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【タむペり党19話】⑚どしゃぶりの再䌚

    オフィスで、マりスを手に、画面に向かっお必死に栌闘しおいる悟。

    「あい぀、さっきは成功させたいずか䜕ずか散々吹いずいお  」
    悟はむラむラをタカシに圓おお、愚痎をブチブチ呟きながらマりスを動かしおいる。

    「ク゜ッ どうしお俺には絵のセンスがない」
    憀っお䞡手でアタマをムシャムシャかきむしる悟。

    ディスプレむには、悟がデザむン䞭の酷い出来の『ファッションパレット』のロゎが衚瀺されおいる。
    「これが限界、たぶん」

    悟は、䜕気なしに窓の倖に目をやるず、ガラスにぜ぀ぜ぀ず雚が圓たるのが芋えた。

    「あヌ雚も降り出したしもう止めだ」
    ぀じ぀たの合わない理由を぀けお怅子の背もたれに身䜓を預ける悟。

    次第に倖の雚が本降りになり、窓に打ち付ける雚粒の音が倧きく響く。

    「あっ プッ、タカシのダツ今ごろ  」
    悟は、窓際に立ち、ニダニダず頬を緩める。

    ――タカシ、倧雚の䞭、アスカをバむクに乗せお信号埅ち。
    ずぶ濡れの二人。
    化粧が萜ち、ブスッずした顔のアスカ。
    「こういうのっお気持ち良い  ずも蚀うよね」
    タカシは匕き぀った顔を埌ろに向ける。
    「降ろしお」

    悟が空を芋䞊げた目を䜕気なく降ろすず、ビルの゚ントランスに人圱を芋る。
    「あっ」
    怍え蟌みの脇に膝を抱えお座るむズミず目が合う悟。
    びしょ濡れのむズミが悟をじっず芋おいる。

    ×   ×   ×

    「いいから早く入れよ」
    悟はオフィス入り口ドアを開けお埅ち、゚レベヌタヌホヌルに呆然ず立぀むズミを招き入れる。

    むズミは、頭から぀た先たでずぶ濡れで、制服のスカヌトから氎が滎っおいる。
    「ほら」
    悟がタオルをむズミに向かっお投げるず、むズミの頭に匕っかかり、むズミの顔を半分芆い隠す。

    むズミはそのたた䞀拍遅れおゆっくりず手を䌞ばし、頭のタオルを぀かむ。

    「たるで家出少女だな  ん あれ もしかしお君、家出少女」
    デスクに向かいながら急に振り返っお問いかける悟。

    むズミは蚀葉に反応しないで空虚な目のたたタオルで頭をくちゃくちゃしおいる。

    「たぁ、ここにはそんなのたくさんいるか。うん」
    悟はそう自己解決するず、ふずデスク䞊のスマホの山に目が行く。

    「あっ 䞁床いい、あんずきスマホ盗っただろ」
    むズミはその蚀葉にピタッず手を止める。

    「あんなぁ、あれはオモチャじゃなくお、仕事に必芁なの。ちゃんず返せよ」
    むズミはタオルを萜ずすず、肩にかけたたただったスクヌルバッグを攟り投げる。

    「やっおねぇ」
    鋭い目぀きで悟を睚み、倧声で叫ぶむズミ。

    「んなわけね  」
    「やっおねぇ、やっおねぇ、やっおねぇ」
    むズミはデスクをドンドンず叩きながら繰り返し叫ぶ。

    「  」
    蚀葉の出ない悟。

    「調べろ、調べりゃいいだろ」
    むズミは床のスクヌルバッグを逆さに持ち䞊げ、チャックを匕いお振り回すず、䞭身をすべお床にぶちたける。

    そしお、セヌラヌ服の䞊を脱ぎ捚お、现かいひだのスカヌトの巊右を掎むず、暪に倧きくたくし䞊げる。
    癜く、现い䜓に匵り付いた薄桃色の䞋着が濡れ、肌が透けおいる。

    「いや  」
    悟は目の前のむズミの姿に蚀葉が続かない。

    「早く  早くしろっ」
    むズミは悟の目をにらんで叫ぶ。

    「わかった、わかったからやめろ。悪かった」
    悟はむズミから目をそらす。

    ――悟はあの倜を思い出した。
    オフィスの床にひどい寝盞で寝おいるサダの姿。

    悟はむズミの暪に歩み寄る。
    「君じゃない。よくわかった」
    ず蚀うず、郚屋の隅ぞず歩いおいく。

    むズミはスカヌトを䞊げおいた䞡手を、空気の抜けおいく浮き茪のようにゆっくりず䞋ろす。

    「これ、クリヌニングしおあっから」
    悟は戻り、立ち尜くすむズミにビニヌルに入ったゞャヌゞずポロシャツを床に投げる。

    それが脱ぎ捚おられたセヌラヌ服に重なるように萜ちた。
    悟はたた足早に䌚議宀ぞ入っおいく。

    むズミは遂に力が抜けおぞたり蟌み、床にバラバラに散らばっおいるクレパスを芋぀めた。

    ×   ×   ×

    ――道路䞊に暪たわるサダの癜い身䜓。

    その顔に、雚がぜ぀ぜ぀ず圓たる。
    「ん  」
    目を開くサダ。

    瞬く間に雚脚が匷たる。
    「぀めおっ  」
    サダは身䜓を起こし、蟺りを芋回す。

    土砂降りの雚の䞭、高速道路の本線を車のヘッドラむトがいく぀も過ぎおいる。
    その時、䞀組のヘッドラむトがその道を逞れ、次第に倧きくなりながら近づいおくる。

    プシュヌ  。
    倧型バスがバス停で停車した。

    そのヘッドラむトに煌々ず照らされるサダの裞䜓。
    サダはその眩しさに目を现める。

    ×   ×   ×

    「ドラむダヌ、ドラむダヌ  」
    䌚議宀に積たれた癜い数十もの段ボヌル。
    それには『チョりチョり匕越瀟』のロゎず蝶のシンボルマヌクがあしらわれおいる。

    悟はその箱を次々ず開けおいく。
    掋服、雑貚、食噚など、それぞれの箱にはそうしたものが雑然ず入っおいる。
    「よっしゃ、あった」
    電気コヌドがぐちゃぐちゃず詰め蟌たれた箱から、ブラシ付きのドラむダヌを匕き抜く。

    「これこれ」
    そう蚀うず、䌚議宀の電気を消しお出おいく。

    薄暗いその䌚議宀内には、段ボヌルの他に、赀色の゜ファヌやテヌブルなど、モダンな家具類がごちゃごちゃず眮かれおいた。

    ブヌン  。
    オフィスにドラむダヌの音が響いおいる。

    空デスクの䞊にはむズミの持ち物が䞊べられおいお、スケッチブックの端に雚に濡れたシミがある。オフィスを区切るパヌティションには、むズミの制服がハンガヌに掛けおある。
    怅子に腰掛け、黙ったたたドラむダヌで長い髪を也かすむズミ。

    悟は自垭で背もたれに深くもたれ、頭の埌ろに䞡手を回す。
    そしお、画面を芋るフリをし぀぀暪目でむズミの様子を芋おいる。

    「セクハラ」
    突然、むズミは髪に指を通しながら呟く。

    『ガタッ』
    䞍意を突かれた悟が怅子から萜ちかける。
    「え いや  」
    悟は、慌おおキヌボヌドを適圓に叩き出す。

    ドラむダヌのスむッチを切り、ポンポンず髪を叩いおいるむズミ。
    「あのさぁ、なんでこんなのあんの」
    むズミは手に持ったドラむダヌを振っお芋せる。

    「いや、それは  」
    答えあぐねる悟。
    「あ そヌいやヌ初めおたずもに俺に呌びかけたな」
    悟は頬を緩める。

    むズミは、フンッず銖を振る。

    「なんで  か。たぁ、知りたくもないんだろうけど、話すか  」
    悟は怅子から腰を浮かすず、背もたれを前にたわしお抱くように腰掛ける。

    「  」
    むズミは片繭を若干䞊げお悟の芖線に応える。

    「最近、婚玄者ず䜏んでたマンションを匕き払っおな  そんで、ここに移䜏」
    怅子の背もたれに肘を掛け、手のひらの䞊に顎をだらしなく乗せお話す悟。

    「ふぅん。結婚すんだ」
    むズミは関心があるのか無いのか、座る回転怅子を巊右に揺らしおいる。

    「んヌ、ちょっずよく考えおみ 順調に結婚だったらなんでここに」
    悟は䜓を起こすず、䞡方の手のひらを宙に浮かしお銖をかしげる。

    「別れたから」
    間髪をいれずに蚀葉を吐くむズミ。

    「わかっおんじゃんかよ」
    歯を食いしばり、拳を握り振り䞊げるポヌズで立ち䞊がる悟。
    むズミが笑う。

    「あっ」
    悟はその笑顔に思わず声を䞊げた。

    「その通り。正確には元婚玄者。぀たりは元カノ。さらに䌚瀟は傟き、瀟員は逃げお、瀟長は行方䞍明。家を倱い、金を倱い、寄り付くものは貧乏神だけ。ひっでぇもんだろ」

    「ふぅん」
    たた怅子を巊右に早く回しながら、前のデスクを倧きく蹎り飛ばし、䞀回転するむズミ。

    「䜕ひず぀うたくいかない。そのうち借金取りにでも殺されるかもな」
    自嘲気味に笑う悟。

    むズミは床に足を぀き、怅子の回転を止めるず、その足先に目を萜ずす。

    「悪あがきかもしれねぇけど、目の前の仕事をこなしお生き延びようず  」
    悟は話を止め、ため息を぀く。

    「君の  ああ、名前聞いおなかったな。なんお名前」
    「  むズ  ル」
    むズミは足をブラブラさせながら、顔を倩井に向ける。

    「ぞぇ、珍しいけどいい名前だな。俺は悟。よろしく」
    「  」
    むズミは悟に目をやるが、すぐに目を床にそらす。

    「むズルちゃんのオダゞさんはさぁ、䜕の仕事しおんの」
    悟は優しい目で語りかける。

    「  借金取り」
    むズミは俯いたたた呟く。

    「プッ。冗談き぀いなぁ でも、りケた」
    倧きく笑う悟。

    むズミは無反応で、腰を曲げるず髪の毛を前に垂らす。
    「家族は  嫌いか」
    むズミは顔が髪の毛に芆われたたた動きを芋せない。

    「うヌん、えっず、わり」
    悟はバツが悪いように、オフィス内に芖線を泳がす。

    ――デスクに眮かれおいるむズミのスケッチブック。

    「お、あれ、芋せおもらっおいいか」
    悟はそのデスクを指差すず、立ち䞊がっおそのほうぞ進む。

    「ああっ、これはダメ」
    むズミは玠早く立ち䞊がるず、黒い衚玙のスケッチブックを取り、胞に抱く。
    「こっち だったら」

    デスクに残ったオレンゞ色の二冊のスケッチブックを指差すむズミ。

    「うん、じゃぁ」
    悟は、嬉しそうにそれに手を䌞ばす。

    ×   ×   ×

    ――病院のベッドにサダが寝おいる。
    その顔は、青癜く透き通り、や぀れおいる。
    倧きく目を開け、倩井の䞀点を芋぀めおいる。

    ⑩に぀づく ↓

    よろしければこちらもどうぞ。こちらは完結枈みです。
    ◆【サむレント、ナむト】創䜜倧賞2026応募䜜品 ---完結枈

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    映像化䜜品を䞖に生み出せたらどんなに玠晎らしい事だろうず思っおいたす。 シナリオや、あるストヌリヌの文章。小説、ず蚀われるずちょっず構えおしたうので控えめです。 䜜品は人に觊れおもらっお初めお生きたすね。 その䞭の䞖界もキャラクタヌも生きおほしいのです。 良かったらお願いしたす。

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