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2025幎のうた十䞀月

    2025幎のうた

    十䞀月

    もう春のおずずれ告げる準備をしおる山茶花のちいさな莟

    晩秋の高架䞋にお人魚ずそのルヌツたちがたそがれおいる

    ゞュゎンもオオサンショりりオもリュりグりノツカむもみな人魚の仲間

    せっけんなんお枩泉で䜿わなくおいい玠人がやるこずです

    銖をうねうねず振りながら真山䞀郎の挔歌浪曲を聞く

    暎れ銬鬌黒の背で飛んだり跳ねたり螊ったりする床々平

    しなかった話の話を読たない遞択もできたがしなかった

    新聞の牧草地にお暇なずき腹はちきれるたで草を食む

    埡前詊合で倫のかたきを埡内儀がう぀仙台鬌倫婊

    くしゃみをする咳する欠䌞する朝方ふずんの䞭で本を読む

    霜月がたたやっおきお戻っおきた冬が腰痛も぀れおくる

    湯婆にはすでに湯がはいっおいるので湯湯婆では頭痛が痛い

    商取匕は悪魔的だその本質からしお悪魔的である

    垃団のなかで思案しお䜕ひず぀ずしお考えがたずたらない

    ごうごうがたがた匷颚の音がするもうこがらしの季節なのか

    吹く颚が冷たくお赀い頬したひよどりが赀い実を぀いばむ

    食べられず廃棄をされお故郷に垰りたいかんぎょう巻きうぉううぉう

    今はもう歌うずきではなくおたどたどしくでも喋るずきなのか

    囜旗損壊眪もスパむ防止法も慎重に考えるべき

    霜月や前も埌ろもひどい寝癖が぀くくらいぐっすりず寝る

    この暗くざわめく䞖界の䞭をがくらはい぀たでも駆け぀づける

    聞くでもなく聞かぬでもなくただそこにある゜リロクィヌフォヌリリス

    もやもやずした䞍安なこずがトむレの氎ず䞀緒に流れおゆく

    肩にちっちゃいゞプシヌのせおんのかいず蚀われたい芋えおる人に

    男ばかりの昔のベルリンフィルを芋るたびに気持ちわるくなる

    ちょっずいい気になっおるず事故がおきちょっずした惚事にみたわれる

    ラタララタララタラアタラタタララナオタラオタラカタラタタララナ

    䞭にはいるず暑くなり䞊をぬぐ倖にでたらばたた䞊をきる

    ニコの歌声で聎きすぎたのかなかなかニコのカノァヌず気づかない

    優雅にはばたいおずぶ倧癜鳥ブロムシュテットのシベ五を聎く

    いち茪いち茪たたいち茪もも色の秋明菊がふえおゆく

    今日もたたひいよひいよず鳎いおいる暖房いらぬ立冬の朝

    前栜でぐわぐわずただねおいない蛙の声がしおる立冬

    吹きわたる颚をおもわすオヌボ゚らしいオヌボ゚の音をきく朝

    なんでワヌクマンのチラシはナニクロのチラシに擬態しおいるのか

    今じゃすっかり色あせおしたった写真のなかの茝かしき日々

    怪獣ペギラの冷凍光線を背䞭に受けるごごのこヌちゃん

    雪が降る右に巊に六䜓の化仏あらわす空也䞊人

    千代吉ず秀倫が歩く雪原のその先に倧怪獣ゲハラ

    颚呂䞊がりシャツの䞊に䜕か着るずただ暑いもう冬なのに

    やらなきゃいけないようなこずばかりがふえおゆく十䞀月八日

    ちょっず入っおいるだけで垃団ずわたしはコラボしおあたためあう

    デュトワの芖線の先にある惑星みたいな降旗さんの頭

    ノァネッサワグナヌのグラス緎習曲を二十番たで聎き通す

    暑いから倖でたくない寒いから倖でたくないもう出らんない

    寒くなっおきおコヌヒヌ飲みたいけれど高いからちびちびず飲む

    矜光町内の若い衆蛙茶番゚ロい浅草お茶の間寄垭

    芞術の玠晎らしさを党身党霊で䌝えるブロムシュテット

    次に床屋に行く時は前髪をすごく斜めに切っおもらおう

    䜕回もわかりきったこず぀ぶやいお垃団にくるたり䞞くなる

    ルグ゚ルグ゚ルアルグ゚ル゚ルヌルヌトルヌトアレグレルル゚ルグ

    こちらではゲリラ豪雚は降らないでゲリラ北颚が吹いおいる

    クヌプランの墓のよさをしみじみかみしめおたた少し老いおゆく

    新たに泚文をする䜙地がなけりゃ「これじゃコヌスず䞀緒じゃねえか」

    ちょっず前かがみになるず背䞭がさむい十䞀月十䞀日

    ひきだしから出しおおいたのにぜっず眮きそのたたそこに眮き忘れ

    あの䞀瞬にしお斬られ血をふいお厩れおちるシヌンすごく奜き

    すみっこの郚屋のすみっこだけが冬でも西日が入りあたたかい

    もう二床ず戊争しない憲法のもずで平和に死んでゆきたい

    屑鉄がいっぱいはっおいるずいわれた空の籠をもちあげる

    やはりこちらも䞀郚でずおも評刀が悪いゞャパニヌズトランプ

    冬晎れの淡くお青い空のした蛙げこげこただ鳎いおいる

    すぐ本の暪に眮いおあった県鏡を台所たで探しにゆく

    ぞっずするほどおそろしい砎壊力カレヌ売り堎の詊食販売

    よわい人をいかしおあげるためにあえお火䞭の栗をひろう人

    もうあたり知っおる力士いないなず四股名みおたら霧島がいた

    頭たで垃団をかぶりぶ぀ぶ぀ずずりずめもない独り蚀をいう

    頭たで垃団をかぶりぶ぀ぶ぀ず寝たふりをしお寝蚀いっおる

    ひずりでは生きおゆけなさそうっおいうそれねえおそらく図星です

    鳥をのせお絵になる人ずいえば北村昌士か有柀䞀華

    倖がうっすら癜くなっおいる倢の䞭でこれは倢だず気づく

    たたナニクロに擬態したチラシがあるず思ったらだった

    戊闘は再開発の䞋準備ガザ芋枡す限り廃墟かな

    芋た目はあんな穏やかなのに藀井名人ストラノィンスキヌ説

    第九ラカンパネラのメドレヌをアレンゞしお締めるりクレレえいじ

    やっず寝ようずしたその時に朝刊を配るバむクの音がする

    甚氎路ただ蛙が鳎いおる声がする十䞀月十五日

    倧地からぬうっずそびえる糞杉ず歯を芋せお笑う露歯菩薩

    スヌザンゞョヌゞず銅の倩狗が芋あげるザルドスのした飛ぶバラン

    なぜかおっぱいがすごい人にいっぱいフォロヌされるむンスタグラム

    ふやふやず小さな矜虫が飛びたわる晩秋の西日の日だたり

    立お板に嫌味なくらい氎ながす若き日の談志の語り口

    レゞ前でそんながおっずただ突っ立っおいるだけに芋えおいたのか

    パヌノォっおパヌノォっお銬のこずなのかパヌノォっお銬のこずなのか

    んぞいたんぞいたらがらがらがだんぞいたんぶやおだしろこだしろこ

    䞭村雄二郎も今幎生誕癟幎だずいうこずに気づく

    ふるい掗濯ばさみをひらいた途端ぱきっずはじける冬の朝

    かさかさず色づきおちた赀ず黄の桜の葉っぱふむ秋の音

    自転車で走っおいるず真っ盎ぐに目に飛び蟌んでくるこたい虫

    もう䜕床めかメむ゜ンルドルフはずきどきわれらを救っおくれる

    どれだけ人が死んだのか把握すらできない戊争ずいう野蛮

    こちらに二䞉十匹あちらに二䞉十匹蚈癟五十匹

    襟足にひどい寝癖が぀いおいるマフラヌでかくしお萜ち぀かす

    服郚䌞はノァむオリン倩䞭軒景友はフラメンコギタヌ

    䜕気なく芋おいるずきに限っおぜろっず芋぀かったりする䞍思議

    極端なたでに賛吊䞡論飛び亀うずこもたたクラりスマケラ

    霜月に菊䞞垫匠のザ叀今亭テむストのふぐ鍋をきく

    着物をきたドラミちゃんが人圢浄瑠璃の䞉味線を匟いおいる

    卵がうたく割れなくお幞先がわるい十䞀月十九日

    垫走䞊みの寒さなのにただ蛙が鳎く十䞀月十九日

    二床のご銳走たでゆかず魚屋がおちをいう文珍のざこ八

    隙あらばホむッスル挔奏する人パヌノォ・ダルノィず江端劃咲

    コンマスが䜕床も䞭腰になっお匟くマ゚ストロは座っおいる

    今朝はたたえらく寒いず思ったらそれもそのはず気枩は䞀床

    ノンクロンのその先にあるその内郚にある呚りにあるルンブン

    ずっずこんな家ん䞭にいちゃ飯くえないだろ蜘蛛を倖に逃がす

    日が差しこんできた頃に少しだけ蛙なく十䞀月二十日

    レディは曲がらないっおニュヌペヌクのマむケルさんが蚀っおいた

    公開されおしたえば埌悔するこずになるかもしれないファむル

    腹みせる癜い倧きな鯚みたいな雲うかぶ冬晎れの空

    ビヌルケヌスに腰掛けたおじさんが家の䞭の人ず話しおる

    トレヌナヌ着おみたずきの違和感で瞬時に埌ろ前だず気づく

    板前魂の歌に急かされおあっずいう間に今幎が終わる

    慈恵倧垫の巊肩に死にかけ人圢右肩には虹男

    氎を噎くマヌラむオンずハむビスカスによく䌌おるタむタンビカス

    花のような゚レのポスタヌず振り返る花屋の束本枅匵

    小春日和に寝ころがり昌寝する耳にきこえる蛙なく声

    今日は少しトむレの掃陀をした䞀日があっずいう間に終わる

    雚が降っおきそうな雲ゆきに蛙なきだす勀劎感謝の日

    チャチュギはすでに䞃人の男たちを幞犏にさせおいたアマむ

    酔っぱらいの父が酔っぱらいの息子に聞いおいるお近くですか

    霜月の䞋旬にきくザ叀今亭スタむルの䞞様のふぐ鍋

    地䞊波でディヌプな浅草の倏䞞歌謡ショヌが攟送される

    顔を掗おうずしただけなのに袖口が右も巊もびしゃびしゃ

    うめえうめえず䞉島由玀倫が牛めしを四杯もおかわりしおる

    立おかけお寄りかかっおる窓のそず元にもどらぬゆがんだ圢

    匕っ匵るず去幎の自分の髪の毛がフリヌスの䞭から出おくる

    ひらひらず叀本た぀りにならぶ本の背におちる黄色い枯れ葉

    芪が死んで初めお子䟛っおえものはこりゃあ倧倉だず思う

    ニベア぀けるのも䞋手で顔に癜いのが残っおいたりなんかする

    ぜろぜろず花粉が萜ちおだんだん少しくさい匂いになっおくる

    シスタヌアむリヌンオコナヌの歌声を泣きそうになりながら聎く

    前䞖は蔊重だったんじゃねえのかな芞術祭男湯浅

    もう䜿う人もなくほったらかしにされおたものが貰われおゆく

    おさな児がのがっおくだりたわむれお倧人たちた぀急な階段

    あざやかなくっきりずした色ず圢をもちひびくタロヌのラノェル

    ちょっず膝をかがめお芋あげおみれば屋根の間に六日目の月

    端から芋ればそんなこずよりず思うようなこずばっかりしおいる

    巷談本牧亭を読んでるずたた読みたくなる寄垭玳士録

    䌝統芞胜猿たわしず人間力を語る小沢昭䞀

    お正月特番でできたくん先生が぀くる文字はたぶん午

    ラゞオで銖盞の答匁を聞いおみるず芋えないものが芋えおくる

    察岞で竹法螺がなりわかき劓が湯けむりにきえゆく䌊銙保の湯

    昔のドラマを芋おいるずご飯をおかわりしおるうらやたしいね

    玍豆いれおたぜる噚こどもの時からずっずこれな気がする

    玄束するよこれからためになるこずはひず぀も蚀わないから俺

    ずお぀もなくヘノィで壮倧広倧深遠なデュトワの惑星

    陀名したはずの人らずなぜかたたおなじ䌚掟で垭をならべる

    五䞇チブル星人そっず朚陰から芋おいるほっずさん

    メガネザルの頭のうえを赀青黄色のブヌメランが飛び亀う

    ひずあしおくれお囜宝のなかたいり臌杵の金剛力士像

    必殺技は地獄車ふだんは自然薯をほる車先生

    いたきくず研修生のうたううたらしくきこえるカリヌナノッテ

    豊竹昇之助の思い出を嬉々ずしお語りたくる志賀盎哉

    ストレッチ屋さんで錻の䞋のばし回数刞十回分買う

    最初にただ黒い髪の毛だけが芋え埌から癜髪が芋えおくる

    決定版の埌に新しく亀響詩ぐるりよざオルガン付き

    日がさしおあたたかくなる霜月晊日かえる鳎いおる甚氎路


    頬にクロムの傷を負いゆっくり砂の䞭ぞず沈んでゆきたす

    爆撃の音がするなかでビデオ映像で芋る屠殺甚の牛

    わたしはそれを笑おうずしおいたす党おを嘘でおおいかくしお

    自由をもたらすものたちの砎壊的行動狂気の十字軍

    食糧の䞍足すべおは金次第䞀方通行路りォヌダンス

    みんながみんなの列車に飛び乗っおみんな同じでみんな幞せ

    戊争が終わる日の倜どこか遠くでたたそれは始たるだろう

    玄関先にお囜から召集の手玙が届く明日の䞖界

    砎壊の䞋に憎しみの皮をたく勝者も敗者もない戊争

    無限の猿定理サルずサル制埡䞍胜な混沌の信奉者

    目芚めるず静寂に包たれおいる静たる叫び歪みの露芋

    愛じゃない人生じゃない珟実じゃない真実じゃないこれは嘘

    倪陜ず月を越えお氞遠ぞの暗瀺が粉々に飛び散った

    実隓による疎倖これが耇雑に入り組んだ新しい時代

    どのように倉化するかはわからない矜根を広げる䞍思議な魅力

    蝋燭に火を぀けお動機に火を぀けお螵が぀ぶれるのを芋る

    もうすでに死んでしたっおいるこれが奇跡たで䜿い尜くした街

    海の音たで远いかけおきお砂の䞊に萜ちわたしを芋぀めおる

    真っ盎ぐ前を芋お線の䞊を歩き筋肉で力を誇瀺する

    感芚も方法も原始時代に近づいおいるず盎感する

    もう䞀床だけそしおもう二床ずないようにしおくれず䜕床も蚀う

    掃くために怅子を持ちあげダンスのために床をきれいに片づける

    時間をうばう別の思考が倩䜿の本圓の顔をさがしおる

    立ち去らなくちゃならぬのにそんなこずしたら䞖界が恋しくなるよ

    䞻導暩にぎり掌握したたた手攟さない力には力を

    自分の瞄匵りではないので難しいけど海に出おサヌフする

    瀬戞際に立たされうろたえ飲み物の䞭の蝿のように溺れる

    巚人の肩の䞊に立ち遠くを芋るわたしをうんざりさせないで

    君を぀れ朚の䞊のがり故郷から第二の故郷ゆびさしおみる

    いなくなっおしたったあずでわたしを笑顔で思い出しおください

    わたしは冷たい魚これは酞っぱい匂いがする今すぐ燃やせ

    あなたの光がわたしの目にふれるここから先は知っおのずおり

    もうなにも蚀うこずがないのなら顔を背けお別れを告げおくれ

    たずえそうでなくたっおすべお話しおくださいただ知りたいのです

    䞀歩で高く飛び越えおゆく月の䞊ではそうやっお歩くもの

    倢も睡眠も苊しみもない痛みも今も時間もここにない

    道は長く険しく倚くは躓くでもパパは君を芋捚おない

    朚の空掞の䞭でなら䞀緒に暮らし氞遠に幞せになる

    あなたの目の䞭には䜕癟䞇もの䜕癟䞇もの星がある

    四方のはしをやさしく䞞め蟌むそれでもボヌルはバりンドしおる

    倪陜ず霞を透かしお芋えおいるわたしたちのシヌスルヌラノ

    䜕もかももう閉たっおるひず぀の郚屋も芋぀からず寝る堎所がない

    虹のでる日々は終わった星々がゆらめく倜ももう過ぎ去った

    終わりがどこにも芋えおこないずきにも遅れずにずっず぀いおきお

    すぐお隣で起きおいないならそれほど気にするこずはありたせん

    明かりが消えたあなたも消えた光が死んだそしおあなたも死んだ

    光の䞭で土砂降りの雚の䞭で奇跡の光を抱きしめお

    疑り深い心のたたでわれわれは倢を築いおはゆけない

    この街の人々は知るだろう圢勢がいかに早く倉わるのか

    頭の䞭をほんの䞀瞬倢䞭にさせる刺激的な経隓

    あなたず䞀緒でなければよかったのに青はずおも残酷な色

    月光よあなたならこう蚀うでしょうあゝ惚めだ悲惚だミれレレ

    遠い遠い遠い未来ぞ心臓の錓動でわたしを吹っ飛ばす

    どの町に流れ着いおもどこもみなおんなじようだどの地方でも

    わたしたちは肉切り包䞁の入ったバケツの䞭で寝おいたす

    束林の間をくだっお䜕もないずころぞ今むかっおいる

    明日がきたら新しくやりなおす圹割はたし善いこずをする

    連なっお死にゆくもの単䜓で死んでゆくものが悉く死ぬ

    君のスニヌカヌに赀いペンキを塗っお楜しい堎所に行きたしょう

    ずっずあなたをがっかりさせ䞍安にさせる時間は優しくはない

    火星からの長い垰り道プラチナの星の䞋でひずりがっち

    開くずずもに思い出すわたしは別の方法でそれに答える

    高すぎお越えられず広すぎお回り蟌めず䜎すぎお朜れない

    これがわたしたちが埅ち望んでいたコミックブックの結末です

    どうしお鳥籠は歌うのだろうあらゆるものに歌を巻き぀けお

    この死すべき呜がもたらす悲惚なこずをよろこんで受けいれる

    あ぀める速床は気にしないわたしは青くなるたで血を流しおる

    あらゆる䞖界の蚀葉が曞き留められた金色の小さな曞物

    予防せず走り回れば病気になる今のずころはワクチンはない

    がくら青い門の向こうの矎しい青い海ぞ空ぞずゆくよ

    わたしたちはふたりずもすり抜けおゆく蚘憶のスリップストリヌム

    はためいおいる死んだ倢そよ颚になびく色ずりどりのがろ垃

    倜はさみしい䜕かが聞こえおもそれは空っぜの心の音だ

    芪愛なる日蚘わたしは危険を冒さなければならないようだ

    目を光らせよ長ったらしい質問には簡単な答えはない

    これは䜕もない垝囜で沈黙にもはやかける蚀葉すらない

    月光を济びおいるのか涙に溺れおいるのかこの暗闇で

    あなたはあなた自身ではないなぜ自分であろうず努力をしない

    倪陜のした雚のなか歩き぀づけよもう二床ず振り返らずに

    手の届かない堎所にいお誰にも芋えないものをただ捜しおいる

    退屈でいっぱいの脳内なにもするこずがない無意味な䌑暇

    倢の光の䞭ぞ家路に぀こう倏の霞ず怠惰なる日々

    境界の讃矎歌を歌う蝙蝠の翌がこの闇を封じる

    わたしたちの䞖界が衝突をする日たで埅たなければならぬのか

    すべおの川は海ぞず流れこむそれでも海は決しおあふれない

    魂が泣いおいる粟神がため息を぀く絶望を感じる

    本胜が南ぞ飛べず蚀っおいる長い長い冬がやっお来る

    唇は割れおすべおの声は口ごもり光は朊朧ずする

    倪陜はかがやくだろう結論はあなたに぀いおゆくずいうこず

    跋

    十䞀月、気が぀けば、たた、い぀ものようにあっずいう間に過ぎおいっおしたった。なんだかもう、本圓に䜕が䜕だかわからないうちに、時間がわけのわからない速床で、本圓に飛ぶように過ぎおいっおしたう。わたしは、その䜕だかもう本圓によくわからない速床に、ちっずも぀いおゆけず、もうほずんど十䞀月が終わるころになっお、やっず、ああたたしおもあっずいう間に䞀ヶ月が過ぎおいっおしたったのだなあず、ひずりがんやり思っおいたりするのである。

    十䞀月、䜕があったかを考えおみたのだが、䜕もなかったずいうこずしか思い浮かばない。メンバヌシップずいうものをはじめおみたけれど、やはり思った通り今のずころただメンバヌはひずりもいない。よっお、これに関しおも、䜕もなかったずいうしかない。ごく普通の䞀般的な感芚でいえば、メンバヌになっおたで読むほどのものじゃないずいうこず、なのであろう。たぶん、それは実際に読んでみなければわからないこずなのだず思うのだが、ごく普通の䞀般的な感芚でいうならば、実際に読んでみるたでもなくそれはわかるずいうこずなのであろう。感芚の問題だから、これはもう、どうしようもないずいえばどうしようもない、こずなのである。自分だっお䜕らかのメンバヌになっおたで誰かの䜕かを読みたいずはあたり思わないであろうから。だから、これはもう、どうしようもないずいえばどうしようもない、こずなのである。

    すっかりひずりきりになっおしたっお䞉ヶ月近くが経った。この、ずおもどんよりずしおしたっおいる感芚は、倖からくるものなのだろうか、それずも内からくるものなのだろうか。よくわからないのだが、䜕かそういうずお぀もなくどんよりずしおしたっおいるものに、ずっずすっぜりず包み蟌たれおしたっおいるような感芚はある。

    わたしは、すっかりひずりきりになっおしたっおいお、もはやこの䞖界においお、この䞖界にずっお、それほど必芁な存圚ではなくなっおしたっおいるのではないかず思えおきおしたっおならない。こんなわたしがいようがいたいが、この䞖界にずっおはちっずも問題になるこずではないのであろうから。

    だが、そういう䜕だかよくわからない喪倱感や虚脱感のようなものは、時間の経過ずずもにだんだんずだんだんず薄らいでゆき぀぀あるようにも感じられおいたりはする。だからずいっお、それが薄れおいようが薄れおいたいが、わたしがすっかりひずりきりであるこずには䜕のかわりはないのだけれど。いや、むしろそれは、もしかするずわたしが䜕も感じなくなっおきおしたっおいるずいうこずなのではなかろうか。だがしかし、こんなわたしが䜕かを感じおいようが感じおいたいが、この䞖界にずっおはちっずも問題になるこずではないのだろうけれど。

    秋のおた぀りに䞉床ほど足を運んだ。そのこずに぀いおは、そのうちにたた「読たずに死ねるか」ずしお曞いおたずめるこずになるず思う。そのうちになので、今のずころそれがい぀になるのかはただわからない。それを曞いおたずめる前に、もうすでにある皋床曞いおたずめおあるほかのものを仕䞊げおゆく䜜業をいく぀か先に枈たせおおかないず、どんどんず曞いおたずめたものが枋滞しおゆくこずになっおしたうので、おそらくそちらがもしかするず優先されるのではないかず思われる。だがしかし、今のずころ、それがどうなるのかに぀いおはただ本圓によくわからない。たぶん、きっず、曞いおたずめるものに぀いおは、そのうちに曞いおたずめるこずになるのだずは思うけれど。

    P.S.
    原皿の䟝頌、執筆の䟝頌など、い぀もい぀でもお埅ちしおおりたす。電子メヌルやSNSのメッセヌゞ機胜を通じお内密にご連絡ください。たた、ノヌトの有料蚘事の賌入やサポヌトのシステムをお䜿いいただいおの応揎も随時お埅ちしおおりたす。メンバヌシップのメンバヌ倧募集䞭です。集え、党おの革呜的倉態諞君。詩歌など䜜品の掲茉に関する問い合わせ等もお気軜にどうぞ。よろしくお願いいたしたす。

    付録


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