2024年のうた
六月
薬でものむかのように毎朝ひらきよむ万太郎俳句集
豆の木の蔓がのびゆくその先のシカゴの街のアフロ民藝
日が暮れてゆき細道がまたくらくなるさびしくなってゆく世界
ここには何にも入っていないので乾いた間抜けな音がします
憎しみと呼ばれる街の通りにある首吊り刑に使われる木
ヤキが叩くリズムの上でシューカイカローリシュミットが戯れる
九十歳で変態といわれるそういうものにわたしはなりたい
ゆっくりと下っていってまたいつものどん底に戻ってきている
起死回生のヒットを放ち新しいスリッパを買ってあげたい
わかるよなわからないよなことですのでわかったつもりでかまわない