
2024年のうた (十月)
2024年のうた
十月
おぼえてるのは数えるほどであとはもう忘れてゆくにまかせきり
朝になり雨戸をあけていちばんに目に飛びこんでくる彼岸花
動物のこえがきこえるよくきけば自分がいきしてなっている音
もうなんねんもまともにはなしてないけれどお誕生日おめでとう
また今日もぼんやり一日を過ごしましたどうかお許しください
油断をしてたそのすきに十月の蚊にたかられてあちこち痒い
いつ見てもよい眺め宮殿のお庭で人びとがワルツを踊る
ぼんやりしていて何をすべきかわからなくなり時間を無駄にする
しんとしずまる秋の朝するするとブロック塀のうえのかなへび
十月の日ざしのなかを蝶がまい軌道のかげがカーテンのうえ