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【連䜜短線】「倏瓶」第話研究者なら②

    倏䌑みの枯町を舞台に、海で拟った宝物「きらきら」を通しお兄匟が理解し合う物語です。第䞀話からお読みいただくずシロの䞍思議な蚀葉やミペの自由研究が繋がっおいきたす。

    【「倏瓶」連䜜目次】党10話
    第1話浜蟺のきらきら 
    第2話ダモリの垰宅 
    第3話家守 
    第4話穎だらけのトヌスト
    第5話星芋の兄匟 
    第6話星に願いを 
    第7話研究者なら 
    第8話海に映る星
    第9話研究者なら②
    最終話きらきら


    海蟺でたくさん遊んだから少しお腹がすいた。みんな今日の倕飯を楜しみにしお、ビヌチサンダルを探しお履いた。

    スバルたちはミペたちず反察偎の方向に垰っおいった。
    砂浜の目の前の道路は二手に分かれる。倧きく傟斜のある登りの方はスバルたちの家に続く。もう䞀方は緩い傟斜がくねっおミペたちの家ぞず続く。坂を登る二人を芋送っお、道の途䞭たでいったずころで圌らはミペたちを振り返っお倧きく手を振った。
    二人は振り返す。突然シロは倧きな声でスコヌプに呌びかけた。

    「次のたんげ぀でおねがいしおみるよヌきらきらは今日でたくさん集たったから、やっおみるヌ」

    スコヌプは遠くの坂道で䞡腕を倧きく䞞にした。

    ミペは、シロに聞いおみたい気持ちもあったがそうしなかった。䜕だか怖い。シロが䜕をしおいるのか、䜕のために匟がそう行動するのかずおも聞きづらくなった。

    垰り道を歩く二人は少しぎこちない。シロはそうでもないが、ミペは黙ったたた先を歩く匟の汗で髪が匵り付いた銖を芋る。日差しは傟き始めおいお、地面は昌間の熱を蓄えたたた無蚀で歩くミペの気持ちを焌く。

    家が芋えおきた。
    圌らの家のすぐそばには地域の亀流所がある。公民通ずしお䜿ったり、児童通や避難堎所になったりする。緑屋根の歎史を感じる平屋のそこを通りかかるずき、芋芚えのある顔に䌚った。

    「真頌先生」
    「あら矢森君由くん、䞎士郎くん。偶然ですね」

    真頌先生は亀流所の屋根ず同じような青みがかった緑色のスカヌトを履いお、癜いシャツに麊わら垜子を合わせおいた。先生の芋慣れない私服姿にシロは䞀瞬誰だかわかっおいないようだったが、話し声を聞いお先生に近寄っお挚拶をした。

    「マペリ先生、こんにちは」
    「こんにちは。二人ずもお家はこの近く」
    「あれです」

    シロは道を挟んで奥に芋える䞀軒家を指差す。その手を䞋ろしお、そのたた真頌先生の手に添えお぀かんだ。母にするみたいに先生の手を握る。

    「真頌先生のご自宅は近くですか」
    「いいえ、もう少し離れたずころにありたす。今日はお墓参りに来たの。その垰りです」

    手には枝切り鋏ず雑巟、切った埌の怍物の切れ端が入ったビニヌル袋を手にしおいた。
    ミペは䞍安な気持ちの正䜓を先生に聞いおみたかった。

    「先生、少しお話ししおもいいですか」
    「お話し」
    「はい、自由研究に少しだけ協力しおもらいたいんです」

    先生は快く受け入れおくれた。
    亀流所の裏手に日陰になったベンチがある。そこに移動しお、幎季の入った朚補のベンチに䞉人で䞊んで座った。ベンチの足には蜘蛛の巣が絡んで、コンクリヌトの隙間からは雑草が生えおいる。シロはそれを足で匄ぶ。

    「どうぞ、今日も暑いね」

    そう蚀っお先生はミペたちにすぐそこの自動販売機で買ったみかんゞュヌスの猶を枡しおくれた。

    「さお、自由研究だったかな生物のこずを調べおる」
    「 あ、いいえ。生物、ではあるんですけど。実はシロのこず、匟のこずを研究したくお」
    「たぁ」
    「あの、シロはい぀も䞍思議なんです。蚀葉もだけど、やっおいるこずも。僕ずは党然違うんです。どうしお兄匟なのにこんなに違うのか䞍思議なんです」
    「–––そう。 そうね。でも兄匟だから必ず䌌おいたり同じだったりするわけではありたせん。人はみんな違うず蚀うこずはわかるよね」
    「はい。それは、わかりたす。でも、シロが話す蚀葉は他のみんなずも党然違うし、普通はこう答えるだろうなず思っおいおも党然違う蚀葉が返っおきたりしたす」

    そこから、先生ぞむンタビュヌしおみた。シロは先生の隣に座っお䜕だかおずなしくしおいる。こちらの話を聞いおいる。


    真頌先生ぞのむンタビュヌ
    –––えヌ、では、先生に質問させおいただきたす
    「はい、よろしくお願いしたす」
    –––シロに぀いおですが、先生はシロの蚀葉がわかっおいるような気がしたす。どうしおですか
    「どうしおか、先生はいろんな生埒ずお話ししおきたした。いろんな話を聞いおきたからかなだからちょっずだけわかりたす。でも、わからないこずもありたす。そうしたら、どうするのがいいず思いたすか」
    –––どう、 
    先生はミペの目をじっずみお少し銖を傟げお答える。
    「シロくんには盎接むンタビュヌしたしたか」
    –––はい、父ずむンタビュヌしおシロに聞いおみたした。答えおくれたけど、わからないこずが倚い。あず、秘密ずも蚀われたした。
    「そうね、でもわかるたでたくさん話すのも䞀぀の方法なのだず思いたす。実は、先生はシロくんの蚀葉がわかるように䜕床も声をかけおみたした。そうするず–––」
    遠くで飛行機の蜟音が鳎る。頭の䞭で飛行機雲がたっすぐ䌞びお、シロの远いかけるダモリが飛び出した。

    「そうするず、シロくんは少しず぀先生にわかるように話しおくれたす。きらきらのお話しずか倧奜きな海の話ずか」
    –––きらきらのこずを先生は聞いたんですか
    「少しだけね。ね、シロくん」
    ベンチ䞋に生える雑草をむしりながら綺麗に暪䞀列に䞊べるシロ。博物通に食っおあるみたいに䞁寧に揃えお䞊べおいる。䞍意に先生に呌ばれたシロはしゃがんだたたパッず顔を䞊げおにっこり笑った。

    䜕だかミペはシロをほずんど知らないような気がした。
    今たでのシロの蚀葉を本人に盎接聞いおみるこずがなかった。匟が話すようになっお自然ず䌚話が生たれおいく䞭で圌の蚀葉を盎したり、問いただそうず詊みたこずがない。
    もしかしたらやっおみようず思ったこずはあるかもしれない。
    倚分、その時に匟ずの間に飛行機雲のようにたっすぐ匕かれる線を確認する䜜業のように感じお考えるのをやめおいた気がする。

    –––先生、僕はもっずシロずちゃんず話したこずがないかもしれたせん。
    「そう思うそうなら、いい機䌚かもしれたせんね」

    䌚話の録音はここで終わった。真頌先生はずっおもむず痒い心の内偎をみるのが䞊手な人だず思った。むンタビュヌずいうよりも自然ず䌚話になっお先生に聞いおいるよりミペはミペ自身ず話しおいる気持ちになった。
    この日の倜に、僕は父さんの郚屋–––玍戞で父さんず䞀緒に録音を聞き盎した。

    父さんに向かい合っおミペは座る。父さん専甚の机にミペのノヌトず父さんから借りたレコヌダヌ、鉛筆が眮かれおいる。以前たずめたシロに぀いおのメモを二人で芋返しながら䌚話をした。
    「君由、シロに聞いおみたいかな」
    「 ちょっず怖いけど、聞いおみたい。でもどうしお怖いんだろう」
    「うん 人の本圓の気持ちや考えを聞くのは結構怖いこずだったりする。父さんも人生の䞭でよく感じるよ。でも、本圓の気持ちはずおも重芁だったりする。結果がどうあれ、前向きにやっおみるこず自䜓に䟡倀があるず思う」
    「 うん」
    「父さんも䞀緒にいたほうがいいかな」
    ミペは迷った。䞡膝に眮いた手のひらは少し汗ばんで、少し心臓がドキドキした。
    「僕だけで聞いおみる」

    父さんが家にいられる日はあず䞉日。その間にミペはシロの䞭に広がる深い海に飛び蟌もうず決意する。父さんずいう船を降りお、ミペは裞で海にダむブする想像をした。遠くで波の音がする。


    ミペは倢を芋た。
    海に朜っお、魚を捕たえる倢だった。
    海面から差し蟌む光は玠朜りするミペの䜓をカヌテンのように包む。
    海の氎は冷たいずころず暖かいずころが混ざっお心地いい。
    呚りにはさたざたな魚たちが泳ぐ。矀れで泳ぐ銀色の小魚や、黄色や赀の鮮やかな色の魚。地面にくっ぀いおじっずこちらを芋おいる魚。
    ミペは自由に泳ぐ。数え切れないくらいたくさんの魚たちを、䞡腕を倧きく広げお捕たえようずするが、玠早い動きで䜕䞀぀掎めない。
    䜕か捕たえないず、ず焊りながら海を泳ぐ。䞍思議ず呌吞は海䞭でできるようだった。ぶくぶくず泡が䞊に登る。
    しばらく魚を远いかけるが逃げられる。掠りもしない。
    泳ぎ続けお、少し暗い、冷たい海氎の堎所に来た。远いかけるうちに深いずころたで来おしたった。足が冷える。戻りたい。
    そこに倧きな圱がきた。振り返るず、癜くおぷくぷくしたむルカがこちらに近づいおくる。むルカはミペに歌を歌った。むルカはミペを抱きしめお、暖かい海流に戻しおくれた。
    ふず気が぀くず、海底の珊瑚瀁に匱った魚がいる。ミペは近づいた。
    魚は小さく息をしお、寂しそうだった。呚りに仲間はいないようで、ひずりがっちだった。ミペは䞡手で優しく掬っお魚を撫でる。優しく、䞁寧に、壊れないように撫でた。元気になった魚はミペに頬擊りをしお、仲間の元ぞ返っお行った。むルカはそれを芋お、ミペを海面たで連れ戻す。
    船に戻るず䞀緒に泳いでいたむルカはシロに倉わっおいた。
    甲板に寝そべっお、二人で歌を歌った。

    続き↓最終話


     
     
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