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早川書房創立80周年記念「ハヤカワ文庫の80冊」必読ミステリーおすすめ15選

2025年、早川書房は創立80周年を迎え、記念企画として「ハヤカワ文庫の80冊」が発表されました。SF、ファンタジー、ミステリーと幅広いジャンルの名作が選ばれた中から、今回はミステリーファンなら見逃せない15冊を厳選してご紹介!

古典的名作から現代の傑作まで、推理小説の醍醐味が詰まった作品がラインナップされています。一度読んだことがある作品も、今、読み返すとまた違った感想を持つことができるかもしれません。気になった本はぜひ、手に取ってみてくださいね。


『ロング・グッドバイ』レイモンド・チャンドラー

『ロング・グッドバイ』は別格の存在である。
そこには疑いの余地なく、見事に傑出したものがある。――村上春樹(「訳者あとがき」より) 
社会現象となった『長いお別れ』新訳版、文庫に登場。
私立探偵のフィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。
あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。
何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。
しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。
が、その裏には悲しくも奥深い真相が隠されていた……

Amazon公式紹介文より引用

アメリカの作家、レイモンド・チャンドラーさんの作品。私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズの第6作です。ハヤカワ・ミステリ文庫の『ロング・グッドバイ』は村上春樹さんの新訳で話題となった作品です。日本では2014年に浅野忠信さん主演でテレビドラマ化されています。


『女には向かない職業』P・D・ジェイムズ

探偵稼業は女には向かない。ましてや22歳の世間知らずの娘には。誰もが言ったが、コーデリアの決意は固かった。自殺した共同経営者のために、探偵事務所を続けるのだ。一人になって最初の依頼は、大学を中退し、自ら命を絶った青年の自殺の理由を調べてくれというものだった。さっそく調査にかかったコーデリアの前に、意外な事実が浮かび上がってきた……。英国本格派の第一人者が、可憐な女探偵のひたむきな活躍を描く。

Amazon公式紹介文より引用

イギリスの女流推理作家、P・D・ジェイムズさんの作品。若き女性探偵コーデリアを主人公にしたシリーズのひとつ。ダルグリッシュ警視シリーズのスピンオフ作品なので、そちらを先に読むとより楽しめます。繊細な心理描写と本格ミステリのバランスが秀逸な一作。


『ストーンサークルの殺人』M・W・クレイヴン

イギリス・ミステリ界の頂点
英国推理作家協会賞最優秀長篇賞
ゴールド・ダガー受賞
英国カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と焼死体が発見された。犯人は死体を損壊しており、三番目の被害者にはなぜか停職中の国家犯罪対策庁の警官ワシントン・ポーの名前と「5」と思しき字が刻み付けられていた。身に覚えのないポーは処分を解かれ、捜査に加わることに。しかし新たに発見された死体はさらなる謎を生み、事件は思いがけない展開へ……英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールドダガー受賞作。

Amazon公式紹介文より引用

2019年「英国推理作家協会賞最優秀長篇賞(ゴールド・ダガー)」を受賞した作品。イギリスの作家、M・W・クレイヴンさんの長篇3作目の作品です。軍隊、保護観察官の職を経て2015年に作家デビューしたという異色の経歴を持つ作家です。本作は「ワシントン・ポー」シリーズの第1作目。2020年「週刊文春ミステリーベスト10」の翻訳部門題8位にもランクインしています。


『幻の女〔新訳版〕』ウィリアム・アイリッシュ

けんか別れした妻が殺された。そのとき、夫は街で出会った奇妙な帽子の女と過ごしていた。唯一の証人は彼女だけ……今はどこに?

Amazon公式紹介文より引用

アメリカの作家、コーネル・ウールリッチがウィリアム・アイリッシュ名義で発表したミステリー作品。アイリッシュ名義での最初の長編小説、そして、代表作に挙げられる作品です。江戸川乱歩さんが「新しい探偵小説であり、すぐに訳すべきである」という評価をしたことで、日本で圧倒的な知名度を誇る作品でもあります。「東西ミステリーベスト100」1985年版で第2位、2012年版では第4位、「ミステリが読みたい! 2010年版オールタイム・ベスト・ランキングforビギナーズ」第2位などさまざまなミステリーランキングでも上位を獲得しています。


『文学少女対数学少女』陸秋槎

高校2年生の〝文学少女〟陸秋槎は自作の推理小説をきっかけに、孤高の天才〝数学少女〟韓采蘆と出逢う。彼女は作者の陸さえ予想だにしない真相を導き出して……〝犯人当て〟をめぐる論理の探求「連続体仮説」、数学史上最大の難問を小説化してしまう「フェルマー最後の事件」のほか、ふたりが出逢う様々な謎とともに新たな作中作が提示されていく全4篇の連作集。華文青春本格ミステリの新たなる傑作! 解説:麻耶雄嵩

Amazon公式紹介文より引用

中国の作家、陸秋槎さんの作品。2022年「本格ミステリ・ベスト10」海外部門第3位にランクインした作品です。文学と数学が織りなす異色のミステリー。女子高生らしい青春の雰囲気もあり、ちょっと変わったミステリーを探している人には特におすすめ。


『シャーロック・ホームズの冒険〔新版〕』コナン・ドイル

ホームズがその知性を認めた唯一の女性が登場する「ボヘミア国王の醜聞」、赤毛の人物を救済する謎の団体を追う「赤毛連盟」、ある日届いたオレンジの種に怯える男が不審死をとげる「五つのオレンジの種」など名作6篇を収録。今や誰もが知る名前となったシャーロック・ホームズ。時代を経ても古びることなく読者から熱烈な支持を獲得し続けている名探偵が、相棒のワトスン博士とともに挑んだ痛快無比な冒険の数々がここに。

Amazon公式紹介文より引用

イギリスの作家、コナン・ドイルさんの作品。「シャーロック・ホームズシリーズ」の一つで、五つの短編集のうち最初に発行された作品。1980年代に放送された、ジェレミー・ブレットさん主演のテレビドラマシリーズが非常に有名です。読みやすくも深い推理の醍醐味が詰まった珠玉の短編集。


『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』スティーグ・ラーソン

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。だが名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れた。そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。

Amazon公式紹介文より引用

スウェーデンの作家、スティーグ・ラーソンさんの作品。スウェーデンを始めとする全世界で800万部のベストセラーとなり、さまざまな賞を受賞しています。日本では2010年「このミステリーがすごい!」第2位になっています。「ドラゴン・タトゥーの女」「火と戯れる女」「眠れる狂卓の騎士」の3部作がスティーグ・ラーソンさんの作、死後に別の作者が続編を発表しています。


『死刑にいたる病』櫛木理宇

鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也(かけいまさや)に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人鬼・榛村大和(はいむらやまと)からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」地域で人気のあるパン屋の元店主にして、自分のよき理解者であった大和に頼まれ、事件の再調査を始めた雅也。その人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也はなぜか大和に魅せられていき……一つ一つの選択が明らかにしていく残酷な真実とは。
『チェインドッグ』を改題・文庫化。

Amazon公式紹介文より引用

『鵜頭川村事件』、『死蝋の匣』、『ホーンテッド・キャンパス』などの著者としても有名な櫛木理宇
さんの作品。2015年に発表された『チェインドッグ』を改題したのが本作です。2022年阿部サダヲさん主演で映画化され、大きな話題となりました。


『私が殺した少女』原尞

まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵の沢崎は依頼人からの電話を受け、目白の邸宅へと愛車を走らせた。だが、そこで彼は自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る……緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで読書界を瞠目させた直木賞受賞作。

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『そして夜は甦る』、『それまでの明日』などの著者としても有名な原尞さんの作品。私立探偵沢崎シリーズの第2作。1989年、第102回直木賞を受賞した作品です。さらに、「このミステリーがすごい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第2位になっています。1990年、ファルコン賞受賞、第43回日本推理作家協会賞長編部門の候補になりました。昭和の世界観にも浸れるハードボイルド系。


『死の泉』皆川博子

第二次大戦末期、ナチの施設〈レーベンスボルン〉の産院に端を発し、戦後の復讐劇へと発展する絢爛たる物語。去勢歌手、古城に眠る名画、人体実験など、さまざまな題材が織りなす美と悪と愛の黙示録。1997年の「週刊文春ミステリー・ベスト10」の第1位。第32回吉川英治文学賞受賞の奇跡の大作!

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『開かせていただき光栄です』、『恋紅』などの著者としても有名な皆川博子さんの作品。1998年第32回吉川英治文学賞受賞、1997年「週刊文春ミステリー・ベスト10」第1位にランクインしています。戦後ドイツを舞台にした歴史ミステリー作品。重く妖艶な空気のなかで進む、詩的かつ恐怖に満ちた物語。


『未必のマクベス』早瀬耕

IT系企業Jプロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、帰国の途上、澳門(マカオ)の娼婦から予言めいた言葉を告げられる――「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。やがて香港の子会社の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。異色の犯罪小説にして、痛切なる恋愛小説。

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『グリフォンズ・ガーデン』、『プラネタリウムの外側』などの著者としても有名な早瀬耕さんの作品。本作はデビュー以来22年ぶりの作品ということで話題となりました。第17回大藪春彦賞候補作。シェイクスピアの『マクベス』を知っているとより楽しめます。


『11の物語』パトリシア・ハイスミス

少年の複雑な心を描く残酷なものがたり「すっぽん」など忘れがたい11篇を収録!
たまたま台所にあったボウルに入っていた食用かたつむりを目にしたのがきっかけだった。彼らの優雅かつなまめかしい振る舞いに魅せられたノッパート氏は、書斎でかたつむり飼育に励む。妻や友人たちの不評をよそに、かたつむりたちは次々と産卵し、その数を増やしてゆくが……中年男の風変わりな趣味を描く「かたつむり観察者」をはじめ、著者のデビュー作である「ヒロイン」など、11篇を収録。

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『太陽がいっぱい』、『リプリーをまねた少年』などの著者としても有名なアメリカの作家、パトリシア・ハイスミスさんの作品。映画『PERFECT DAYS』に登場したことで話題となった作品です。重めで悲しめな物語が読みたいときにおすすめ。


『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティー

驚天動地の展開で読者を圧倒する、
孤島ミステリの世界的傑作
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく。強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版!(解説 赤川次郎)

Amazon公式紹介文より引用

世界中のミステリ作品の中で最も販売されたベストセラー本。名作中の名作です。「絶海の孤島」を舞台にしたクローズド・サークルの代表作、そして見立て殺人の代表作でもあります。密室でもアリバイでもない驚異の展開に、世界中が震撼した不朽の名作。


『アクロイド殺し』アガサ・クリスティー

不可解な謎に包まれた名士刺殺事件にポアロが挑む!
著者最高最大の問題作
名士アクロイドが刺殺されているのが発見された。シェパード医師は警察の調査を克明に記録しようとしたが、事件は迷宮入りの様相を呈しはじめた。しかし、村に住む風変わりな男が名探偵ポアロであることが判明し、局面は新たな展開を見せる。ミステリ界に大きな波紋を投じた名作、新訳で登場。(解説 笠井潔)

Amazon公式紹介文より引用

アガサ・クリスティさん6作目の長編で、「エルキュール・ポアロ・シリーズ」の3作目にあたる作品。もともと『ロンドン・イブニング・ニュース』紙に掲載されていた全54話の連載小説でした。1990年に英国推理作家協会が選出した「史上最高の推理小説100冊」第5位。このトリックがフェアかアンフェアかという「フェア・アンフェア論争」をミステリー界で引き起こしたことでも有名な作品です。


『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティー

国際列車で起きた殺人事件
乗客の鉄壁のアリバイをポアロが崩す!
真冬の欧州を走る豪華列車オリエント急行には、国籍も身分も様々な乗客が乗り込んでいた。奇妙な雰囲気に包まれたその車内で、いわくありげな老富豪が無残な刺殺体で発見される。偶然乗り合わせた名探偵ポアロが捜査に乗り出すが、すべての乗客には完璧なアリバイが……ミステリの魅力が詰まった永遠の名作の新訳版。(解説 有栖川有栖)

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アガサ・クリスティさんの長編としては14作目、「エルキュール・ポアロシリーズ」としては8作目にあたる作品。日本語初訳は『十二の刺傷』の題名で、1935年に刊行されています。アガサ・クリスティーさん本人がお気に入り作品10作のうちのひとつに挙げている作品。各国で映画化、テレビドラマ化されています。



早川書房創立80周年記念出版作品も注目!

早川書房創立80周年を記念した出版作品が発表されています。こちらも未読の方はぜひ、チェックしてみてくださいね。



まとめ|早川書房創立80周年記念「ハヤカワ文庫の80冊」必読ミステリー作品15選

「ハヤカワ文庫の80冊」から今回紹介した15冊は、いずれも国内外で高い評価を受けたミステリー作品ばかり。

名探偵の活躍や意外な結末、緻密なプロットが光る物語など、多様な魅力を持つ一冊一冊が、ミステリーというジャンルの奥深さを教えてくれます。まだ読んだことのない作品があったら、ぜひ、手に取ってみてくださいね。


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