
創作大賞2026年 エッセイ部門を全応募者チェックして中間選考作を予想する(0001~2500の漏れ分)
・詳しいことはここを参照。
・0001~2500という数字はたおたお様の作者様&作品一覧【エッセイ部門①】および②に対応します。
・ユーザーID順です。
・全応募者とか言っとりますがここからはタイトルで読むかどうか判断してます。
245.男に振られた日、焼肉。泣きながら、バーガーキング。 なかむら 様
ゲイの方の別れ話なのだが、ある種典型的な(とこちらが感じる)ゲイの人の口調で、まるで目の前で喋ってるのを聞いてるような気分になる。当然のことながらめちゃくちゃ面白い。いや失恋の話なのに面白いといっては失礼なのだが、読ませるなぁ。落語だと思う。
246.妻の好きなところを書こうとしたら、自分がどれだけ救われてるか分かった話 げんちょん 様
妻へ送るラブレター。いやぁいい話だなこれは。浄化されていく……。
247.1,600円で孤独を売りに出した 家主 様
民泊を営むようになった経緯を書いたエッセイ。民泊で泊まる方ではなく、営む方というのは非常に珍しい経験で、1600円という値段もエアビー(というサービス)が自動的に査定したものだという。へぇー、である。
まぁこれだけだと経緯だけなので、他のエッセイ(まだ数は少ないが)で実際に泊まった客のことを書いているので、そちらも読まないと意味がないだろう。
それにしてもタイトルがいい。興味を誘いつつ、読んだ後にはしっかりと意味が通じる、良タイトル。
248.パブロンの母娘になれなかった私たちは、車椅子でスタバの星をあつめる なめらか 様
筆者と外出時は車椅子必須になった母親は、パブロンのCMのような仲睦まじい関係ではなかった。忙しいのもあって母の散歩に気が重くなる日々。しかし、スタバのポイントが2倍もらえる日に一緒に行ったところ……という内容。
ちょっとしたことがきっかけになって心境がポジティブな方向に変化するというエッセイの王道をゆくエッセイで、こなれた文章、ユーモア、締め、と文句のつけようもないパーフェクト感あふれる作品。
249.やめんなよ、Boy ――校長室のリーゼント 相生エッセイ 様
高校生のころ、やんちゃをして校長室で特別授業を受けていた筆者。そこに来たとある人物──それはギターの神様と呼ばれた寺内タケシだった。そして彼から言われた言葉は……という内容。
単に寺内タケシのエピソードを紹介しただけでなく、冒頭と最後に斉藤和義のミュージックビデオを出してテーマと絡めたりと構成に工夫がある。
このエッセイが無ければ僕は寺内タケシを「昔のギター弾いてたおじさん」としか認識しなかっただろう。著者にお礼を言いたい。やはり戦争の色が濃い時代に生まれてるだけあって背骨に太い鉄棒が入ってるような人だと感じた。
話は変わるがこの方、驚くことに142作も応募してる。正直これはコンテストで入選するという観点から見るとよくない手で、運営が全部読むかというと、まず間違いなく読まない──いや、絶対読まないと言い切っていい。なにしろエッセイ部門だけで応募者1万5千人以上、作品は(おそらくは)10万程度あるのだ。読む時間も人手も十分なわけがなく、それゆえ運営がたまたま読んだ作品が、平凡なデキのものである可能性も普通にあるのである。正直僕もたおたお様のリストに載っていたのが別の作品だったらスルーしていたかもしれない(まぁ僕にスルーされようがどうでもいいことだけども)。なので、自信のある作品をせいぜい5作ぐらいにとどめておいたほうがいいと思う。ちなみに又聞きであるが2024年受賞者の長瀬ほのかさんは応募は3作程度がいいとおっしゃられている……どこで読んだんだっけな。違ったら謝ります。
男女の愛の機微を描いた作品。心理描写がまぁ上手いね! 男性よりも女性のほうが恋愛小説は巧みというのはよく言われることだが、そりゃそうだよなと思う。プロじゃない人がこんなに上手いんだから。
251.10歳の自分から受け取った手紙に本気で返信してみた Amy 様
10歳のときに20歳の自分に宛てた手紙を書くというイベントがあり、最近その手紙を発見した筆者が返信してみたという作品(あくまで20歳の自分に宛てた手紙であって、筆者は40代)。発想がいい。
タップダンス教室の生徒であると共にインストラクターでもある筆者は、イベントで子供たちの面倒をみている。子供が苦手な筆者だったが、本番前に男の子からシールをもらうと不意に涙がこみ上げてくる。……と、そこから筆者はなぜ泣けてきたのか自分の心を分析し、気づきを得ていくのだが、非常に詳細に分け入っていくのが驚き。心理分析官とかやれそうなくらいだ。
親戚でもない長年の友人のおじさん(と言っても80歳過ぎ)と写真を撮ることにしたが、最後に筆者にとって納得のいかない出来事が起こって……という話。日常に潜む何とも言えない割り切れない心情を綴った作品だが、シチュエーションが特殊。
254.あの日の鴨は、死のうとしている。 【創作大賞2026 エッセイ部門 応募作品】 嫁 様
心臓が停止して40分、脳細胞も深刻なダメージを受けた筆者の夫。筆者はこのとき妊娠三か月だった……。
相当キツい状況にもかからわず、ところどころにユーモアを交えた語り口はそこまで暗くはなく最後は前向きに終わるが、この作品以外の記事ではリハビリや保険のことなど、さまざまな悩みが書かれている。
noteに記録を書いている理由は同じような境遇の人の参考になればとのことである。
255.砂糖だらけのパンが教えてくれたこと あるとむ 様
食養アドバイザーであり、自然食品関係の著作もある著者。ある日パン屋に話を聞きに行き、お礼に売り物を買おうとしたところカラフルな砂糖まみれのパンが目に入る。身体に悪そうだなと思った筆者だったが、パン屋の店主にそのパンにまつわる思い出を聞く……という話。
これも体験を通じて気づきゃ学びを得る、王道的な作品。筆者がたどりついた結論は共感を呼ぶことだろう。
ラストの一行でどことなく現代の民話のような雰囲気になった。
256.あつこに、おこられなかった—退職した夫と妻と亀 あつこ(65)フワフワ文系妻 定年理科系夫育て中 様
長年連れ添った夫婦間のあれこれ。こういう人間関係の機微を描くことにかけては女性のほうが上手い(それも圧倒的に)傾向がある。これもその例に洩れず、一言でその関係性を言い表せない、陰影に富む非常に優れた夫婦ものになっている。
257.20代最後の1年間を週報で綴った話 蒼村 蒼子(あおむら あおこ) 様
内容はタイトルの通り。この作品がどうこうではなく、週報シリーズに対して。フォロワー数も多い(フォローバックで稼いだ数ではない)し、出版社からすれば本にしやすいんじゃないかなぁ。
258.友よ 長谷川奉礼@相内神社 様
学生時代からの友人を描いた作品。筆者コメントを読むと創作が混じってるようだが、それでも印象に残る作品なのは間違いない。
259.十文字の鎖を解くーー学校に眠る、少年の記憶 創作大賞2026エッセイ部門応募作品 masanori 様
筆者が山村の教師だったころの思い出。学校にある古井戸をめぐる悲しい出来事とは……。
エッセイというよりは短編のホラー小説のような作品だが、これ本当にあったことなのだろうか。
260.十六歳の時、離婚届にサインをした。相手は、実の母だった。 ふじちゅう 様
「何を恥ずかしいと思うのかが美意識だ」というテーマ、母→自分→娘に受け継がれるという構成、そして全編通して強烈なエピソードと、どれをとっても素晴らしい出来としか言いようがない作品。本人も手ごたえありとのことだがそれも当然だろう。