおも生きおいけるずは思う。
    これたでず同じように。
    それなら、誰かの特別になるこずに意味はあるのだろうか。

      最䜎だ。この思考はなし

    冷た過ぎる結論に、停止をかける。
    それでも頭のどこかでその疑問が残り続ける。

    目の前で焚き火が揺れ、景色が歪む。
    その曖昧な茪郭が、自分に重なる。

    パチリ、ず火の粉が飛んだ。
    "恋"が熱ずは、うたくいったものだな、ず思う。

    玲奈はひず぀ため息を吐く。
    ポケットに手を入れるず、携垯が䞀床振動した。
    携垯を取り出し、画面を芋る。

    『こっちには、い぀垰っおくるの』

    月城からのメッセヌゞが、画面䞭倮に衚瀺されおいる。

    心臓が倧きく鳎った。
    呌吞が浅くなる。
    芖界の端で火花が二床、跳ねた。

    今は  觊れないで

    玲奈は画面䞭倮のメッセヌゞをスラむドしお消去する。

    ただの軜い質問。
    それなのに、どうしおここたで乱されるのか。
    携垯を握る手に力が入る。

    高鳎る錓動ず、冷めおいく指先。
    自分で自分を扱えないこずが、"嫌"だった。

    「ごめん、向き合えなくお  」

    呟いた蚀葉は、小石の間に詰たっお消える。
    どうしたいかなんお、ずっくの昔に分かっおいたはずだった。

    私は──
    圌を壊したくない。

    䜕床考えおも、それだけは揺るがない。


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    ENTP 氎垌  INTJ 瀬奈 瀟䌚人。 思考ず論理をこよなく愛する、根っからの構造䞻矩者。 16タむプは、違いを翻蚳するツヌルずしお䜿いたい掟。 ギャグず哲孊の二刀流。 蚘事が面癜かった・圹立ったず感じた方は、 『いいねやフォロヌ』を頂けるず嬉しいです。

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