2024年のうた
八月
なにひとつとしてかわらないままのなにひとつとしてわからないもの
混雑する町を慎重に歩いたがはぐれてしまう夢を見た
八月の直射日光浴びてなお空に向かってのびゆく葉月
今日からは窓のそとには八月のつよい日ざしが降りそそいでる
呆気なくわすれてしまいもはやその断片すらも戻ってこない
見えてても世界は遠く手も届かなければ声だって届かない
知らぬ間に始まっていたパーティだから終わらせ方もわからない
わたしたちが誰なのかを思い出しましょうよ星屑の子どもたち
八月はしずかにあつい脱水する洗濯機だけがさわがしい
酷暑の夏に頭のなかも心のなかもなめらかに凪いでいる