
宗谷丘陵に還る天北の軌跡 -廃線とある人生の記憶- 作品紹介
①作品データ
ジャンル:歴史小説、時代小説
話数:29話
字数:約102,000字
舞台:北海道北部~南樺太、天北線(廃線)
時代:大正末期~平成初頭
テーマ:消えゆく姿と記憶
主人公の状況:老人、人生の回顧

②あらすじ(ネタバレあり)
1989年、北海道最北の地を走っていた天北線が廃止された。
その最終列車を見送る一人の老人がいた。彼は余命いくばくもない身でありながら、静かにその光景を見届けようとしていた。
老人はかつて、この鉄路の建設に携わった一人であった。
大正末期、彼はタコ部屋に集められ、過酷な労働のもとで天北の原野に線路を敷く日々を送っていた。飢えと暴力、仲間たちの死に囲まれた現場から逃亡した彼を匿ったのは、一人のアイヌの娘だった。
二人は追手を逃れ、樺太へと渡る。そこで彼は娘と結ばれ、鉄道員として新たな人生を歩み始める。しかし戦争がその暮らしを引き裂き、終戦後、彼は再び日本へと引き揚げることになる。
辿り着いた先は、かつて自らが敷設に関わった天北線の駅──鬼志別。
彼はその地で鉄道員として再び働き、引退の日を迎える。
やがて時代は流れ、彼らが命がけで敷設した天北線は役目を終える。
宗谷丘陵へと還りゆく天北線の軌跡は、やがて消えゆくものすべてに重なりながら、彼の生の歩みを静かに映していた。
これは、時代に翻弄されながらも生き抜いた一人の男の、静かで力強い人生の記憶である。
③目次
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作品紹介(この記事)
第1話 最後の日々①
第2話 最後の日々②
第3話 最後の日々③
第4話 最後の日々④
第5話 北へ①
第6話 北へ②
第7話 北へ③
第8話 北へ④
第9話 飯場①
第10話 飯場②
第11話 飯場③
第12話 飯場④
第13話 飯場⑤
第14話 飯場⑥
第15話 コタン①
第16話 コタン②
第17話 コタン③
第18話 コタン④
第19話 コタン⑤
第20話 樺太①
第21話 樺太②
第22話 樺太③
第23話 樺太④
第24話 鬼志別①
第25話 鬼志別②
第26話 鬼志別③
第27話 鬼志別④
第28話 鬼志別⑤
最終話 鬼志別⑥
あとがき