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帰省のお供に読みたい!お盆にまつわる小説おすすめ10選|夏の終わりに心に残る物語

お盆休みの帰省には、いつもより少し長い読書時間がとれる人も多いのではないでしょうか。

せっかくなら、この季節だからこそ心に響く、お盆にまつわる小説を選んでみるのもおすすめです。迎え火や送り火、精霊流し、盆踊り、故郷に集まる家族、そしてお盆になると帰ってくる死者たち。お盆を描いた小説には、生きている人と亡くなった人、現在と過去を静かにつなぐ物語が数多くあります。

新幹線や飛行機での移動中はもちろん、実家でゆっくり過ごす夜の一冊にも。夏や帰省を描いただけではない、「お盆」という季節を味わえる物語を集めました。気になる本があったら、ぜひ、手に取ってみてくださいね。


『盆まねき』富安陽子

なっちゃんがお盆の間におじいちゃんたちから聞いたふしぎなお話。そのあとなっちゃん自身がした本当にふしぎな体験。作者の親族への鎮魂歌

Amazon公式紹介文より引用

「シノダ!」シリーズ、「ムジナ探偵局」シリーズなどの著者としても有名な富安陽子さんの作品。第49回野間児童文芸賞、2012年の産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞した作品です。夏休み、お盆を迎えるために笛吹山のおじいちゃんの家を訪れたなっちゃん。親戚が集まる「盆まねき」の数日間に、おじいちゃんたちから不思議な話を聞き、やがてなっちゃん自身も奇妙な出来事を体験します。お盆の風習と家族のつながりを描いた物語です。


『迎え火の山』熊谷達也

骨太の書き下ろし傑作エンターテインメント!
鬼気迫る、新田次郎賞作家の新境地。
死を覗く女あり。
東北の地、谷間の小村。魅惑の村おこしプランは、古(いにしえ)の採燈祭(さいとうさい)を復活させた。忍び寄る何物かの群。生と死の臨界は、驚愕と戦慄の真実によって破られる!
出羽三山の一峰、月山の頂に“迎え火”がともる。盆供養の祭りを古来より伝わる方式によって復活させた村人たちに、姿なき「魔」の手がのびる。生と死の臨界を破る戦慄の真実。死の裏側を語る女の正体とは?
異世界が現実を侵す時、もはや恐怖は存在しない……

Amazon公式紹介文より引用

『邂逅の森』、『漂泊の牙』などの著者としても有名な熊谷達也さんの作品。旧盆の十三夜、出羽三山の霊峰・月山から麓へと連なる迎え火を題材にした伝奇ミステリーです。お盆の風習を物語の中心に据えた、怪異色の濃い作品です。


『月ぬ走いや、馬ぬ走い』豊永浩平

第67回群像新人文学賞、第46回野間文芸新人賞、第11回沖縄書店大賞(小説部門)トリプル受賞!
琉球大学在学中、21歳での鮮烈なデビュー作!
「読んだものを茫然とさせ、彼のいままでを氷づけにし、そのうえで、読むことをとおしてあたらしい魂を宿らせる、そんな小説でありたい……テクストでの魂込め(まぶいぐみ)とでも呼ぶべきところが、ぼくの目標です。」豊永浩平(受賞のことば)
ぼくがここにいて、そしてここはどんな場所で、なによりここでぼくはこうして生きてきた、ってことを歌って欲しいんだ、ほとばしるバースはライク・ア・黄金言葉(くがにくとぅば)、おれらは敗者なんかじゃねえぞ刻まれてんのさこの胸に命こそ宝(ぬちどぅたから)のことばが、月ぬ走いや、馬ぬ走いさ!

Amazon公式紹介文より引用

『はくしむるち』の著者としても有名な豊永浩平さんの作品。第67回群像新人文学賞を受賞し、21歳でデビューした豊永さんの作品です。第46回野間文芸新人賞、第11回沖縄書店大賞小説部門も受賞しています。先祖の魂が還ってくる盆の中日、沖縄に暮らす幼い少年と少女の前に、78年前に死んだ日本兵の亡霊が現れます。現代を生きる子ども、米兵と結婚した女性、特攻へ向かう日本軍将校など、14人の語りを通して沖縄の戦中から現代までをつないでいく作品です。


『江戸の精霊流し』平岩弓枝

不意の女中不足に見舞われた「かわせみ」。周旋業者から紹介されてやってきた女中のおつまは25歳、無口だが気がきき、勤めぶりにかげひなたがなかった。10年も故郷へ帰っていないと聞き、るいはおつまに盆休みをとらせたが、浅草界隈で男と一緒のところを目撃してしまう。流されるように生きていく女の哀感を江戸の風物詩とともに描いた表題作のほか、お吉の秘蔵っ子・お石の母が登場する「野老沢(ところざわ)の肝っ玉おっ母あ」など全8篇収録。

Amazon公式紹介文より引用

『御宿かわせみ』シリーズ、『花影』などの著者としても有名な平岩弓枝さんの作品。「御宿かわせみ」シリーズ第28巻で、表題作を含む全8編を収録しています。「かわせみ」に新しく雇われた女中・おつまは、盆休みに故郷へ帰ったはずが、浅草で男性と一緒にいるところを目撃されます。流されるように生きてきた女性の人生と、江戸の精霊流しの哀感が重なる人情時代小説です。


『精霊流し』さだまさし

ミュージシャンの雅彦は、成長する中で、大切な家族、友人たちとの出会いと別れを繰り返してきた。人生を懸命に生き抜いた、もう帰らない人々への思いを愛惜込めて綴る、涙溢れる自伝的小説。

Amazon公式紹介文より引用

『解夏』、『眉山』、『風に立つライオン』などの著者としても有名なさだまさしさんの作品。著者が2001年に発表した小説家デビュー作で、2002年にNHKでテレビドラマ化、2003年には映画化されています。長崎で生まれた雅彦と、彼を取り巻く二人の母を中心に、家族との別れや青春の日々を描いた自伝的小説。長崎の精霊流しの光景と、大切な人を送る人々の思いが重なる作品。


『鬼の蔵 よろず建物因縁帳』内藤了

盆に隠れ鬼をしてはいけない――。それが山深い寒村に佇む旧家・蒼具家の掟。広告代理店勤務の高沢春菜は移築工事の下見ため訪れた屋敷の蔵で、人間の血液で「鬼」という文字が大書された土戸を発見する。調査の過程で明らかになるのは、一族で頻発する不審死。春菜を襲いはじめた災厄を祓うため、春奈は「因縁切り」を専門とする曳き家・仙龍に「鬼の蔵」の調査を依頼する。
『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』の著者が描く、哀しい怪異譚――。

Amazon公式紹介文より引用

『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』、『夢探偵フロイト』などの著者としても有名な内藤了さんの作品。「よろず建物因縁帳」シリーズの第1作です。「盆に隠れ鬼をしてはいけない」という掟が残る山深い寒村の旧家を訪れた高沢春菜は、蔵の土戸に人間の血で書かれた「鬼」の文字を発見します。旧家で続く不審死と土地に伝わる因縁を追っていく、民俗ホラーとミステリーを組み合わせた作品です。


『港たち』古川真人

島に帰ろう。家族の声を聞きに。
お盆を迎え、久しぶりに九州のとある離島に集まった吉川家の面々。
この島ではお盆の夜に、島ならではの行事が執り行われる。
その行事に向けて忙しなく動く家族の声を、敬子は眠たげに聞いていた――「港たち」
帰省先には、相変わらず酒に浸る父や、知り合いの家を飲み歩く男がいた。
昔のことに水を向けると、彼らは仕事で羽振りが良かった時代の武勇伝を語り出す。
この頃、社会はコロナ禍から回復しつつあった――「明け暮れの顔」
緩やかな坂の上にある教会風の建物で行われる、従妹の結婚式。
稔は煙草を一服するために式場の外へ出ると、空を旋回する鳶が目に留まった。
ふと、幼い頃の夏に、父と島で見た光景がよみがえる――「鳶」
……など、吉川家のとある1年間をたどる豊かな語りの5編を収録した、
芥川賞受賞作『背高泡立草』に連なる小さな島の物語。

Amazon公式紹介文より引用

『背高泡立草』、『四時過ぎの船』などの著者としても有名な古川真人さんの作品。芥川賞受賞作『背高泡立草』に連なる、九州の小さな島を舞台にした5編の連作短編集です。表題作では、お盆を迎えて久しぶりに離島へ集まった吉川家の人々と、島に伝わる盆の行事を描いています。お盆、結婚式、帰省などを通して、島を離れた人と残った人、それぞれの家族の時間が浮かび上がります。


『冠・婚・葬・祭』中島京子

成人式、結婚、葬式、お盆。人生の節目に訪れた4つの物語。新人記者が成人式の取材に行く「冠」、引退したお見合いおばさんの縁結びの顛末を描く「婚」、社命で参列のお供をしたおばあちゃんの人生がほの見える「葬」、姉妹が両親を失った田舎の家に集まる「祭」。さまざまな人生や人間模様が、鮮やかに描かれる連作小説。

Amazon公式紹介文より引用

『小さいおうち』、『長いお別れ』などの著者としても有名な中島京子さんの作品。成人式、結婚、葬式、お盆という人生の節目を題材にした4編を収録する短編集です。「祭」では、両親を亡くした姉妹が、お盆を迎えた田舎の家に集まります。それぞれの儀式を通して、家族や他人とのつながり、人生の思いがけない変化を描いた作品。お盆だけではなく、日本の冠婚葬祭をテーマにした一冊。


『かぞえきれない星の、その次の星』重松清

笑いながら泣いてて、 心の中では、もっと泣いてた。
出張先から帰れなくなり、幼い娘と毎日画面越しに会話する父親。
3年前に母を亡くし、新しいママと初めて迎えるお盆に戸惑う少年。
母の都合で転校をくり返しながら、ミックスルーツである自分へと向けられる言葉に悩む少女。
いじめを見て見ぬふりしていたことを、偶然出会ったおじさんに言い当てられてしまった中学生――。
ままならない現実を生きる人たちのさみしさを、ちょっとフシギなやさしさで包み込む、11の物語。

Amazon公式紹介文より引用

『ビタミンF』、『流星ワゴン』などの著者としても有名な重松清さんの作品。少し不思議な出来事を通して、人々の寂しさや希望を描く11編の短編集です。「送り火のあとで」では、3年前に母を亡くした姉弟が、新しい「ママ」と初めて迎えるお盆が描かれます。亡くなった母を迎える日だからこそ揺れる子どもたちの気持ちを、送り火という風習とともに描いた温かな物語です。


『盆土産と十七の短篇』三浦哲郎

えびフライは、口のなかに入れると、しゃおっ、というような音を立てた――。
東京へ出稼ぎに行った父が、えびフライを携えて帰る「盆土産」ほか、 「金色の朝」「春は夜汽車の窓から」「とんかつ」など、 中学・高校の国語教科書で親しまれた名作を中心に編んだ、文庫オリジナル短篇集。
川端康成文学賞受賞作「じねんじょ」を収録。
自作について綴った随筆三篇を付す。〈巻末エッセイ〉阿部 昭

Amazon公式紹介文より引用

『忍ぶ川』、『白夜を旅する人々』などの著者としても有名な三浦哲郎さんの作品。中学・高校の国語教科書で長年読み継がれてきた「盆土産」「とんかつ」など、全18編を収録した短編集です。「盆土産」では、出稼ぎに出ていた父親がお盆に帰省し、珍しい「えびフライ」を土産として持ち帰ります。家族が囲む食卓のひとときを通して、昭和の東北に暮らす家族の愛情を静かに描いた名短編です。


まとめ

お盆は、離れて暮らす家族が集まる季節であると同時に、亡くなった人を迎え、過ぎ去った時間に思いを寄せる季節でもあります。普段なら手に取らない物語も、お盆の時期に読むことで印象が変わるかもしれません。

帰省の電車や新幹線の中で読む一冊を探している人も、静かな夏の夜にじっくり読書を楽しみたい人も、今年のお盆は季節に寄り添う小説を選んでみてはいかがでしょうか。


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