やなせたかしのおすすめ本10選|正義・平和・アンパンマンに込められた思い
アンパンマンの生みの親・やなせたかしさんは、絵本作家としてだけでなく詩人や思想家としても多くの名著を残しました。NHK朝ドラ『あんぱん』の中でも処女詩集『愛する歌』を出版したことが取り上げられていましたよね。
やなせさんの本には「正義」や「平和」、「生きる意味」といった普遍的なテーマが込められており、子どもから大人まで心を打ちます。
今回は、やなせさん本の中から特におすすめの本を10冊厳選し、ご紹介!やなせたかしさんの世界観を深く理解したい方にぴったりのラインナップです。気になった本はぜひ、手に取ってみてくださいね。

『ボクと、正義と、アンパンマン なんのために生まれて、なにをして生きるのか』
やなせたかし氏をモデルにしたNHK朝ドラ「あんぱん」2025年4月スタート!
★累計4.6万部突破!
「それゆけ! アンパンマン」「手のひらを太陽に」の生みの親やなせたかし氏による、愛と勇気の人生論。
戦争を経験した著者が考える、本当の正義とは。
子どもたちから学ぶ純粋な心や、国民的ヒーローのアンパンマンが生まれた背景など、著者のものづくりへの姿勢や、温かな人柄が伺えるエッセイ集です。
やなせたかしさんのエッセイ集。子どもをひとりの人として尊重し、大切に向き合ってきたことが分かる作品です。アンパンマンのマーチの歌詞がじんわりと染み渡ります。
『アンパンマンの遺書』
「手のひらを太陽に」の作詞者でもある戦中派の作者が、自身の風変わりなホップ・ステップ人生を語る。銀座モダンボーイの修業時代、焼け跡からの出発、長かった無名時代、そしてついに登場するアンパンマン――。手塚治虫、永六輔、いずみたく、宮城まり子ら多彩な人びととの交流を横糸に、味わい深い人生模様が織り上げられていく。図版多数収録。
やなせたかしさんの自伝的エッセイ。永六輔さん、いずみたくさん、手塚治虫さん、サンリオの社長など才能溢れる、さまざまな人との関わりを持っておられたやなせさん。苦労をされながらも、幸運もつかんでいく様子が感じられます。
『何のために生まれてきたの? 希望のありか (100年インタビュー) 』
各界一流のプロの半生をインタビューで解き明かす人物ドキュメント番組「100年インタビュー」(NHKBSプレミアムで放送中)の単行本化。第10弾は、「アンパンマン」や童謡「手のひらを太陽に」の生みの親である漫画家のやなせたかし氏。
やなせ氏は現在93歳。目も耳も悪くなり、がんを患って腎臓も片方がなく、すい臓は三分の一切除。胆嚢もなく、腸閉塞で腸を切り、心臓にはペースメーカーが入っている。しかし、東日本大震災では、「アンパンマンのマーチ」が被災地を勇気づけ、やなせ氏もアンパンマンのポスターを描いて避難所に送り、現地にもかけつけた。
漫画家になりたいと上京しながら芽が出ず、様々な職業で生活をつなぎ、くじけそうになるたび、「何のために生まれてきたのか」と初心に戻り、アンパンマンがヒットしたのは69歳。同じ生きるなら自分もまわりも楽しくしたいと、いつも前向きを心がけてきた軌跡には、人生を生き抜くヒントが満載!
NHKで放送された「100年インタビュー」での発言をまとめた書籍。やなせたかしさんの人生観・創作観がわかりやすく記録されています。立場が逆転しない真の正義とはなんなのか。あらためて考えてみたくなります。
『やなせたかしおとうとものがたり』
幼くして父を亡くし、母とも離ればなれになった、兄と弟。アンパンマンの作者、やなせたかしの原点がここにある。22歳で海に散った弟を詩と絵で綴った、18編の絶唱。未発表エッセイ収録。
戦争で命を落とした弟への思いを綴った詩集。やなせたかしさんの人生において、弟の存在は大きな意味を持ち続けました。その喪失感と愛情が言葉となり、平和や命の尊さを訴えかけてきます。
『やなせたかし詩集: てのひらを太陽に』
たったひとりで生れきて/たったひとりで死んでいく/人間なんてさみしいね……「てのひらを太陽に」「アンパンマンのマーチ」他、抒情詩人やなせたかしの代表作を収める。
やなせたかしさんが詩人として残した作品を集めた詩集。童心を忘れない優しさと、戦争体験からにじみ出る切実な思いが込められています。短い言葉ながら深く心に残るフレーズが多く、大人になった今だからこそ響く内容も豊富。やなせさんの詩の世界に浸りたい方におすすめです。
『新装版 わたしが正義について語るなら』
正義とは何で、正義の味方とはどのような人なのか。
戦争を生き抜き、国民的ヒーロー「アンパンマン」を産みだしたやなせたかしが、その半生を通じて向き合った「正義」のあり方とは。
混迷の時代に生きる勇気をもらえる、やなせ流の人生哲学。
・正義はある日突然逆転する。
・正義とはかっこいいものではない
・正義とはあやふやなものである
・正義のための戦いなんてどこにもない
・正義はある日突然逆転する
・悪人の中にも正義感はある
・傷つく覚悟がないと正義は行えない
・正義でいばるやつは嘘くさい
やなせたかしさんが長年考え続けた「正義」のあり方を丁寧にまとめた本です。力や権威ではなく、弱さややさしさをもとにした正義の定義は、現代を生きる私たちに新しい視点を与えてくれます。
『人生なんて夢だけど』
あるときは漫画家、またあるときは絵本作家、シナリオライター、デザイナー、作詞家、作曲家、歌手、編集者……。マルチクリエイターとして活躍したやなせたかしが、人生を自ら綴った一冊。
東京新聞「この道」に連載したエッセイをまとめた作品。やなせたかしさん85歳のときの自伝です。業界内では「困ったときのやなせさん」と呼ばれていたマルチクリエイターのやなせさんが垣間見られる作品。
『新装版 ぼくは戦争は大きらい やなせたかしの平和への思い』
アンパンマンの作者が体験した戦争。
2013年10月13日に94歳で亡くなった漫画家で『アンパンマン』等の絵本作家、詩人でもあるやなせたかしが自らの戦争体験を語った本。やなせは昭和15(1940)年の春に召集を受け、小倉の野戦銃砲部隊に入隊。召集期間満了直前の昭和16年12月8日の開戦により、召集延長に。その後、中国戦線に派遣され、上海郊外で終戦を迎えた。やなせは、自伝などの中で戦争のことを簡単には語っているが、戦争体験だけをまとめて語るのはこれが初めて。人殺しも団体生活も嫌だったというやなせにとって、軍隊はばかばかしいだけの世界。しかし、辛い中にも何か楽しみを見出してゆく持ち前の性格で、戦争と軍隊を内部から風刺していく。特攻に志願した弟との別れなど、辛く悲しい思い出にも持ち前のユーモアを交えながら語る笑いと涙の戦記になっている。嫌いな戦争のことはあまり語りたくないと考えていたやなせが、90歳を超え、戦争体験、軍隊体験を語り継ぐことで、過去の戦争のことが未来を生きる世代の記憶に少しでも残ればいい、と亡くなる直前まで語ったラストメッセージである。
戦争を経験したやなせたかしさんだからこそ語れる「平和」への想いをまとめたエッセイです。アンパンマンの優しさの根源を知ることができる一冊であり、平和を考える教材としても価値があります。
『アンパンマン伝説』
アンパンマンの誕生から国民キャラクターに成長するまでを、やなせたかしが自らの人生を交えて語ります。 詩とイラスト、貴重な写真も満載! ファン必読の一冊です! 絵本『あんぱんまん』誕生50周年を記念して、装い新たによみがえりました! ★やなせたかしがアンパンマンを語る! エッセイ&詩&イラスト&写真集!?
国民的ヒーロー・アンパンマンの誕生秘話を楽しめる作品。アンパンマンがどのように時代を超えて愛されてきたのかを知ることができます。アンパンマンに触れて育ってきた人、アンパンマンとともに子供を育ててきた人に特におすすめの作品です。
『続 オイドル絵っせい 新装版』
2013年に亡くなるまで生涯現役を貫き「人生の晩年を楽しく」という思いをこめた「オイドル=老い+アイドル」高知新聞連載から厳選した随想録。高知での思い出、制作の裏側などユニークに綴った100編のエッセイを収録。
高知新聞に掲載していたエッセイを単行本化した作品。ユーモラスなイラストとエッセイを合わせた一冊。やなせたかしさんの軽妙な語り口と温かい視点が魅力で、気軽に楽しめます。
『愛する歌』
朝ドラ『あんぱん』にも出てきた処女詩集『愛する歌』は現在購入することができない状態です。古書店などで見つけたら、要チェックの本ですね。
◇一度は手に取ってもらいたい絵本◇
『やさしいライオン』
みなしごライオンのブルブルと、お母さんがわりの犬のムクムク。優しい子守歌を聞き、ブルブルはどんどん大きくなります。そしてついにお別れの時がやってきますが…。絵本作家活動の原点ともいえる、読み継がれる代表作です。ーーーよろこびとかなしみ、絶望とそのとなりにある希望をやさしく描いた名作の数々。子どもたちへ、そしてかつて子どもだったすべての人びとへ贈る、絵本シリーズです。
やなせたかしさんの絵本デビュー作。本作がなければアンパンマンも絵本化されなかったと思うと、のちのやなせさんが感想を述べられている作品です。
「ドイツの動物園で犬がライオンを育てた」という話にアイデアを得たやなせさんが、当初はコントとしてストーリーを創造。その後、文化放送でラジオドラマとして放送され、話題となったことから、絵本が刊行されたという作品です。悲しくて、切ない、そして優しい絵本。
まとめ|やなせたかしのおすすめ本10選|正義・平和・アンパンマンに込められた思い
やなせたかしさんの本には、アンパンマンに込められた「やさしさ」や「正義」だけでなく、戦争体験や人生の苦しみを乗り越えた実感が色濃く反映されています。
今回ご紹介した作品は、どれも人生を考えるきっかけを与えてくれるものばかりです。絵本作家の枠を超えて、詩人・思想家としてのやなせたかしさんに触れられる本を、ぜひ一冊手にとってみてくださいね。
