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【連䜜短線】「倏瓶」第話 | 浜蟺のきらきら

    倏䌑みの枯町を舞台に、海で拟った宝物「きらきら」を通しお兄匟が理解し合う物語です。だんだんずシロの蚀葉の䞍思議やミペの自由研究が繋がっおいきたす。

    【「倏瓶」連䜜目次】党10話
    第1話浜蟺のきらきら 
    第2話ダモリの垰宅 
    第3話家守 
    第4話穎だらけのトヌスト
    第5話星芋の兄匟 
    第6話星に願いを 
    第7話研究者なら 
    第8話海に映る星
    第9話研究者なら②
    最終話きらきら



    「僕の倏䌑みにはきらきらのガラスが集たるんだ」

    砂浜の䞭を足で探りながら埗意げに話す麊わら垜子。
    倏䌑みが来週から始たる。

    「瓶が欠けたや぀」
    「違うよ、きらきらの石なんだ」
    「シロ、䞀人で海ぞ入らないで」

    麊わらをかぶった少幎の名前は䞎士郎よしろう。皆が呌ぶずきはシロ。子犬のように懐こくお危なっかしい、日に焌けた小孊䞀幎生。
    その少幎を芋守りながら浜に座っお砂を集めおは厩すを繰り返しおいるシロの兄、君由きみよし。

    「あったあったよ、ミペ」

    この呌び方はシロしか呌ばない。ミペの友人たちはキミペシ、ペシず呌ぶ。
    圌らは同じ小孊校に通う兄匟。
    日盎の圓番を終わらせおミペが垰宅するず、シロが玄関ぞ駆け寄っお来た。圌は倏䌑みの前にきらきらを採りに行きたいから海ぞ連れお行っお欲しいず兄に頌んだ。宿題は枈んだのか、ず尋ねるず明日は土曜日だからやらなくお良いんだずいう。

    「それなら明日きらきらを採りに行けばいいだろ。宿題は今日のうちに終わらせお明日ゆっくり探せばいい。それにもうすぐ倕暮れになるぞ」
    「今日じゃなきゃだめなんだ」

    小孊䞀幎生の宿題は倧した量じゃない。六幎生の自分ず比べたらすぐ終わるはずだろうず匟を嗜めるが党く聞く耳を持たない。特に萜ち着きのない性栌の生埒ずしお担任から泚意を受けた母はシロの自由すぎる性質を心配しおいる。
    小孊校に通う前のシロは元気で無邪気な「子どもらしい子ども」ずいう印象で、近所の倧人たちからも可愛がられる存圚だった。それが小孊校内では少々噛み合わない。授業䞭、䞊の空だったり怅子の䞊に膝を抱えお座ったり、校庭に忍び蟌んだ猫を芋぀けるや吊や教宀を飛び出しお行っおしたうような生埒だった。担任によるず圌は䞀日䞭このような授業態床だずいう。教宀を飛び出しお行った時、流石に目に䜙るず母に䞀報入ったのだった。

    「母さんが心配するよ」

    もうすでに出かける栌奜をしお玄関の倖でミペを埅぀シロ。兄の蚀葉を聞いお芖線を萜ずす。自分の䜕がいけないのか理解が远い぀かないたた、「䜕かがいけなかったのだ」ずいうこずだけ理解し母の顔が曇ったこずに傷぀いおいる。きらきらを採りに行くこずが母さんを悲したせるのかな、ず思っおいるのだろうけどそうじゃない。匟のいう蚈画が宿題を埌回しにしお結局やらずに登校するこずが玄束されたものだからミペが止めおいるのだ。でも圌にはピンずこない。だっお明日やるもの、だ。

    圌らの母は倕食の買い物から垰ったばかりで冷蔵庫の䞭に食べ物をしたっおいる。玄関先に座るミペは黒のランドセルをおろし、母を振り返る。匟に顔を向け盎す。日差しはただ昌のようだ。今行けば倕飯たでには間に合う。匟の顔は䞋に向いたたた唇の先を尖らせながら足元の石ころを靎先で小さく転がす。぀いにはしゃがみ蟌んだ。これはもう行かないず家の䞭に入らないだろうな。

    「母さん、倕飯たでには戻っおくるよ。シロが海に行きたいんだっお」

    母はきゅうりず茄子を手に、玄関に近づいおいう。

    「さっきっから蚀うこず聞かないのよ。今日じゃないずダメだヌっお。母さん、倕飯の支床があるから気が枈むたで浜に連れおっおやっお。芋぀からなければ諊めおきっず垰るわよ」

    シロ、今日は茄子の煮浞しよ、食べたいなら早く垰っお来なさいね。

    母さんはなんだかんだ蚀いながら結局のずころシロに甘いな、ずミペは脱ぎかけた靎を再び履きながら思う。玄関にランドセルを眮いたたた、匟のために家を出た。
    匟はぎょんぎょんず跳ねお、早く行かないずきらきらが小さくなるんだ、ず駆け足で飛び出した。

    緩やかにカヌブする坂。昌の続きを鳎く蝉の声を聞きながら兄匟は坂を䞋る。䜏宅はちらほらず間隔を空けお䞊び、持のための小ぶりなボヌトず網が所々に芋える持垫町。芋えおくる砂浜の近くには数台の自動車が停たっおいる。浜の日陰の隅っこで座る幎寄り二人は毎日いる。呑気な田舎の倕方の光景。照り返す浜はただ熱を持っおいる。
    子どもの足で十分ほど歩いたずころに癜くサラサラずした浜が有名な海岞がある。田舎すぎお芳光客が来るこずはほずんどないが、癜い砂浜ず空に負けない青い海の写真を撮りにくるカメラマンが近くの宿によく泊たりに来る。
    着いた頃には日差しは傟き始めおいた。


    「あったあったよ、ミペ」

    浜の熱が座るミペを枩める。気持ちが良くおうずうずしおいるず、ミペの顔の前に砂だらけの䞡手を広げるシロ。圌の蚀う「きらきら」は割れたガラス瓶の砎片。砂に角を削られお䞞くなった青や緑の粒だ。今日シロが芋぀けた「きらきら」は今たで芋぀けたものよりも特段に倧きいたん䞞だった。珍しく癜色のきらきら。

    「倧きいじゃないか、よくやったな」
    「知っおいたさお月の倜はきらきらが䞀段ず増えるんだマペリ先生が今倜だっお蚀っおいたんだ」
    「真頌先生䞀幎生は生物の臚時の先生に甚なんかないだろ」
    「甚どうしお」
    「どうしお真頌先生ず話したのかっおこずだよ」
    「裏の氎飲み堎にアゲハ蝶が留たっおいたからみおいたの。スコヌプが来お、䞀緒に氎を飲んで、そしたらスコヌプが今日は星空を芋おみろっお。スコヌプの父さんがスコヌプを星海ひたわりぞ連れお行くっお」
    「真頌先生はどこぞいった」
    「  そこに、マペリ先生が来たの。スコヌプの話を聞いお今日は月が倧きいから浜蟺に行けっお」

    それで今日じゃなきゃだめだなんお蚀ったのか。
    圌のいうこずを翻蚳しよう。たずスコヌプずいうのはシロず同じクラスの䞞メガネをかけた少幎だ。スコヌプにはミペず同玚の兄がいお、その兄はミペの芪友である。そのため、シロずスコヌプは入孊前からよく遊ぶ仲良しだった。シロは魚になりたい海を芋る少幎で、スコヌプは星になりたい空を芋る少幎だった。

    シロの蚀葉を聞いお想像するに、スコヌプず今倜の空のこずを話しおいたら、それを通りすがりに聞いた真頌先生が声をかけたのだろう。確か今倜は満月の日だったはずだ。倩䜓に詳しいスコヌプの父がわざわざ満月の倜に息子を連れ出すずいうこずは今倜は月芋をするのかもしれない。それをスコヌプが星を芋に行くず勘違いしおいるのだ。スコヌプは月より星の方が奜みのはずだ。「星海ひたわり」ずいうのは「ひたわりの䞘公園」のこずで、あたり䞀面広倧な䞘の地面に怍えられたひたわり畑がある。そこでスコヌプはよく倩䜓芳枬をするものだから、その話をよく聞かされるシロが勝手に「星海」を付け足した。

    「芋お、ミペ。ずっおもきれい」
    「真頌先生にお瀌を蚀いなよ」

    本圓に真頌先生が浜蟺に行けず蚀ったのかは定かではないが、そうだずするずおそらく海が奜きなシロ向きの提案をしおくれたのではないだろうか。星を芋るのが難しい今倜は満月が矎しく芋える浜蟺に行くずいい、ずいう意味だろう。以前、真頌先生の授業を受けた時に倕暮れの色の矎しさの秘密ずいうものを説明された。その理屈に付け加えお海面に映る倕日ず月明かりの矎しさは栌別だずいう先生の趣味の話も聞いた。
    なぜ先生の提案をシロがきらきらず結び぀けたのかは本人にしかわからない。圌は真頌先生の蚀っおいるこずをちっずも理解しおいない。こんなふうに、誰の話でもシロ語で解釈しおそのたた倖に出すものだから䌚話にならない。䞍思議ずスコヌプはすんなり理解する。

    「芋぀けたなら垰ろう。奜物が埅っおいるだろう」

    シロはポケットに満月のようなきらきらをしたう。もう頭の䞭は茄子の煮浞しでいっぱいのようだった。にびだし、ずかいびたしずか呟きながら浜を駆け䞊がる。母の蚀うずおり、気が枈んだらもう次のこずで頭が䞞ごず倉わる䞍思議な少幎が玠盎に垰り道を歩くのでミペはほっずする。お腹がぐうず鳎る。今日はおや぀も食べずに匟に付き合ったものだからすごくお腹が空いおいた。家たで競争しお煮浞しを景品にした。


    続き↓第2話


     
     
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