2023年のうた
第一期 冬・春
新年も代わり映えのせぬ朝なれど御慶御慶とだけ言っておく
Eテレの年の初めは短歌雅楽体操はさみ能狂言
雁鍋の二階の窓からぶっ放すそんな威勢のよい一年に
茶碗割れ数増えたのはめでたいが附子をあむあむ死んでお詫びを
阿弥陀の慈悲にぶら下がるイエスキリスト描き出す鯉昇の深み
元日も普段通りにぼんやりしててすぐに落ちゆく日なりけり
ライヴカメラで参拝客の頭上をこえて南無観世音菩薩
しろきもの落ちてはこぬがあちらこちらに増えては目立つ去年今年
定まらぬ思いをおさえ込むよりも兎のように跳ねさせとこか
ぶら下がる洗濯ばさみにつままれてだらり日なたで一月二日