夏に読みたい小説おすすめ15選|暑い日には読書をして「夏を感じる」世界を楽しもう
今回は、暑い季節にぴったりの読書体験ができる小説を15作品厳選!どの作品にも、夏という季節だからこそ響く情景や感情が詰まっています。この夏、物語の世界に旅してみませんか?
お気に入りの一冊を見つけて、忘れられない読書の夏を過ごしてくださいね。

『夏美のホタル』森沢明夫
瑞々しい筆致で描く、人生のラブレター
写真家志望の大学生・慎吾。卒業制作間近、彼女と出かけた山里で、古びたよろず屋を見付ける。そこでひっそりと暮らす母子に温かく迎え入れられ、夏休みの間、彼らと共に過ごすことに……。心の故郷の物語。
『虹の岬の喫茶店』、『おいしくて泣くとき』などの著者としても有名な森沢明夫さんの作品。2016年、有村架純さん主演で映画化されています。夏の空気、風鈴の音、ホタルの光など、日本の夏らしい情景描写に心惹かれる作品。人との絆や生きる力を感じ、静かで温かな読後感が残ります。
『夏の庭―The Friends 』湯本香樹実
この世界には隠れているもの、見えないものがいっぱいあるんだろう。
死への興味から、生ける屍のような老人を「観察」し始めた少年たち。いつしか双方の間に、深く不思議な交流が生まれるのだが……。
町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ――。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが……。喪われゆくものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。
『西日の町』、『岸辺の旅』などの著者としても有名な湯本香樹実さんの作品。、日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ミルドレッド・バチェルダー賞を受賞。湯本さんのデビュー作です。1994年、三國連太郎さん主演で映画化、1997年、2015年に舞台化されています。子どもたちの成長と、生きることの意味が静かに語られる作品。
『風の歌を聴け』村上春樹
村上春樹のデビュー作
1970年夏、あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。僕たちの夢は、もう戻りはしない――。群像新人賞を受賞したデビュー作
1970年の夏、海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。
『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』、『1Q84』などの著者としても有名な村上春樹さんのデビュー作。1979年、群像新人文学賞を受賞した作品です。1981年に、小林薫さん主演で映画化されています。村上作品の原点ともいえる透明感のある文体と独特な雰囲気が特徴的です。
『姑獲鳥の夏』京極夏彦
この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ。京極堂、文庫初登場!
『百鬼夜行シリーズ』、『巷説百物語シリーズ』などの著者としても有名な京極夏彦さんの作品。本作は『百鬼夜行シリーズ』の第1弾です。メフィスト賞創設のきっかけとなったデビュー作品。2005年に堤真一さん主演で映画化されています。京極夏彦さんも俳優として出演していることで話題となりました。600ページを超える長編。民俗学やオカルト的要素を交えながら展開されるミステリーです。
『向日葵の咲かない夏』道尾秀介
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
『カラスの親指』、『月と蟹』の著者としても有名な道尾秀介さんの作品。第6回本格ミステリ大賞候補作。2007年「本格ミステリ・ベスト10」第7位にランクインしています。ミステリー×SF×ホラーといった不思議な世界観の作品です。不穏な空気感が好きな方に特におすすめの作品。
『夏と花火と私の死体』乙一
九歳の夏休み、私は殺されてしまったのです……。少女の死体をめぐる兄妹の暗黒の冒険。斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、天才少年・乙一のデビュー作、ついに文庫化。(解説・小野不由美)
『GOTH リストカット事件』、『ZOO』、『銃とチョコレート』などの著者としても有名な乙一さんの作品。第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞した乙一さんのデビュー作です。乙一さんが16歳の時に書いたということでも話題になりました。殺された「わたし」の視点で進むユニークな作品です。
『ひぐらしふる 有馬千夏の不可思議なある夏の日』彩坂美月
公衆の面前で突如として姿を消した親子連れ。山のてっぺんでUFOに連れ去られた幼馴染。実家に帰省した有馬千夏の身の回りで起こった不可思議な事件は、はたして怪現象なのか、故意の犯罪なのか。そして、彼女の前にたびたび現れる〝自分そっくりの幻〟の正体とは。予測不能、二重三重のどんでん返しが待ち受ける、ひと夏の青春ミステリー。
『未成年儀式』、『夏の王国で目覚めない』などの著者として有名な彩坂美月さんの作品。第18回鮎川哲也賞最終候補になった作品です。「ラスト20ページこの物語は反転する」という帯の文句が印象的な、日常の謎系の連作短編集。
『屍人荘の殺人』今村昌弘
ミステリランキング驚異の4冠!
シリーズ累計50万部! ! 映画化!
デビュー作にして5冠達成!
待望の文庫化!!
21世紀最高の大型新人による前代未聞のクローズド・サークル
豪華キャストによる映画化!
監督:木村ひさし脚本:蒔田光治
出演:神木隆之介浜辺美波中村倫也ほか
2019年全国東宝系にて公開
神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通うもう一人の名探偵、剣崎比留子と共に曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、ペンション紫湛荘を訪れる。初日の夜、彼らは想像だになかった事態に見舞われ荘内に籠城を余儀なくされるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。たった一時間半で世界は一変した。数々のミステリランキングで1位に輝いた第27回鮎川哲也賞受賞作!
『魔眼の匣の殺人』、『兇人邸の殺人』の著者としても有名な今村昌弘さんのデビュー作。2017年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、2018年「このミステリーがすごい!」1位、「本格ミステリ・ベスト10」1位、第15回本屋大賞3位、第18回本格ミステリ大賞など多くのミステリランキングを制覇した作品です。2019年に漫画化、神木隆之介さん主演で映画化されています。
『孤島パズル』有栖川有栖
英都大学推理研初の女性会員マリアと共に南海の孤島へ赴いた江神部長とアリス。島に点在するモアイ像のパズルを解けば時価数億円のダイヤが手に入るとあって、早速宝捜しを始める三人。折悪しく嵐となった夜、滞在客のふたりが凶弾に斃れる。救援を呼ぼうにも無線機が破壊され、絶海の孤島に取り残されたアリスたちを更なる悲劇が襲う!
『マレー鉄道の謎』、『スイス時計の謎』などの著者としても有名な有栖川有栖さんの作品。「学生アリスシリーズ」の長編2作目です。夏休みの南の島、嵐、密室と王道ミステリーの要素満載!読み応えのあるロジカルな謎解きが楽しめます。
『カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep』森博嗣
動きだすのは、百二十年後。どこにあるのか、誰も知らない。
天才絡繰り師が村に仕掛けた壮大な謎をめぐる、夏の冒険。
爽快青春ミステリィ。
あこがれの同級生、真知花梨の故郷を訪ねた郡司と栗城。秘境のような小さな村には、明治初期に天才絡繰り師によって仕掛けられた隠れ絡繰りがあり、それが今年、動きだすはずだという。どんな装置か、どこにあるのか、誰も知らない。言い伝えと石碑を手掛かりに百二十年まえの謎に挑む、爽快青春ミステリィ。
『すべてがFになる』、『封印再度』などの著者としても有名な森博嗣さんの作品。2006年、コカ・コーラが発売120周年を迎えた記念として書き下された作品で、たびたび「120年」や「コカ・コーラ」が登場するという面白い作品です。2006年、加藤成亮さん主演でテレビドラマ化されています。
『プリズムの夏』関口尚
僕は、彼女を救えるだろうか。高三の「ぼく」は映画館で働く松下さんに恋をしていた。だが、彼女はうつ病日記をネットで書く「アンアン」ではないかと思い始め――。真直ぐな思いを鮮烈に描く青春恋愛小説。第15回小説すばる新人賞受賞作。
『空をつかむまで』などの著者としても有名な関口尚さんの作品。第15回小説すばる新人賞を受賞した関口さんのデビュー作です。青春時代の不安定さと突っ走る勢い、夏特有の輝きが表現されています。
『幻夏』太田愛
23年前の夏、失踪した親友は何を求め、何を失ったのか――
「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」毎日が黄金に輝いていたあの夏、同級生に何が起こったのか――少女失踪事件を捜査する刑事・相馬は、現場で奇妙な印を発見し、23年前の苦い記憶を蘇らせる。台風一過の翌日、川岸にランドセルを置いたまま、親友だった同級生は消えた。流木に不思議な印を残して……。少年はどこに消えたのか? 印の意味は? やがて相馬の前に恐るべき罪が浮上してくる。司法の信を問う傑作ミステリー。日本推理作家協会賞候補作。
テレビドラマ『相棒』などの脚本家としても有名な太田愛さんの作品。本作では第67回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)の候補になった作品です。本作は前作の『犯罪者』の続篇であると同時に前日譚になっています。先に『犯罪者』を読んでおくとより楽しめます。
『真夏の方程式』東野圭吾
夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。
翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。
これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは-ーー。
『容疑者Xの献身』、『流星の絆』などの著者としても有名な東野圭吾さんの作品。「ガリレオシリーズ」第6弾、シリーズ3作目の長編作品です。2013年、福山雅治さん主演で映画化されています。子供が苦手な湯川が少年に見せる姿も見どころのひとつ。夏に読みたい上質ミステリーです。
『宵山万華鏡』森見登美彦
祭りの夜に、何かが起こる。森見ファンタジーの真骨頂!
姉妹の神隠し、学生達の青春群像劇、繰り返される一日からの脱出など、祇園祭の京都を舞台に様々な事件が交錯し、全てが繋がってゆく。万華鏡のように多彩な宵山の姿を楽しめる、連作中篇集。
『夜は短し歩けよ乙女』、『有頂天家族』などの著者としても有名な森見登美彦さんの作品。第41回星雲賞日本長編部門の候補になった連作短編集です。祇園祭の前夜祭「宵山」の1日を舞台に、さまざまな人が遭遇する幻想的な出来事を6編のお話で綴っています。現実と非現実が交錯し、不思議な余韻が残ります。
『すいかの匂い』江國香織
あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。つい今しがたのことみたいに――バニラアイスの木べらの味、ビニールプールのへりの感触、おはじきのたてる音、そしてすいかの匂い。無防備に出遭ってしまい、心に織りこまれてしまった事ども。おかげで困惑と痛みと自分の邪気を知り、私ひとりで、これは秘密、と思い決めた。11人の少女の、かけがえのない夏の記憶の物語。
『きらきらひかる』、『落下する夕方』、『神様のボート』などの著者としても有名な江國香織さんの作品。思春期の少女の内面を、日常の情景を通して描いた作品です。繊細な心理描写と静かな文体が特徴で、無邪気さ、ほんの少し仄暗さ、そして不思議な懐かしさを感じる短編集。
まとめ|夏に読みたい小説おすすめ15選|暑い日には読書をして「夏を感じる」世界を楽しもう
日本の夏は湿度が高く、じっとりと貼りつくような雰囲気もありますよね。今回ご紹介した、夏だからこそ読みたくなる15作品は名作揃い。夏の間に、夏を感じる作品を読んで、優しい気持ち、懐かしさ、おどろおどろしい雰囲気など、たくさんの感情に触れてみてください。
気になった作品があったら、ぜひ、手に取ってみてくださいね。
