2024年のうた
九月
どのように思うかなんて思いもつかぬ思うまま思うしかない
雨が降り続き沢山のことばが流れてきて水路に閊える
雨がふり風がふき雷もなるじめじめした長月朔日
何度も読んだ文庫本の紙カバーが相次いでぼろぼろになる
かろやかに羽ばたいて自由に空たかくどこまでも飛んでゆきたい
かろやかに羽ばたいてビルのうえから空よりたかく飛んでゆきたい
どんなにおしだしてみたところでにごった息がふきだしてくるだけ
わたしとは縁も所縁もないような世界をいつもぼんやり見てる
ほんの僅かに雨が降り虹が出て砂漠に秋のおとずれ告げる
壺を見てこちらに語りかけてくるのが見えるまで壺だけを見る