小学生の読書感想文におすすめの作品30選【中学年・3年生、4年生向け】
小学校の中学年になると、文章を読む力がぐんと伸び、物語の展開や登場人物の気持ちを理解できるようになってきます。一方で、感想文では「あらすじを書く」だけでなく、「自分の意見や感じたこと」を表現する力が求められるようになります。
今回は、3年生・4年生にぴったりの読書感想文向け作品を30冊厳選しました。冒険心をくすぐる物語や、友情や家族をテーマにした感動的な作品など、子どもたちが感想をふくらませやすい本を中心に紹介します。親子で一緒に読むのもおすすめです。気になる本はぜひ、手に取ってみてくださいね。

『さかさ町』F.エマーソン・アンドリュース |2016年度課題図書
リッキーとアンは、おじいちゃんの家にむかう汽車の旅のとちゅう、思いがけず、見知らぬ町で一泊することになりました。そこは〈さかさ町〉。建物も看板も上下ひっくりかえっていて、ホテルや病院、学校での常識も、野球の試合や買い物のルールも、いちいちふつうとは反対です。おどろきと発見がいっぱいの、ゆかいな空想物語。
『エーミールと探偵たち』エーリヒ・ケストナー
おばあちゃんをたずねる途中の列車で,大切なお金を盗られてしまったエーミール.ベルリンの街を舞台に,少年たちが知恵をあわせて犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられます
『いつかの約束1945』山本 悦子|2024年度課題図書
「あたしは、関根すず。9さい!」
ゆきなとみくは、自分は9歳だと言うおばあさんに出会い、共に一日町を歩き回ることに。
後日、二人は意外な場所で彼女と再会する。残されたメッセージに込められた思いとは?
いっしょに町を歩きまわり、語り合った、忘れられない夏の一日。
『チョコレートタッチ』パトリック・スキーン・キャトリング|2022年度課題図書
ジョンは、お菓子が大好きな男の子。ごはんやおかずは残して、お菓子ばかりたべています。なかでも、チョコレートには目がありません。
ある日、ひろったコインで買ったチョコレートを食べたところ、不思議なことがおこりはじめました。
朝起きて、歯磨きをしたジョン。口に入れた歯磨き粉が、チョコレートになっていました。朝ごはんのジュースやベーコンエッグもすべてチョコレートの味になってしまいました。ジョンは大喜び。
学校についたジョンは、飲み水、給食のおかず、あげくのはてに口にくわえたトランペットまで、すべてチョコレートになってしまいました。
チョコレートにあきたジョンは、水が飲みたくてもチョコレートになってしまうので、どうしたらよいかわかりません。
パパとママは心配して、病院に連れて行きました。病名は「クレイニアム病」。つまりチョコレート病です。
途方に暮れたママは泣き出し、ジョンはママのほっぺたにキスをしました。するとママは全身がチョコレートに・・・・・・。
どうすれば、ママを元通りに戻せるのか
ジョンは必死に、チョコレートを買ってお店を探しました。
『ねえねえ、なに見てる?』ビクター・ベルモント|2025年度課題図書
同じ場にいても、見ているもの、その見え方は全く違う。食卓を囲む家族の異なる世界を鮮やかに描く、多様性と共感について知る絵本。
『ドリトル先生アフリカゆき』ヒュー・ロフティング
「沼のほとりのパドルビー」に住む名医ドリトル先生は,オウムのポリネシアから動物語を習い,世界中の動物たちから敬愛されています.ある日アフリカのサルの国から,ひどい疫病が流行しているから救ってほしいという訴えを受けた先生は,犬のジップたちをひきつれて冒険の航海に出発します.ドリトル先生物語の第1作目.
『長くつ下のピッピ』アストリッド・リンドグレーン
「あしながおじさん」にヒントを得て,作者リンドグレーンの小さい娘が,「ねえ,長くつ下のピッピって女の子のお話を作って」と母に頼んだ.そこで生れたのがこの世界一つよい少女の物語だった.自由ほんぽうに生きるピッピに,子どもは自分の夢の理想像を発見し,大人は愛さずにはいられない野育ちの永遠な少女を見出す.
『聞いて聞いて!音と耳のはなし』髙津 修、遠藤 義人|2024年度課題図書
音は、ふるえる空気の波です。大きな音は大きな波、小さな音は小さな波、高い音は細かくふるえています。その波は耳の中の器官を伝わり、電気信号となって脳に届きます。左右の耳に届く音はわずかにズレていますが、脳はその差を手がかりに、音がする方向や、どんな場所で響いているかを判断します。ふたつの耳で聞きとることで、音はより立体的に、いきいきと聞こえるのです。動物は音で敵の気配を感じ取ったり、なかまとやりとりをしたりしています。中には、人間には感じ取れないほど高い音や低い音を聞きとるものもいます。人間もまた、日々、さまざまな音を聞きとり、記憶し、くらしに役立てています。
雨の降る音。車の音。鳥のさえずり。目をつぶって耳をすませると、身のまわりの情景が心に浮かびます。音には、目に見えない景色をイメージさせる力があるのです。オーディオ専門の執筆活動に携わってきた著者が語る、音の魅力と耳のふしぎ。
『たった2℃で…:地球の気温上昇がもたらす環境災害』キム・ファン |2025年度課題図書
気候変動による地球の温暖化は、まったなしの大問題です。2021年のノーベル物理学賞に選ばれた眞鍋淑郎さんの「気候モデル」により、CO2濃度が2倍になると地球の温度が約2度あがることが、世界で初めて計算で明らかになったのです。この絵本では、もし地球の気温が2℃あがったら、私たち人間もふくめて地球上のすべての生きものに大きな影響があることを、子どもたちにも直感的にわかるような構成と絵によって伝えます。
『クララ先生、さようなら』ラヘル・ファン コーイ
ユリウスは四年生。病気で入院していた担任のクララ先生が、久しぶりに学校に来た。車いすにのっている。先生の病気はもう治らず、あと半年の命だということを告げにきたのだ。ショックを受けた生徒たちは、先生のためになにができるかを考えた。そして、先生のために、特別素敵な棺おけを作ってあげることにしたのだ…。反対する大人や、理解を示す大人、さまざまな反応にとまどいつつ、先生を見送ろうと決意する少年たちの姿を描く感動作。
『セイギのミカタ』佐藤まどか
小4の木下守は、はずかしいと顔が真っ赤になる赤面症であることが悩み。クラスの人気者の大我にからかわれると、いつも正義感の強い周一が止めに現れて、余計に注目をあびてしまい……。
周りに流されず、自分で考えて行動することで、世界は変わっていくーー
そっと背中を押してもらえる物語です。
佐藤まどか氏、第60回日本児童文学者協会賞受賞後の第1作!
『じゅげむの夏』最上一平|2024年度課題図書
ぼくたち4人組は、天神集落で同じ小学校に通う4年生。かっちゃんは筋ジストロフィーという病気だけれど、小さい頃から一緒にいるぼくらにとって、かっちゃんは特別な存在ではない。親友のひとりだ。そのかっちゃんが、4年生の夏休みに、川へダイブしたいと言い始めた。天神集落の子どもにとって、川へのダイブは、大人への階段を一歩上がるような、そんなならわしだった。「だいじょうぶ、どぼんて落ちるだけだからさ。来年になったらとべねえかもしんねえし」。人なつっこい笑顔でそう言うかっちゃんの願いをきいてあげたくて、ぼくらは綿密に計画を練ったのだけれど……。
表題の他、超へんくつなじいさんとして有名な熊吉つぁんとの交流を描いた「ひよことパインサイダー」や、おばけみたいに大きなトチノキまで探検に行く「おばけトチノキ」を収録。
夏の匂いが濃く立ちこめる山あいの村で、死という確かで曖昧なものを共有しながら、めいっぱいいのちを謳歌する少年たちの姿をみずみずしく描いたさわやかな作品です。
『ライスボールとみそ蔵と』横田 明子 |2023年度課題図書
古い蔵で手作りみそを作る家に生まれたジュンは、
お父さんから「もっとみそに興味を持って」と言われるのがいやでたまりません。
そんな時、ロンドンからの転校生、ユキちゃんに「蔵を見せてほしい」とたのまれます。
これがきっかけで、ジュンの心はだんだんと変化して…。
ジュンがみそ蔵で思いついたアイデアとは?
『シャーロットのおくりもの』E.B. ホワイト
子ブタとシャーロットのかけがえのない友情を描いた児童文学の最高傑作!19か国、1000万読者に愛され続けるロングセラー。
『サイコーの通知表』工藤 純子
1年生のときからずーっと通知表に「できる」とだけ書かれてフツーなことにコンプレックスを感じている朝陽(あさひ)も、「よくできる」がいっぱいの優等生の叶希(とき)も、体育以外は「もうすこし」ばっかりの大河(たいが)も、みーんな心の中では思っている。
「通知表なんて、ただの紙切れじゃん。あんなので、ぼくらの何がわかるの?」
「通知表があるから、よけいにやる気がなくなるんだ」
「あたしだって、通知表なんて、いらない!」
たしかに、そうだ。思えば通知表って何であるんだろ? あれを見たって、どこをどう直せば成績が上がるのかなんてわからないじゃないか!
そういえば朝陽のお父さんが言っていた。会社では、部下が上司の成績をつけることがあるんだって。
「ねえ、先生の通知表をつけようよ」
朝陽の一言から、クラス一丸となって担任のハシケン先生の通知表作りが始まった。でも、人に成績をつけるって、こんなに難しいことだったのか!?
『火曜日のごちそうはヒキガエル』ラッセル・E. エリクソン
ぼく、ミミズクのたんじょう日のごちそうになんか、ならないぞ!
『チイの花たば』森 絵都 |2022年千葉県課題図書
大きな花畑でおこるふしぎなできごと
チイのおばあちゃんはお花やさんです。
その仕事ぶりは、まさに神わざ。
おばあちゃんがつくった花たばを見ると、
お客さんたちは、きまって、
「わあっ」と目をかがやかせます。
わたしも、おばあちゃんみたいなお花やさんになりたい!
ダリア、コスモス、チューリップ……
大きな花畑でくりひろげられる、ふしぎなできごと。
チイの人を思う気持ち、一生懸命な姿に共感する、
元気になるお話。
森絵都のみずみずしい文章とたかおゆうこの
カラフルな絵があいまった花いっぱいの物語。
『先生、しゅくだいわすれました』山本 悦子
しゅくだいをわすれたゆうすけ。しどろもどろに口からでまかせのウソでいいわけをしていると、えりこ先生が「だめだなあ、ウソをつくならもっと上手につかなくちゃ」「え?」「すぐばれるようなのはだめよ。それから、聞いた相手が楽しくなるようなのじゃなくちゃ」「楽しくなる?」「そう。聞いた人がウソとわかっても、はははってわらっちゃうようなのじゃなきゃ」「じゃあ、上手にウソがつけたら、しゅくだいやってなくてもしかられないってこと?」「そうねえ。だって、だまされちゃったらしかたないし」といって、えりこ先生はにやっとわらった。…次の日から子どもたちはしゅくだいができなかったわけを考えてきて発表することに…。
『ぼくのあいぼうはカモノハシ』ミヒャエル・エングラー |2021年度課題図書
気のやさしい男の子と、
ちょっとすましたカモノハシの
とぼけたやりとりが楽しい、
ほのぼのとした冒険物語。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』オトフリート=プロイスラー
おばあさんが大切にしていたコーヒーひきが、大どろぼうホッツェンプロッツにぬすまれた! 孫のカスパールと友だちのゼッペルはホッツェンプロッツを追いますが……勇敢な少年たちと天下の大どろぼうの知恵くらべがはじまります。 スリルとユーモアいっぱいの大冒険物語。50年以上読みつがれるミリオンセラーです。
『わらうきいろオニ』梨屋 アリエ
ある山のおくに、きいろいオニがすんでいました。なかよしだったやまんば一家がひっこしてしまってから、きいろいオニはひとりぼっち。毎日たいくつだったので、山を下りて人間のすむ町に行くことにしました。
町につくと、こどもたちのたのしそうなこえがきこえてきました。おおぜいのこどもたちが、べんきょうをしたり、うんどうをしたり、うたったり、あそんだりしています。そこは、学校というところでした。 ──本文より。
赤でも青でもない、きいろのオニはお手玉が得意です。そんなきいろいオニがある日人間の学校にやってきて友達をつくろうとしますが、子どもたちに、きいろなんて、変なオニ、と言われて悲しくなります。きいろオニは子どもたちに面白がってもらうためにどろだらけになってお手玉をしたり、校長先生にアッカンベーをしたりと、いろいろ無理をしてしまうのですが……。
『AIロボット、ひと月貸します!』木内 南緒|2024年度千葉県課題図書
エイト、きみはぼくの親友だよ。
我が家にAIロボットがやってきた。
名前はエイト。ぼくにそっくり。
そしてぼくよりうんと優秀!
最初はいろんなことをやってもらえて
うれしかったけど、だんだん不安になってきて…。
涙と笑いの一か月が過ぎて、その日は来てしまった。
心通うはずのないロボットとの
確かな心の交流を描いた、胸が熱くなる作品。
『チョコレート戦争』大石 真
有名なケーキやさんのウィンドウガラスが割れて、いあわせた明と光一が犯人にされてしまう。そこで子どもたちは立ちあがった…。
『ふたりのロッテ』エーリヒ ケストナー
おたがいを知らずに別々の町で育ったふたごの姉妹ルイーゼとロッテ。ある夏、スイスの林間学校で、ふたりは偶然に出会います。父と母の秘密を知ったふたりは、別れた両親を仲直りさせるために、大胆な計画をたてるのですが……。
『レンタルロボット』滝井幸代
★★大人も子どもも泣ける!「きょうだい愛」と「家族愛」がつまった児童読み物★★
AI、ロボットが身近になった今こそ読んでほしい感動ロングセラー
第19回小川未明文学賞大賞受賞作品
【あらすじ】
学校の帰り道、「ロボットかします」という店を見つけた健太は、自分のこづかいで弟ロボットを手に入れた。願いがかなって楽しい日々が続いたが、兄として我慢しなければならないことが出てきて、ある日けんかになってしまう……。
『ふみきりペンギン』おくはらゆめ|2025年度課題図書
小学3年生のゆうとは、ふみきりでペンギンの話を聞く。るりは、白いヘビのうわさを確かめたい。ななこは、鏡のなかのライオンと会う。そうすけは、天気占いをするフクロウが見える。「ふつうってなんだろう?」という不安な気持ちにたいして、決めつけず、気にせず、それぞれの子どもたちの自分らしさを肯定する。おくはらゆめの作絵による、やさしい物語。版元を超えて活動する「らいおんbooks」編集による読み物作品の第二弾。
『おじいちゃんがおばけになったわけ』キム・フォップス オーカソン
死んじゃったはずのじいじが、土にも天使にもならずに、なんとおばけになってエリックの前にあらわれた!『おばけの本』によると、「この世にわすれものがあると、人はおばけになる」って書いてある。じいじとエリックは「わすれもの」が何なのかさがしはじめますが…。心に沁みいるデンマークの傑作絵本。
『先生、感想文、書けません!』山本 悦子
八月一日、夏休みの登校日。みずかは先生に「だって、書けないんだもん」と言いました。おもしろい本を読んで、ああおもしろかったなあって、胸がいっぱいになる。どこがどうおもしろかったとか、何がよかったとか書こうと言葉を探そうとすると、しゅるしゅるしゅるって、おもしろかった気持ちがきえてしまう。だから「感想文、むり!」……書かないわけにはいかない読書感想文、みずかが考えた作戦とは?
『ゆりの木荘の子どもたち』富安 陽子|2021年度課題図書
ゆりの木荘は、100年以上も前に立てられた立派な洋館。いまは有料老人ホームになり、サクラさんやモリノさんたち、6人の老人が住んでいます。春風が吹くある日、サクラさんはだれかが歌う手まり歌──時々聞こえる歌──を耳にします。モリノさんにいわれるまま、サクラさんがその歌を口ずさんでみると、ふたりは突然、子どもになってしまいました。そう、87歳のおばあさんではなく、10歳ばかりの女の子に……。
それは、77年前の約束のために、「あの子」がサクラさんたちを呼び寄せたからでした……。
『ねこと王さま』ニック・シャラット|2020年度課題図書
しだいに自分でいろいろなことが
できるようになる王さまと、王さま思いのねこの、
ユーモラスで心あたたまる物語。
アリゲーターズ・マウス賞受賞作品。
今から少しむかしの話。
王さまが、いちばんの友だちのねこと、
お城で幸せにくらしていました。
でもある日、ドラゴンがおそってきて、
お城がもえてしまい、王さまとねこは、
新しく住むところを探すことになりました。
ふたりは町へ引っ越し、小さな家にくらすことに。
ところが、王さまは「王さまのしごと」の
ほかには、何もできなくて…?
まとめ|小学生の読書感想文におすすめの作品30選【中学年・3年生、4年生向け】
中学年の読書感想文では、物語を楽しむだけでなく、「なぜそう思ったのか」を言葉にすることが大切です。
本を読むことで心に残ったことや新しい発見を、素直な言葉で表現すれば、それが立派な感想文になります。自分に合った1冊を選び、物語の世界を味わいながら、本格的な読書感想文づくりに挑戦してみてくださいね。
