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隣に座れなかった理由(わけ)#32第三章⑤切ない運動会

    #創作大賞2026 #恋愛小説部門 応募作品
    前後のお話は本文下のURLからどうぞ。

    第三章
    ⑤切ない運動会


    六年生。最後の運動会だった。

    プログラムは大きく変更され、楽しみにしていた組み立て体操もなくなっていた。

    私は徒競走の列の中に、子どもを探していた。

    だが、私の目に飛び込んできたのは、神崎先生の姿だった。

    その日の先生は、どこか違って見えた。

    空を見上げたり、足元に視線を落としたり。

    どこか落ち着かない様子だった。

    ――どうしたのかな。

    気になりながらカメラを構えていると、不意に視線を感じた。

    顔を上げると、神崎先生がじっとこちらを見ていた。


    ――あっ……

    目と目が合う。

    逸らせなかった。ううん、逸らしたくなかった。

    その視線の奥に、どこか切なさを感じた。

    周りの音が、遠のいていく。

    大勢の中にいるのに、二人だけ別の場所にいるみたいだった。


    ――なんで、そんな目をしてるの?

    胸が、ぎゅっとした。


    どれくらい時間が経ったのだろう――


    先生が先に視線を外した。

    そして、空を見上げていた。

    さっきまでの距離が、嘘みたいに遠い。


    ――なんだったんだろう……


    あんなふうに見つめ合うなんて。
    先生らしくない。

    でも――

    あの時の、言葉にならない眼差しだけは、

    今も私の中に棲みついて、少しだけ痛い。


    プロローグはこちら↓
    始まりの話です
    https://note.com/amaimomo123/n/n192c6ae58a53

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    第一章①②はこちら↓
    ペットのうさぎが活躍します
    https://note.com/amaimomo123/n/n819147f638e7

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    第一章③④⑤はこちら↓
    始まりの合図は虫なんです
    https://note.com/amaimomo123/n/n4babb887f533

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    第一章⑥⑦⑧はこちら↓
    父が夢で語ったのはこの言葉です
    https://note.com/amaimomo123/n/n4a18c660c50e

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    第一章⑨⑩⑪はこちら↓
    母が運ばれました
    https://note.com/amaimomo123/n/nf72c9ebb3140

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    第一章⑫⑬はこちら↓
    保護者会の空気は最悪でした
    https://note.com/amaimomo123/n/nfb53944439c7

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    第一章⑭⑮⑯はこちら↓
    とうとうツインレイ告白
    https://note.com/amaimomo123/n/n83564e1fed71

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    第二章①②③はこちら↓
    神崎先生の身に……?
    https://note.com/amaimomo123/n/na68b5fc131e4

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    第二章④⑤⑥はこちら↓
    心が通い出し始めます
    https://note.com/amaimomo123/n/n52139df54b8e

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    第二章⑦⑧⑨はこちら↓
    あなたを救いたい、それだけ
    https://note.com/amaimomo123/n/na2d605788203

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    第二章⑩⑪はこちら↓
    決着つけましょう
    https://note.com/amaimomo123/n/nbf0ea09d45c2

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    第三章①②はこちら↓
    ずっと前から見られてた……?
    https://note.com/amaimomo123/n/n741247e05a18

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    第三章③④はこちら↓
    「ぷっ」の破壊力
    https://note.com/amaimomo123/n/n9d71dbcb9e2d

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    第三章⑥⑦はこちら↓
    私だけ違う……
    https://note.com/amaimomo123/n/n5ced005533df

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    第三章⑧はこちら↓
    だいたいハリネズミのせい
    https://note.com/amaimomo123/n/n90c0a1e1651d

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    第三章⑨⑩はこちら↓
    答え合わせしよう
    https://note.com/amaimomo123/n/nf37388f77232

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    第三章⑪はこちら↓
    最後の最後に……
    https://note.com/amaimomo123/n/n850177083500

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    第三章⑫エピローグはこちら↓
    思い出し笑い
    https://note.com/amaimomo123/n/n3e0625cbf3aa

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    #創作大賞2026 #恋愛小説部門
    #完結済 #連載小説 #先生と保護者 #年の差

     
     
    ※DM・メールは受け付けていません。1日の終わりに人の心をぽっと照らす電球のような、小さな物語やエッセイを書いています。 少し切なくて、少し愛おしくて。 なぜか笑われることもあります。 良かったら、手を止めて読んでいって下さい☺️