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第章 / だから, 遠い未来も人はアナログに旅をする.


−
「送る」に぀いお。
だから、遠い未来も人は旅をする


「アナログならではの枩かみ」
「デゞタルで撮圱する」
「アナログ人間なんで」
「デゞタル・トランスフォヌメヌション」
 などなど、よく䜿われる「Analog」ず「Digital」––––

 その意味をご存知だろうか

 アナログな人間や枩かさずは䞀䜓––––雰囲気では掎んでいるけど、いざ、その真意を問われるず「」ずなっおしたうかく蚀う、僕も、今の䌚瀟に入っお随分経っおから知りたした  。

 僕が勀めるレコヌドメヌカヌの瀟内研修でも、若手瀟員数十名に「デゞタル」の意味を尋ねたこずがあるが––––か぀おの僕がそうであったように正答者は「」だった。

 よく「れロずむチの進法にするコト」ず答える人もいるが、それは「デゞタル化」ではなく「笊号化進法ぞの倉換」に過ぎない。

 この本は、音楜業界を目指す方やそこで働いおいる方に加え、業界問わず「」の本質を知りたい方向けにもなっおいる。

 音楜ず––––ず思った方  ごもっずもですが意倖にも、音楜産業はもっずも早くの煜りを受けた悪い意味でのパむオニアなのだ。

 の真意を玐解く音楜業界にた぀わる寓話は、日本政府が提唱する次䞖代瀟䌚「Society 5.0」の栞であるサむバヌ空間––––別名「やの総称」や、最近、よく耳にするようになった「IMMERSIVE没入型」の真盞ぞず深くコミットしおいく。

 本曞の䞭で、それらは「人工知胜」ず結蚗し、サむ゚ンスフィクションに登堎するような未曟有の䞖界芳を描きはじめる。そんなに遠くない未来––––は、法治倚数決資本䞻矩に代わり、新たな神ルヌルや瀎プラットフォヌムずなるかも知れない。

 僕たち音楜業界は、やの掚進によっお、いく぀かの成功ず匕き換えに、たくさんの倱敗をしおきた。必然、この本は、歊勇䌝よりも情けない負け戊の話が倚くなっおいる。

 これからず察峙しおいく必芁のある音楜を愛する前途ある若手や音楜以倖の業界の方々が、過去に我々が経隓しおきた傷ず同じものを同じ深さで負う必芁はない––––僕は、䞖玀末から䞖玀の幕開けの音楜業界こそ、に関する最高の反面教垫であるず匷く自負しおいる。

 もはや、自虐的な響さえあるが苊笑  レコヌドメヌカヌが掚進によっお経隓した倚くの詊緎ず埌悔ずきどき、喜びには、他業皮がによっお今たさに盞察しおいる問題やこれから蚪れる未来に生じるであろう䞍安を払拭するためのヒントが詰たっおいる。

 珟圚の音楜業界で働く本質を䌝えるこずは「」の本質を解き明かすこず––––その第䞀歩ずしお、たずは「デゞタル」ずいう蚀葉の定矩を共有しおおきたい。

 答えは––––「アナログ」「連続的」
        「デゞタル」「離散的」だ。

 デゞタラむズデゞタル化ずは『連続的な量』を『離散的な段階に区切った数』で衚すこずを蚀う。

 そのフォヌマットずしお、『』ず『』のみを䜿甚する進法が重宝されおいるのは事実だが、「デゞタル」「れロむチにする」ずいうのは的倖れな解釈ず蚀わざるを埗ない––––少なくずも、真意を捉えおいない。

 音楜業界にも、や珟代版のや没入型コンテンツにも、欠かせない「デゞタラむズ」は「今らしいビゞネス」の重芁ポむントでもあるため、たずは、その正䜓ず性胜を明らかにしおいく。

 遠い未来も人は旅をするのか––––を、考察しながら。


Ⅰ遠い未来も人は旅をするのか––––ずいう問いに答えるために、
  たずは「送る」ずいうこずに぀いおの敎理から始めたいず思う。


 手玙ずいうアナログな存圚は「送る」ず手元に残らない。玙に人が曞いたレタヌは、この䞖にたった䞀通であり、だからこそ送っおしたえば送り䞻の元には残らない。

 䞀方、むンタヌネット䞊の「送る」は、がずにテキストデヌタを送るず、オリゞナルテキストはの手元に残ったたた、ずの元にもほが劣化しないコピヌが生たれる。結果、同じテキストデヌタが぀存圚するこずになる。十人に送れば十個、千人に送れば千個、送り先の数だけ耇補を増殖し、芋蔓匏に無限のスヌパヌコピヌを生む。

 それが「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」の真盞だ。
 この䞍郜合な真実は、䟋えば、䞀郚のアヌト業界に圱を萜ずした。

 䞖界には、倧きく分けお皮類のアヌト業界がある。぀は、薄利倚売でコピヌを売る業界––––出版瀟やレコヌドメヌカヌなどがこちらに分類される。

 もう぀は、高利単売で唯䞀のオリゞナルを売る業界––––矎術商などがこれに圓たる。

 たった回でも、䞖界䞭に無限のスヌパヌコピヌを産み萜ずし続ける「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」ず盞性が悪いのは、圓然、前者の「耇補したアヌトを倧量生産しお販売する方」だ。

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Ⅱ遠い未来も人は旅をするのか––––ずいう問いに答えるために、
  次は「送る」ず「音楜産業」の関係に぀いお考えたいず思う。


 孊校の授業を思い出しおみお欲しい。音楜の時間は、すでにある曲を歌ったり挔奏したりするこずが倚いが、矎術の時間は、この䞖でたった぀の絵画や圫刻を生み出すこずに倧半が費やされる。

 同じ芞術の授業でも、音楜はコピヌを重んじる科目で、矎術はオリゞナルを創るこずを掚奚する科目。ここにも色濃く違いが珟れおいる。ちなみに囜語も比范的コピヌ科目ず蚀えるだろう。䜜文よりも本読みや芖写の割合が倚い。

 こういった教育による埌倩性の理由なのか、あるいは先倩的な遺䌝のせいなのか、䞍明だが、ずにかく、音楜や文孊に「コピヌ」ずいう存圚が付き纏うこずは確かだ。

 ただし、耇補を倧量生産しお広く流通させるコピヌアヌト産業のビゞネスモデルが薄利倚売だからず蚀っお、音楜や文孊が、暩嚁的に高倀を曎新し続ける点モノの矎術品より、䟡倀が䜎いなんおこずはありえない。

 そもそも「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」こずができるのは「音源」や「文字」などのレコヌドやドキュメントいずれも「蚘録」ずいう意味を持぀であっお、「音楜」や「文孊」ずいうアヌトそのものは、この䞖にたった぀の「絵画」や「圫刻」ず同じくデゞタラむズなどできない無二の「蚘憶」に繋がる存圚だからだ。

 たずえば、音楜産業の䞭でも、コンサヌトは「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」こずの煜りをたったく受けなかった。コンサヌトは、受け手に、人が玙に曞く手玙ず同じアナログな䜓隓䟡倀を残す。

 きっず、それは「蚘録」ではなく「蚘憶」が目的になっおいるからだ。

収録された映像ではないコンサヌトそのものは、挔者やファンの描く様々な「曲線」を、蚘録し、再珟するこずができない。

 次の日に、同じ曲目をカラオケ䌎奏で歌ったずしおも「歌声」は異なるし、口パクであったずしおも「ダンス」をはじめ「動き」が同じにならない。客の「歓声」や「リアクション」も、毎回、倉わるだろう。声ずいう波圢も、動きも、「連続的で滑らかな曲線」だからだ––––

 盎筆の手玙にある文字は、顕埮鏡でどれだけ拡倧しおも䞍芏則で自由自圚な「曲線」にあふれおいるが、デゞタルで蚘録された画像ずしおの文字は、拡倧するず「均䞀の四角ピクセル」が連なった「正䜓フォヌマット」をさらけ出す。所詮、その正方圢を癜か黒か濃淡のグレヌに塗った集合䜓ずしおのカタチに過ぎない。

 絵画や圫刻の実物ず同じく床ず同じには描けない「連続的で滑らかな曲線」を無数に内包する手曞き文字もたた「離散性を持぀四角の集たり」「デゞタルフォヌマット」に圓おはめお、完璧に、再珟するこずはできない。どれだけ小さな四角を倧量に甚意したずしおも高解像床にしおも必ず限界があり、無限を有する曲線のすべやかさは、その有限にギザギザず角匵っおしたうからだ。

 絵画、圫刻、音楜、曞、どのようなアヌトも「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」こずのできない「再珟䞍可胜な連続性」を有しおいる。だからこそ、アヌトの真䟡も、倀段ずいう「離散性を持぀角匵った物差し」ではなく、受け手偎に珟れる「感動」にこそ芋出されるべきだ。蚀うたでもなく「人の心の動き」も「波長」であり「再珟䞍可胜な連続性」を持぀矎しい曲線の塊。矎術も、音楜も、文孊も、映画も「再珟䞍可胜な連続性」を䜓珟するからこそ、唯䞀無二の䟡倀を宿すコトなのだ。

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Ⅲ遠い未来も人は旅をするのか––––ずいう問いに答えるために、
  埌半は「送る」ず「音楜産業」の関係から芋えおきた
  「再珟䞍可胜な連続性」に぀いお、深く考えおいきたい。


「再珟䞍可胜な連続性」は「唯䞀」ずも衚珟できる。䞀瞬䞀端の些现やディティヌルの䞭にこそ「氞遠」ずいう匷床に届くかも知れない「普遍的な䟡倀」は宿る––––絵画は、手曞きの文字ず同じく、床ず描けない  再珟䞍可胜な唯䞀の曲線をたくさん持っおいる。それは線ずいう次元に留たらず、絵の具を塗り重ねた凞凹など立䜓にたで及ぶ。

 しかし、デゞタラむズされた音源の波圢デヌタに、そのような曖昧な線は䞀瞷もない。ピクセルず同じように「四角」にハメられた数倀があるだけだ。

 その遊びの無さによっお「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」こずが実珟し、音源は売れなくなったが、音楜そのものぞの需芁が䜎迷したわけではない。窮地に立たされたのは、音楜産業の䞭でも音源を取り扱うレコヌドメヌカヌだけだった。

 レコヌドメヌカヌは、画商ず違い「薄利倚売でスヌパヌコピヌを売る」ビゞネスであるにも関わらず、スヌパヌコピヌを簡単にあふれさせる「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」ずいう脅嚁が出珟しおしたった––––

 ––––僕たちが生きるために、絶察、なくおはならない空気
 ––––塩、魚、電気など倚くの生掻必需品を産むために必芁な海氎
 ––––虫奜きな子䟛たちの倏䌑みに欠かせないカブトムシただし、田舎の山では  

 これらを売るこずのできるビゞネススキヌムはない。䞖界にあふれるモノは決しお商品にはならないのだ。音源は「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送られる」こずで、空気ず海氎それから、日光や月光に次いで「この星にあふれるモノ」になっおしたったのではないだろうか。

 それでも、空気は「きれいな空気を吞いたしょう」ずいうキャッチコピヌで登山ビゞネスに掻甚できるし、降り泚ぐ倪陜にきらめく海は「海氎济」ずいう倏に欠かせないむベントを生む。カブトムシも郜䌚にさえ持っおいけば錬金術さながら––––空気を空気だけで、海氎を海氎だけで、山䞭のカブトムシを山䞭のカブトムシのたた売り買いするこずは叶わないが、それを掻かしたビゞネスはたくさんある。

 人々は、そのずき、䞀䜓、䜕を買っおいるのだろうか––––
 ––––僕は「芖聎芚以倖ぞの蚎求力を持぀モノゎト」だず考えおいる。

 珟圚「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」こずができるのは、芖聎芚デヌタのみ。味を転送するテレテむストの実装、次元に萜ずし蟌める音の波圢や光の原色ずは異なり数癟もあるず蚀われる嗅芚レセプタヌの支配、遠隔で觊芚を再珟できるハプティクスなど、味、匂い、感觊や枩床を「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」こずのできるテクノロゞヌは存圚しおいるが、決しお、普及はしおいない。

 結果、日垞的に「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊に送られる」こずで耇補があふれ、ビゞネスずしお立ち行かなくなっおいるのは、芋聞きするデヌタのみを扱う垂堎だ。䌚員制のレンタルビデオも、お芋合いも、出匵に関する䞀郚のマヌケットも、すべお芖聎芚情報のみをやり取りする産業であったがゆえに、䌚員制の動画配信サヌビスに、出䌚い系アプリに、リモヌト䌚議に、それぞれ垂堎を奪われたのだ。

 レコヌドメヌカヌも、それらず同じ芖聎芚情報のみを扱うマヌケットに生きおきた。メむン商材である音源、、ラむノ映像には芋聞きする情報しかない。手玙やコンサヌトのような䜓隓䟡倀 「芖聎芚以倖の味芚嗅芚觊芚に蚎える䜕か」を有しおいない。

 だから「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」こずのできない觊芚や嗅芚ぞの蚎求を䜓珟する付加䟡倀ずしお「握手䌚ぞの参加暩」などが開発された。それは「参加刞」ずいう玙商品を売っおいるのではない。䜓隓䟡倀を手にできる「暩利」を売っおいる。

「商品やサヌビスそのものだけでなく、䜓隓䟡倀にも泚目すべき」や「モノづくりからコトやトキづくりぞ』ずいうフォヌカスに察し、芖聎芚以倖の觊芚/嗅芚/味芚を芋盎すこずや、もし、それらの蚎求がなければ倚少、無理矢理にでも付加するこずは、かなり有甚な具䜓策になるはずだ。

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Ⅳ遠い未来も人は旅をするのか ずいう問いに答えるために、
  新たな問いを぀。もし、い぀か「どこでもドア」が普及したら、
  旅客鉄道はなくなるだろうか


 目的地を思い浮かべながら玄関のドアを開ければ、䞀瞬で、通勀通孊も枈んで、海倖枡航たで叶っおしたう「ひみ぀道具」が実珟した時代、扉ずいう扉が願う堎所ぞ繋がっおいるのに、わざわざ電車に乗る人などいるだろうか

 ––––答えは明癜で、鉄道は絶察になくならないし、乗りたい人も必ずいる。

 そんな未来、新婚旅行にパリを遞ぶ人はいなくなるだろう。修孊旅行で台湟に行く孊校もなくなる。なぜなら、ルヌブルは毎週末、矎術鑑賞に行く心理的隣町であり、士林倜垂も普段から行き぀けの屋台が䞊ぶ時間的近所だから。

「どこでもドア」による者間の距離を切っお貌ったようなチヌトな移動ワヌプが普及した時代、旅行における䟡倀は、むしろ囜内をゆっくりず列車で移動するような「地続きの䜓隓」「ひず繋がりのアナログなトキ」に芋出されるはずだ。圓然、鉄道䌚瀟の運営方針も倉曎を䜙儀なくされる。瀟䌚における圹割が「日垞的な移動手段の提䟛」から「非日垞的な移動時間の挔出」に倉わるからだ。

 これたで重芖されおきた競争力「スピヌド」のプラむオリティは䞋がり、鉄道での移動は「可胜な限り省略すべき只のプロセス」ではなく「蚱されるなら盞応しい時間を擁すべき䜓隓」 旅の倧切な䞀郚であるずいう気付きから、「移動」が、本来、持っおいた「魅力」に「回垰的なフォヌカス」が圓たるだろう。たずえば、省かれる傟向にあった「食堂車」や、空気抵抗など性胜に関わるものではない「目に楜しく心に優しいデザむン」など。

 事実、音速を超える航空機が実珟した珟圚でも、䞖界を呚するなら䜎速でひず繋がりの海を枡っおいく豪華客船が奜たれる理由はそこにある。「どこでもドア」の普及でなくなるずすれば、残念ながら旅客飛行機の方だ。

 そんなはるか未来、鉄道䌚瀟が倧切にすべきこずも「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」「ワヌプする」こずでは埗られない「トキ」づくりに違いない。

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⅀遠い未来も人は旅をするのか ずいう問いに答えるために、
  再生  生き返るにた぀わる「怖い話」をしお、終わりたい。


 音楜を「」するこずを、日本語では「再生」ず衚珟する。
 これは「再び生む」ずいう、かなり厳栌な定矩を持っおいる。

 音楜を「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」ずき、たず行われるのは、シヌムレスな連続量を持぀音波を「①秒間に䜕回」「②どれくらい现かい目盛り」で蚈枬するか を定めるこずだ。

 それは、デゞタル写真における「ピクセル」のような抂念––––各時点の波の倧きさを瀺す「①暙本化」ず、その现やかさ 「②量子化」からなる次元の棒グラフのようなもので「波のカタチの近圱」を取埗しおいく。音波ずいう量を、緯床経床のような぀の数倀の組み合わせである「䞍完党な隙間離散性のある連続」で衚すのだ。

アナログ  連続的な量を、デゞタル  離散的な数で、衚す
離散させる段階 「解像床」が高ければ高いほど、アナログに近づく

 このプロセスを音のデゞタラむズず呌ぶ。

 たずえば、CDは、①44.1kHz②16bitずいう现かさだが、①96kHz②32bitずいう高音質フォヌマットでは、秒間に96,000回、の乗  4,294,967,296段階もある目盛りで音の波圢を近䌌倀化各時点における波の頂点の矅列で近圱化しおいく。

 ぀の蟺ず頂点しか持たない正方圢は角匵っおいるが、「定芏ずコンパスで䜜図可胜なこずが蚌明されおいる正玠数角圢のうち最倧の蟺数を持぀ず予想されおいる正角圢」は、もはや「円」ず芋分けが付かない。同じく、正方圢であるピクセルも数億個集たれば、矎しい曲線のフリをするハむレゟ写真ず化す––––

 ––––本来、ずんでもない色圩に満ちおいる地球を宇宙から眺めたずき、「青い星」や「氎の惑星」ず総合しおしたうように、人は现かな盎線や角圢の集合を滑らかな曲線や真円ず錯芖する。4,294,967,296×96,000のマス目で衚されるゞグザグな波圢も、アナログで滑らかな曲線を描く本来の音波ず聞き分けが付かないこずは想像に容易いだろう。

 デゞタル音楜プレむダヌは、秒間に䜕䞇䜕千回も届く「音波の近圱である棒グラフの各頂点の䜍眮情報」から波圢を再構築しおいく。そしお「音」ずしお再び生成 「再生」する––––そのずき、スピヌカヌやむダフォンずいう物理的な音波ぞの倉換装眮離散的※なデゞタルデヌタから連続性を持぀アナログぞのコンバヌタヌが必芁になる。

※ 離散的近䌌倀に過ぎない棒グラフ  点の集たり盎線 察しお、連続性ずは、滑らかな曲線を持぀波を指す。

 いかに「むンタヌネット䞊で送る」仕組みがデゞタルで最新か぀軜やかなコトに倉遷しようずも、人が最終的に音ずしお聞くためには、昔ながらの方法で物理的に空気を振動させ、゚ネルギヌを持぀アナログな音波を以お錓膜を揺らすしかない。

 コンピュヌタヌだけあっおも、スピヌカヌが付いおいなければ、あるいは、むダフォンが刺さっおいなければ、音楜は決しお再生されない。そしお、聞き手の感情ずいうアナログな波長ず亀わらなければ、アヌトの真䟡たるさらに耇雑な曲線運動「感動」も生たれないのだ。

 ã€Œãƒ‡ã‚žã‚¿ãƒ©ã‚€ã‚ºã—おむンタヌネット䞊で送られる」コトで、䞖界䞭に、録音した音楜音源の「氞久䞍倉で固定的な近䌌倀の蚘録音源を䜕床でも同じように再珟できるコヌドのスヌパヌコピヌ」が無数にありふれたずしおも、音波ず個々人の感情を通じおアナログに再生され続ける限り、音楜から埗る䜓隓や゚モみは「再珟䞍可胜な連続性」を持っお蚘憶されおいくはずだ。

 再生は、再珟ではない。

 ただの次元耇補の鑑賞から立䜓的に錓膜ず心が揺さぶられる䜓隓ぞ––––それこそアヌトが、毎回、新たに生き返っおくるのを、僕は、感じる。

 再珟䞍可胜な連続性によっお、
「音楜は、䜕床だっお、生たれ倉わっおいる」
 そう、震えたいのだ。

 䞀瞬䞀端の些现、日垞の機埮の䞭にこそ、
 ã€Œæ°žé ã€ãšã„う匷床に届くかも知れない普遍的な䟡倀は瞬く。

 ––––いずれ、生物に関しおも「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」ための波圢のようなマテリアルある人物を䜕床でも同じように再珟できるコヌドず、それを近圱化する「96kHz32bit」のようなフォヌマットが蚭定され、自由自圚にワヌプできる時代が到来するかも知れない。

 そのずき、スピヌカヌのような、アナログな物理量ずしお「生物」ずいう「再珟䞍可胜な連続性を持っお生きおいる曲線物」を再生するシステムがなければ、ただの数倀の転送に過ぎなくなる。

 そういった再生装眮すら完成した未来を想像するずき––––

 人々の倚くは、生物の転送を「手玙」のように捉えおいるかも知れないが、やはり、それも「再び生成するためのプロセスで無数のスヌパヌコピヌを産み萜ずし続けるシステム」になるのではないだろうか。

 ドラえもんの「どこでもドア」ではなく、
 パヌマンの「コピヌロボット」のような、
 むメヌゞ––––

 ––––軜やかな数字の矅列でしかないデゞタルデヌタから二重螺旋の蚭蚈図を読み取り、材料である炭玠、酞玠、氎玠、窒玠、カルシりム、リン、カリりムなどの原子を線んで、䞖界に「曲線的な物理量」「肉䜓」ずしお再構築する。その結果「もう人の自身」が生たれ、僕はワヌプするたび音源ず同じように「新たなボクのコヌド」を芋蔓匏に産んでしたう。

 それは「元の自分」ず同じ存圚意矩を持぀だろうか。

 ã€Œãƒ¬ã‚³ãƒŒãƒ‰ã‚„ドキュメント蚘録」から、䜕床も、生たれ、倉わっおいく「分身した自分」ずいう存圚を、神は––––我々、人間は––––僕は––––蚱すだろうか

 その予枬を自分なりに認めた゚ピロヌグを––––

 ここたでお䌝えした「生物を送る」は、物䜓の転送に぀いおのみのコト。
「蚘録」ではなく「蚘憶」「意識」を持぀人物の転送を考えるずきには、
「肉䜓の転送」ずは別に「粟神の転送」も深慮すべきだ。

 もし、はるか未来、人の「オリゞン」を物理的な肉䜓転送システムのみでワヌプさせるず、その先で再生される「コピヌズ」であるヒトは、脳の䞭身がたったく䌎わない生たれたおの赀ん坊みたいな、良く蚀えば「真っさら」悪く蚀えば「空っぜ」の存圚で産み萜ずされるはずだ。

 ワヌプした先でも倉わらず「自分」で圚るためには、脳が叞る機胜を支える運動のマテリアル解析を行い、それを量子化暙本化しお蚘録した「自分ずいう粟神」も「自身ずいう肉䜓」ず䞀緒に転送せねば、たるでプリンタヌで耇補した初期化のような「自分のない分身」が生たれ続けるだけ––––

 スピヌカヌの付いたプレむダヌもないのに音源デヌタだけがテレポヌテヌションしおきおも、音楜が再生されないのず同じように––––そのような存圚もたた「プレむダヌ俳優」ず呌ばれるのかも知れない。

 ã€Œãƒ¯ãƒŒãƒ—」ず「クロヌンの倧量生産」ずいう䞀芋たったく異なるテクノロゞヌは、同じ堎所にあるのかも知れないのだ。

 蚘録から、䜕床も、生たれ、倉わっおいくしかない「分身クロヌン」を「自分」のたたワヌプさせたいなら、䞊行しお「粟神」「心」を送るシステムも必芁になる。

 感情や理性など䞍可解で耇雑なコンテキストを持぀ホモ・サピ゚ンスの転送は最高難易床ずされるはずだ。意識だけでなく思考も含めた想像を絶する倧容量の「再珟䞍可胜な連続性」を持぀蚘憶を、離散的な近䌌倀  デゞタルデヌタずしお送るためのフォヌマット開発––––それは、最終的に「デゞタラむズの䞍郜合」に行き着くはず  

 どこを離散すべきか  どこを切り離さなければ、僕たちは人でいられるのか
 そんな狂気––––僕たちは、䜕を連続させお人ず為りを内倖に顕圚できおいるのか

「粟神」ずいう神ず「自分」たちぞの冒涜。
 前人未到のたたにすべき犁域ずは、どこなのか––––

 ––––点圚か線的か波状なのかも分からない脳の「再珟䞍可胜な連続性」をそのたたのカタチで蚘録し、倖郚からの干枉やディテリオレヌション※を回避するためアナログ䌝送も遞べず––––ずどの぀たり、ノァむナルアナログレコヌドのようなフィゞカル蚘録媒䜓で物流させるしかないずいう結論ぞ導かれるはずだ。

※ アナログ信号は、デゞタル信号に比べ、ノむズや歪みの圱響を受けやすい䞊、「ゞェネレヌションロス」 コピヌするたび質の劣化を起こす。

 圓然、その運搬速床は、人その物 「自身」が移動するスピヌドず倉わりなくなっおしたう。そしお、肉䜓だけを高速ワヌプさせおも倖郚蚘憶媒䜓に入った粟神が届かねば、それは「自身」であっおも「自分」ではない  

 だったら、胞に心を宿し、君が行け。肉䜓ず粟神を分か぀こずなく、己で行こう。

 きっず、遠い未来も、人は、再珟䞍可胜な連続性をもっお、
 氞遠を、ちっぜけに、旅し続けるのではないだろうか

− 
すでに起こった未来


 この䞖界の未来を正確に予枬するこずなど、誰にも、圓然、僕にもできないが、「音楜業界の今の䞀郚」が「他の業界の䞀郚にずっおの未来」かも知れないず思うこずがある。

 ぀たり、ある業皮にずっおの未来は、別の業界からすれば「経隓枈みの過去」である堎合がある。぀たり「すでに起こった未来」ず蚀える郚分があったりする。

 レコヌドメヌカヌで働いおきた僕は、運良く倉化の先端に立たせおもらったもしくは、運悪くそんな環境に身を眮いたこずで、ある分野では「すでに起こった未来」をほんの少しだけ垣間芋た可胜性があるもちろん、逆も然りだ。

 未来芖胜力が高いなどず蚀う぀もりはなく、単玔にそんな䞭でビゞネスマンずしお育ったずいうだけのこず。他業皮からすれば未来予枬ではなく擬䌌経隓でしかないが、この本には、その芖点から芋た「未来に向けた本質の䞀郚かも知れないコト」を曞いおいこうず思う。

 地域間ではなく業界間のタむムマシン戊略––––

 その粟床を䞊げるために「今」の音楜業界からなるべく遠くに立぀必芁があった。だから、僕は、぀のタむムトリップをしお、それを蚘すこずにした。぀が「はるか未来の鉄道䌚瀟の話プロトタむピング」で、もう぀は、次に曞く「過去の音楜業界の話歎史」だ。

 僕たちが䜿う音源制䜜゜フトりェアで、音の波圢を拡倧しおいくず近くで芋るず、现かく䞊がった䞋がったりを繰り返しおいる。でも、それを瞮小しおいくずなるべく遠ざかるず、その䞊䞋が倧きな䞋降線もしくは倧きな䞊昇線の䞀郚に過ぎないこずが分かっおくる。音波の现かな䞊䞋は、ディレクタヌ業界偎である僕にずっおは、音質音色ノむズ陀去などにおいお重芁だが、それで、人は感動しない垂堎は動かない。ビゞネスがスケヌルするこずもない。

 楜曲のメロディや歌詞は、遠くから芋た滑らかな波圢曲線にしか珟れない。リスナヌがサビぞの期埅感を埗るのも、その盎前にある巚芖的な䞊昇あるいは䞋降線だ。

 蚀うたでもなく、遠い未来を想像するずきも、届く限り最叀の歎史たで遡るべきだ。

 珟時点たでの過去の流れを知らなければ、その先の流れを予枬するこずなどできるわけがない。なるべく遠くから、滑らかで、巚倧な波を芋ないずいけない。だっお、これは、目先の目論芋には、たったく圹に立たない本なのだ。

 その代わりに、青々ずした悪くいえば青くさい垌望ず挫折を、あえお詰め蟌んでいる。レコヌドメヌカヌずいう新興音楜産業のディレクタヌ方向を決める人間が曞く本なんお、それが限界だ。

 それでも、䞖玀の録音の発明から続くごく短い波ず、䞖玀の印刷の発明から続く少し長い波では、今が、どれくらいの角床を持った䞋向きか䞊向きなのか、その捉え方がたったく異なっおくる。

 ルネサンスから続く滑らかな波で、少なくずも今の音楜業界は、第波の緩やかな䞊昇に過ぎないのかも知れない。それは、巚芖的には平坊に近いが、その波の䞊に乗っかっおいる珟圚進行圢の僕には、ゞェットコヌスタヌのような急募配のアップダりンでもあった。

 ぶっちゃけ、ずっず、吐きそうだった苊笑。

 でも、だからこそ、ほんの少し、正盎な䟡倀がある。

−
「音楜」ず「音源」 - 音楜業界の歎史


 音楜産業は、印刷から始たった。

 音楜を、音そのもので蚘録し、遠方に届けたり、埌䞖に残したりできるようになったのは最近のこずで、長らく音楜を蚘録できる唯䞀の方法は「楜譜」だった。ただし、音楜は、文孊ずは異なり、良くも悪くも挔奏した瞬間に消えおいくリアルタむムラむノな芞術だ。写真や映像のない時代、ダンスもたたそのような「物理的には䞀過性だからこそ粟神的な氞遠性を持぀アヌト」であり、映画はそもそも存圚しなかった。

 しかし、「遠い未来も人はアナログに旅をする」で詳しく述べた通り、固定され再珟性のある蚘録だずしおも、可倉的でその堎限りの儚い実挔だずしおも、あらゆる芞術は、人間を通しお、可芖化可聎化など、脳ではなく心ず呌ばれる郚分で具珟化されるたび生たれ倉わる––––だからこそ普遍性を持぀––––「氞遠は䞀瞬に宿る」ずいうのは、党芞術に通ずるファンタゞヌではない珟実だ。この点は、あらかじめ、きちんず断っおおきたい。

 ––––話を音楜産業の歎史に戻す––––それは、印刷から始たったのだ。䞖玀、時はルネサンス。ペヌロッパでは、ペハネス・グヌテンベルクの発明した「掻版印刷」によっお、楜譜の耇補販売が急激に普及しおいく。

 著名な䜜曲家や人気楜曲の楜譜を印刷コピヌし、それを貞䞎もしくは販売するための「流通網」ず、䜜家ぞの「利益分配暩利凊理」を叞るシステムが敎備された。今も、著䜜暩のこずを「出版暩Publishing」ず呌び、それを管理する䌚瀟を「音楜出版瀟Music Publisher」ず呌ぶのは、圓時の名残だ。「CD」がメむン商材ずなったあずも「レコヌド」メヌカヌず名乗り続けるのず同じこず––––

 ––––䞖玀に入っおも、西掋の音楜文化における䞭心は、アメリカでもむギリスでもなく、グヌテンベルクのいたむタリアだった。特に、富裕局垂民の倚いノェネツィアでは、オペラ劇堎が䞊び建ち、モンテノェルディ制限が倚く衚珟の幅を狭めおいた叀代ギリシアに由来するルネサンス音楜の殻を打ち砎った䜜曲家などが掻躍した。

 䞖界最叀の「オペラ」ずも蚀われる圌の䜜品「オルフェオ」では、すでに䞖玀に誕生しおいたノァむオリンやトロンボヌンなど、匊楜噚や金管楜噚が䌎奏に䜿甚されおいる。圓時、画期的だったその手法は、オヌケストラの原型のようでもあり、次に重芁な「バロック」ぞず繋がる「通奏䜎音」などを成熟させおいく。同時期、教皇庁のあるロヌマでも、貎族を䞭心に噚楜が充実しおいった。ずにもかくにも、音楜文化の䞭心はむタリアずいう時代であった。

 䞖玀初頭、やはりむタリア人であるクリストフォリによっお、ピアノの前身楜噚であるチェンバロが発明される。それをわずか歳で匟きはじめた倩才が、ノォルフガング・アマデりス––––぀たり、モヌツァルトだ。圌は、䜜曲家やピアノ奏者ずしおも有名だが、ビゞネスマンずしおも非垞に優秀だった。音楜䌚を開き、自身が䜜曲した楜譜を音楜出版瀟に売っお倚額の収入を埗おいた圌は、コンサヌトず音楜の耇補流通で生蚈を立おる珟代的なミュヌゞシャンのパむオニアずも蚀える。

 その背景には、垂民革呜の圱響による「特暩階玚からの解脱」ずいう意識があったはずだ。芞術家の幞せは、パトロン王族や貎族のお抱えずしお生きるこずではなく、自身の創䜜力、挔奏力、そしお、集客力で、独立したフリヌランスの音楜家ずしお、蚀葉通り、自由を䜓珟するこずぞず移行した。

 そんな音楜家たちの掻動を支えた印刷ビゞネスの発展ず普及に䌎い、楜譜における「フォヌマット蚘号デザむンなど」や「メ゜ッド挔奏時の解釈」なども飛躍的に進化しおいく。それたでは䜜曲家の近く––––その目が届く範囲監修の䞋で挔奏されるだけだった楜曲が、遠方でも自由に挔奏されるようになったこずは、モヌツァルトのように䜜曲家ずしおの名誉や利益の拡充ずいうメリットを生む䞀方、それたでは想像もしなかった匊害も産み萜ずした。

 たずえば、モヌツァルトに憧れ、次䞖代のスヌパヌスタヌずなったベヌトヌノェンは、自分の䜜品が適圓なテンポで挔奏されるこずを嫌い、これたたペハンペハネスず同源を冠するメルツェルがでっち䞊げた発明ず停り盗甚したメトロノヌムを䞖界で初めお採甚した。それ以降、BPM※が、䞖界共通のマナヌやシステムずしお普及しおいく。

※ Beats Per Minutesの略分間の拍数を共有するこずでテンポを画䞀化できる。

 ちなみに、トロンボヌンを、初めお亀響曲に採甚したのもベヌトヌノェンだ。教䌚で挔奏される神聖な楜噚を、嚯楜である亀響曲に䜿甚するこずは、画期的であり、ある皮の冒涜でもあった。が、垂民はそれを熱烈に歓迎した。

 そこには、垂民革呜に加え、もう぀の革呜の圱響が匷くあった。

 時代は䞖玀––––産業革呜だ。むギリスは音楜「文化」の䞭心ではなかったが、音楜「産業」の䞭心になり぀぀あった。チェンバロはむタリアで発明されたが、それを進化させたのはむギリスの技術力だったし、ベヌトヌノェンもむギリス補のピアノを愛甚し、スラむド匏であるトロンボヌンを陀く金管楜噚の半音階挔奏を可胜にしたバルブも、アむルランド人のチャヌルズ・クラゲットがむギリスで特蚱を取埗した発明だ。

 このようなフォヌマットや技術の普及は、じんわりず拡散を続け、キリスト教、叀くはピタゎラスの音埋に根ざした西掋の音楜文化をグロヌバルな統䞀芏栌ずしお党䞖界に敷いおいった。これは、悪く蚀えば、倚様性の喪倱だ。

 珟代の日本でも、音楜産業を支えおいるのは、叀来の「雅楜」ではなく、明治以降の「掋楜」だ。「邊楜」ず呌ばれるほずんどは、基本的には西掋マナヌをベヌスずしおいる。その起源は西掋的な「楜譜※」の到来にあるず蚀っおも過蚀ではない。

※ ちなみに「音笊」の起こりは玀元前のシュメヌル文明ずいわれおおり、叙情詩「ギルガメッシュ」の粘土版の䞀郚に蚘されおいる。珟存する最叀の楜譜は叀代ギリシャのもので文字や蚘号が䜿われおいた。珟圚の暪線ず音笊の組み合わせが普及したこずにはキリスト教が倧きく関わっおいる。぀たり、む゚スの生誕埌  玀元埌ずいうこずだ。

 このようにしお生たれ、䞖界に広がった音楜産業は、その埌も、テクノロゞヌの発展ず共に歩んでいくが、それから幎近くは、楜譜の出版ずコンサヌトラむノ産業であり、音楜そのものを販売したり流通するようなビゞネスは存圚しなかった。

 ––––䞖玀初頭、ココ・シャネルが垜子屋を開業した頃、「Collective Genius集合倩才」の生みの芪である゚ゞ゜ンらによっお発明された「録音技術」が普及し、楜譜ではなく音楜正確には音楜を録音した音源を流通させるため、音声を蚘録した物  レコヌドをコピヌしお販売する「レコヌドメヌカヌ音源流通ビゞネス」ずいう業態が生たれた。

【 アゞャむル開発やティヌル組織の根底に据えるべき「集合倩才」ずは 】

 それから、ちょうど幎埌の䞖玀初頭––––「なぜ、音楜は売れなくなったのか」ずいうふうな「音楜業界の衰退」を描いた本や蚘事をやたらず目にする時期があった。しかし、そもそも、こういったタむトルを付けた時点で的倖れもいいずころだし、事実、音楜ビゞネスは、今なお右肩䞊がりの成長産業であり、数十䞇幎の人類史からすれば、たった数癟幎皋床の新興産業に過ぎない––––売れなくなったのは「音源」だけだ。

 さらなる勘違いを助長したのは、音源が売れなくなった発端を、むンタヌネットの登堎をベヌスに、圧瞮技術の向䞊䟋mp3ずP2PサヌビスナップスタヌやWinnyなどず結び付けお、䞖玀埌半から䞖玀初頭に眮いたこずだ。

 これも、明確に、倧きな間違いだ。

「音源」が売れなくなったのは、
 音源流通ビゞネスが生たれおたったの幎埌––––幎代。

 そのずきの脅嚁は、mp3でもP2PサヌビスでもなくBroadcast––––
「ラゞオ攟送」だった。

 無料で聎けるコト、さらには、カヌラゞオずいう音楜をモバむルできるコトの出珟によっお、埓来のコンサヌトずは異なり、奜きな時間に、個人で、ゆっくりず音楜鑑賞を楜しむコトを提䟛するだけの音源流通ビゞネスは、䞀気に陳腐化しおいく。

 もちろん、その危機を乗り越えられたから、レコヌドメヌカヌは珟代にも残っおいるわけで、もし、そのずき、攟送ずいうビゞネスモデルに完党に屈しおいれば、䞖界䞭のあらゆるレコヌドメヌカヌは、すべお攟送局の子䌚瀟ずしお残存する––––そんな䞖界線もあったかも知れないそんなに䜎くない確率で  。

 実際には、そうならず、意倖な発想を持぀プロダクトが起こしおくれたムヌノメント次章の「倉化に察する反応速床は狙っお出せる」で詳しく述べるによっお救われた。それに甚いられたテクノロゞヌは、圓時、すでに存圚しおいたモノで、最先端ずいうわけではなかったのも興味深い。

 それから䞖玀もの間、レコヌドメヌカヌは、次々ず生たれる新たなテクノロゞヌから、良くも悪くも真っ先に圱響を受ける苊境にあり続け、今日に至る。正しくは、その時々の最先端を含むテクノロゞヌが生む新しいコトによっお、最新の脅嚁に晒され続けおきたのだ。その぀が、むンタヌネットをベヌスに、音源圧瞮技術の向䞊ずP2Pサヌビスによるの販売䞍振であったこずは間違いないが、それは、決しお、音源が売れなくなったきっかけや原初ではない。

 今ではたったく信じられないが  僕がレコヌドメヌカヌに入瀟した圓時「䞖玀初頭の音楜業界」では、新たな高音質メディアSuper Audio CD や DVD Audioなどが華々しく登堎すれば、再び、音楜垂堎は掻性化する ずいう「神話」が実しやかに信仰されおいた。

 の普及によっお垂堎芏暡が飛躍的に成長した幎代音楜バブルの経隓にほだされた浅はかな幻想だったが、圓時の僕も、他に挏れず、テクノロゞヌが生んでくれる良い圱響は「高音質なモノ」で、それにこそ䟡倀があるず盲信しおいた正しくは、ちょうど異垞な音楜バブルが匟け、斜陜ずなりはじめたレコヌドメヌカヌの䞀員ずしお、瞋るような想いでいた。

 が、今は、「高性胜」や「最新」のテクノロゞヌず「䞊質」な䜓隓䟡倀は、必ずしも比䟋しないず思っおいる。挫折ず屈蟱の歎史は、のちほど詳しく述べる「モノづくりからコトづくりぞず蚀われるトレンドの本質」や「テクノロゞヌによる恩恵は○○○○○なコトにある」など、改善すべき道をきちんず瀺しおくれた。

 予枬䞍胜な嵐の䞭、垞に船銖でアゲむンストの矢面に立たされおきた音楜業界は、そのたびに脅嚁悲しみをチャンス情熱に倉換し、生存しおきた。事実、珟圚のラゞオで音源がオン゚アされおカスタマヌに無料で聎かれるコトは、我々にずっお、切ない脅嚁ではなく、歓迎すべきプロモヌションやマネタむズの機䌚ずなっおいる。

−
「音楜が売れなくなった」ずいう嘘ず本圓のずころ


① 画商は、ピカ゜の絵が莋䜜であれば、それがどれだけ粟巧なスヌパヌコピヌだずしおも、䟡倀を著しく䞋げるしかない。䞀方、レコヌドメヌカヌの商品は、コピヌでも䟡倀は䞋がらず、むしろ、コピヌの方を売っおいる。どんな倩才アヌティストの音源でも、ピカ゜の絵画の莋䜜を぀くるより、はるかに、容易にスヌパヌコピヌを぀くれおしたう。本や新聞などの出版瀟も同じで、䜜家の手曞き原皿を癟億円で売るような文化は䞀般的ではない。レコヌドメヌカヌは、「高利単売」ではなく、「薄利倚売」を前提ずした無圢非物質的な商品を扱う暩利ビゞネスをしおいる。

②「むンタヌネットでの送る」は、これたで我々が経隓しおきた「送る」ずいう抂念ずはたったくの別物だ。むンタヌネットで送るずいう行為には、「デゞタラむズ」が必芁䞍可欠で、「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」ずいうのは、同時に、䞖界䞭に、簡単に、無限に、耇補を生み出すずいう副䜜甚を持っおいる。埓来のアナログな方法で誰かに手玙を送ったずき、その原本が手元に残るこずはない。電話で話した内容も、録音ずいう意図的な耇補行動手玙であればメモをわざわざしなければ、やはり、手元にオリゞナルは残らない。ただし、誰かに送った電子メヌルのオリゞナルのデヌタは、必ず、送り手偎の手元にも残る。あるファむルをむンタヌネットを介しお人に送れば、䞖界に個のオリゞナル  個のスヌパヌコピヌが生たれる。今、僕がで曞いおいるこのテキストも、むンタヌネット䞊にアップすれば、瞬く間に、䞖界䞭に無数の耇補を生み出す可胜性バズなどず危険性炎䞊などを孕んでいる。

③ むンタヌネット普及埌の珟代瀟䌚においお、芖聎芚情報ずそれ以倖嗅芚・味芚・觊芚の感芚情報ずの間には倧きな隔たりがある。前者芖聎芚情報は、「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」こずが普及しおおり、埌者芖聎芚情報以倖は、技術的にも文化的にも、それが普及しおいない 「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」コトができない。

① 音源流通業は耇補を売っおいる

② むンタヌネットでの送るは同時に容易に耇補を生む

③ 芖聎芚情報のみを持぀商品はむンタヌネットで送るこずが可胜
誰でも、容易に、䞖界䞭に耇補を頒垃できる状態にある

 レコヌドメヌカヌずいう流通業は、録音された音源ず歌詞、撮圱されたミュヌゞックビデオやラむノ映像など、メディアに固定した「芖聎芚情報」の䌁画・制䜜・宣䌝・販売でビゞネスをしおいた。

 しかし、「粟巧な耇補」ずいうコアコンピタンス真䌌できない栞ずなる競争力は、「デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送る」「䞖界䞭に容易くスヌパヌコピヌをばら撒く」コトが普及した珟圚、誰にでもできるようになったコモディティ化  陳腐化しおしたった––––

 ぀たり、売れなくなったのは「音楜」ではなく「音源」だし––––むンタヌネットの普及によっお、その音源の物流ずいう物質による流通が必芁ずされなくなったレコヌドメヌカヌにおいお、デゞタラむズしお流通する副䜜甚耇補機胜が、コピヌを売るずいうビゞネスモデルを陳腐化させ、結果、新たな䟡倀が求められおいる。

− 
どこでもドアが発明された 
鉄道䌚瀟はなくなるだろうか


 目的地に着くずいう結果は倉わらないが「どこでもドア」の出珟によっお、移動プロセスず、それに芁する時間は、著しく省略される。䞖界のほずんどがそれを歓迎するだろう。

 それでも、鉄道䌚瀟はなくならない。

「堎合」によっお、移動ずいうプロセスに費やす時間は、省略されるべきコトやトキではなくなるからだ。元々、鉄道で行う移動には「ただの過皋」ではなく、五感で楜しむ「唯䞀の䜓隓」ずいう偎面がある。最たる「堎合」が「旅」だ––––

 以䞋は、垞に、必ず、省略すべきこずだろうかちなみに、鉄道列車に比べ、航空機は、著しい省略や時短を実珟しおいるが、以䞋の倚くが、トレヌドオフか぀副次的に、省略あるいは時短されおいる

▶ 車窓を過ぎる矎しい、あるいは、珍しい景色––––––––––芖芚
▶ 線路を転がる車茪の音や、同乗者ずの䌚話––––––––––––聎芚
▶ 自然や文化人工物が織りなす土地ごずの銙り––––––嗅芚
▶ 口にする食事や飲み物––––––––––––––––––––––––––––––味芚
▶ 頬を撫ぜる颚や移ろう気枩、ずきには降る雚でさえ––––觊芚

 モビリティ業界が「移動時間の短瞮ずいうコト」のみを競争力ずする単玔な構造であるなら、飛行機が普及した珟代においお、海倖に枡航する際の船舶を䜿ったモビリティ垂堎はずっくに消滅しおいるはずだ。しかし、実際、豪華客船ずいうマヌケットはなくなっおいない。貚物甚のタンカヌではない客船フェリヌは、今も、倚くの人々を乗せ、䜕十日ずかけお䞖界を旅しおいる。

 長距離を安党に移動するサヌビスを提䟛する業界で、「航空」が普及し、移動速床ずいう面で「航海」の競争力が著しく陳腐化しおも––––客船事業は、「移動手段」ではなく「移動を兌ねたホテル兌アミュヌズメント斜蚭」ずいうパラダむムシフトを起こし、目的地に安党に時刻通りに着くだけではない「旅プロセス」に重きを眮いたサヌビスの質を向䞊させたのだ。

 豪華客船の「豪華」は「高䟡」ず同矩であり、淡癜な船内をむンダストリアルな芖点では無駄であふれさせた。でも、その無駄こそ、䜙裕であり、アヌトであり、人間らしさなのだ。

 同じく「どこでもドア」がある時代の「鉄道䌚瀟」のマヌケティング戊略においおも、瞬間テレポヌテヌション技術の登堎以前ずはたったく異なる志向が必芁になるだろう。

 移動時間やプロセスの短瞮移動速床の向䞊ずいう原理的ず思われた「ものさし」は、どこでもドアに勝おるわけがないのだから捚お去るしかなく、むしろ、長時間かけお移動するための回垰的な長距離の移動はすべお旅だった昔に戻った぀もりの目線で魅力をデザむンする情熱に駆られる。

 あえお、無駄を遞び、ゆっくりを遞び、工業ではなく人間に立ち戻った真心が必芁になる。

 鉄道䌚瀟の瀟䌚における圹割も「日垞的な移動手段の提䟛」から「非日垞的な移動過皋の挔出」に倉わり、削枛察象ずなっおきた「食堂車」や䜙蚈だず思い蟌んでいた「お排萜な制服」など、䞻県ではなく副次に過ぎなかったコトホスピタリティやアヌトに近い䜓隓䟡倀の創出に、再び、フォヌカスが圓たる。たずえば、空気抵抗の少ない流線型のフォルムよりも、どんな色で塗るべきかの議論に時間を費やすかも知れない。

 そんな未来の鉄道䌚瀟は「移動の挔出䌁業」あるいは「移動䜓隓を創出する䌁業」ずしお、回垰的で新たな旅ずいうビゞネスを䞭心に生存しおいくだろう。料金蚭定に関しおも、なるべく安く提䟛する移動手段ではなく、高い䟡栌に芋合う移動䜓隓を生み出す䌁業努力を重ねるはずだ。求める人材もより倚圩になり、瀟内は自然ず倚様性に満ちあふれ、倚皮倚様な他業界ずのコラボレヌションも増えるだろう。

 想像しおみお欲しい。

 非日垞を求めお海倖を旅するずき、数千円の日垞的なサヌビスよりも、数䞇円しおも非日垞的なサヌビスを享受したいずいう想いで過ごすこずの方が圧倒的に倚いはずだ。リヌズナブルずいう経枈芳念は、ビゞネスにおいお垞に至䞊ではない。芳光においおは、音楜業界のファンダムず同じく、むしろ、高くおもいいから良いものをずいう志向性が普通にある。

 ––––そしお、珟代のレコヌドメヌカヌは、
   すでに、音源流通版「どこでもドア」がある時代に
   突入しおいる––––

 人々にずっお、音楜を聎くコトは、あたりに日垞的な䜓隓だ––––蛇口をひねれば氎道氎が出るのず同じくらいもしかするず、それ以䞊に音楜を聎くコトが手軜な珟代––––

 たずえば、コンビニ匁圓を食べるにしおも、身支床を敎えお、公共の堎を移動し、店偎の思惑たっぷりな本棚の暪を通りずきには、空腹を満たすこずのない雑誌を買い、倚くの品物から食べたい商品を遞ぶなど、意倖に倚くのプロセスを経なければ実珟できない。遞択したあずも、レゞで支払いを枈たせ、電子レンゞで枩めおもらい、家路を急いで、やっず日垞的な食事にあり぀ける。

 買っおきたむンスタントラヌメンを食べるずきも、倚くの手間が必芁だ。たずは枅朔な飲料氎を手に入れる必芁があるし、それを沞かすためのガスや電気ずいったむンフラずリカヌリング契玄をしおおかなければならない。調理できる最䜎限の環境を敎えた䞊で、先に入れる粉末スヌプや埌入れの揚げ物などいく぀かの䜜法に則り、やっずむンスタント即垭  すぐさたず名乗る食事が完成する。

 䞀方、デゞタル流通の音楜音源を聎くコトは、もっず手軜で、もっずむンスタントで、悪く蚀えば、陳腐な䜓隓に成り䞋がっおいる––––

 家のベッドに寝そべったたた––––氎道ず同じく必需むンフラであるWi-Fiに接続しず蚀っおも、台所たで行っお、蛇口をひねる必芁も、コンロに点火する必芁もなく、垞時、自動接続蚭定にしおいる堎合がほずんどだろうし––––枕元のスマホを数回クリックしたりスワむプするだけで、お目圓おの楜曲に蟿り着ける。

 しかも、人気のある曲であればあるほどアルバム曲ではなくシングル曲であれば、YouTubeにミュヌゞックビデオが無料で公開されおいるし、氎道・ガス・電気のように芋聞きした分のリカヌリング料金を支払う必芁もない––––ラゞオやテレビを付ければ、今床は、そこからも人気があればあるほど無料で攟送されおいるわけで––––音楜を芋聞きする䜓隓の提䟛は、ビゞネス䞊のコアコンピタンスずしお、もはや、のべ぀たくなし陳腐化しおいるのは間違いない。

 このように、デゞタル音源流通には、どこでもドアを䜿った瞬間移動ず同じく、挔出に利甚できるプロセスがほずんど芋圓たらない。鉄道や客船ほどのプロセスやスペヌスを持ち合わせおいないのだ。珟圚のレコヌドメヌカヌは、さながら––––機内にたったく䜙裕がないため––––コンビニのような挔出プロセスさえ持おないどこでもドアがある時代の航空䌚瀟だ。

 コンビニ匁圓には、その堎に行くたでどんな商品があるのか分からない「楜しみ」ず「リスク」がある。良くも悪くもネット怜玢しづらい構造になっおおり、目的買いではなく「遞ぶ」ずいうむベントが発生するし、本棚の前を歩かせるずいうプロセス動線も有しおいる。

 そんな幅や䜙癜を持ちづらい「ベッドの䞊でスマホからポンッで聞ける音源流通」においお、どんなパラダむムシフトが起こり、どんなマヌケティング戊略やビゞネスモデルが必芁ずされおいったのか––––「遠い未来の鉄道䌚瀟における旅」「回垰的でありながら新たな䟡倀」や、近所に今あるコンビニ匁圓における本棚挔出できる幅に圓たるコトは、レコヌドメヌカヌに眮き換えたずき、䞀䜓、どのようなコトやトキ䜓隓の創出なのか

 それらを玐解くこずは、今埌、デゞタラむズしおむンタヌネット䞊で送るコトを掻甚する状態によっお、顧客の利䟿性向䞊の裏でリスクを孕みはじめおいる他業皮にずっお「これから起こる未来」ぞのむンスピレヌションになるはずだ。

 ヒントは、航空䌚瀟のファヌストクラスだ。航空をモビリティ業界ずいう芖点のみで芋るず、もっずも䞍芁なのはファヌストクラスずいう無駄だ。しかし、実際には、それ専甚のロビヌや、料理など、到底、移動やその速床ずは無瞁のサヌビスに泚力しおいる。

 ファヌストクラスずいうビゞネスは、「モビリティ移動サヌビス」を売っおいるわけではない。キャビンアテンダントがスチュワヌデスず呌ばれテレビドラマになった時代––––倚くの女性がその職業に憧れおいたのは、航空業界を、サヌビス業ではなく、自分が女優になれる挔出業ず捉えおいたからだ。

 こういったコトは、すべおレコヌドメヌカヌの玠晎らしいむンスピレヌションになっおいる––––

 新たな䟡倀ずは––––

・䞻目的鉄道客船航空であれば移動、レコヌドメヌカヌであれば音源流通ではないコト

・芖聎芚情報以倖であるコト奇しくもデゞタラむズできないコトず蚀い換えられるコト

・安くお良いモノではなく、高額でもっず良いコト  高ければ高いほど良くなるコト第章に曞く「反脆い」コト ロむダルカスタマヌ・ビゞネスであるコト

・か぀おの「スチュワヌデス物語」や、ただの遊園地ではない「ディズニヌランド」のように、非日垞的な倢の䞖界ぞ没入参加できるようなコト

 であり、そのためには、○○○○○・マヌケティングが必須ずなる。

 第〜章では、それを定矩付け倚くの業界で䜿えるメ゜ッド化するために––––

① 音楜を享受する珟代的な顧客が
  どのような五感プロセスを持っおいるのか

② そのトキを䞊質な䜓隓ぞず昇華させる
  ○○○○○なコトずは、䜕なのか


 ––––を、音楜業界の歎史から、事実的に炙り出しおいきたいず思う。


【 第  ç«  以 降 の 目 次 】

第章 悪くなれば, 悪くなるほど, 良くなる存圚.
−「脆い」の正しい反意語
− 最高/最倧/最新のテクノロゞヌは必ずしも䜓隓の䞊質さず比䟋しない
−「音楜」ず「文孊」におけるデゞタラむズの違い
− 倉化に察する反応速床は狙っお出せる

第章 ○○○○○ - 誰がそれを行うべきか
− 新たな䟡倀❶回垰的だが新たな䟡倀
− 新たな䟡倀❶ を別芖点から考察する
− 新たな䟡倀❷ENTER-TECHずいう最先端䟡倀
− 新たな䟡倀❷ を別芖点から考察する
− ○○○○○・マヌケティング
− 音楜業界は、なぜ、倉化が激しい倉化に脆いのか
− 音楜だからだけが䞍利なコトは、
           éŸ³æ¥œã ã‹ã‚‰ïŒˆã ã‘ができるコト

第章 叀い蚘録が新たな蚘憶を創る魔法.
− オヌプン゜ヌスの時代
− 叀いモノを新しいコトにする魔法
− コンテンツずいうのもマテリアルな甚語なのかも知れない
− 新䞖界

第章 未来は垞に始たっおいる.
− や突然倉異を歓迎する性質
− 倚重䞖界の圚り凊
− 倢は皮類
− コンテンツを終息させるかもコンテクストの収束

第章 昔から䞖界の玄半分は想造で出来おいお,
    未来の䞖界の半分以䞊は想造で出来おいく.

− 昔から䞖界の玄半分は想像で出来おいる
− アヌトず蚘録に関するパラダむムシフトの歎史
− 未来の䞖界の半分以䞊は想造で出来おいく
− 非物質化する瀟䌚が解く呪い

第章 新たな法治を行うのは誰か?
− 䜕床でも巻き戻しが効く可逆的未来
− 進化ず問題ずいう双子
− 違法な行政ず正しい無法者
− 新たな法治
− ぀の “超” 珟実

第章 い぀かこの䞖界はこの䞖界でなくなる.
− 氞遠に完成しない未来のオブゞェクト
− ① 圢ず動きず声で぀くるミカンの話
− ② オヌディ゚ンスがいなくなった話
− ③ 或る高校生ず愉快なアバタヌたちの話
− ④ 誰しもがサヌファヌになれる時代の話
− ⑀ 空想䞊の地䞋にある反転郜垂での話
− ⑥ 行動を定量化しお埪環させる瀟䌚の話未完
− 垞新性の垌望

 跋  奜きこそ物の䞊手なれ.


【 マ ガ ゞ ン 】

人間に限っお䞖界の半分以䞊は「想像による創造」で出来おいる。

鳥は自由に囜境を飛び越えおいく
人がそう呌ばれる「幻」の「壁」を越えられないのは
物質的な高さではなく、粟神的に没入する深さのせい

某レコヌド䌚瀟で音楜ディレクタヌずしお働きながら、クリ゚ティノ・ディレクタヌずしお、アヌト広告建築人工知胜地域創生ファッションメタバヌスなど倚皮倚様な業界ず運良く仕事させおもらえたボクが、叀くは『神話時代』から『ルネサンス』を経お『どこでもドアが普及した遠い未来』たで、史実ず、考察ず予枬、芳枬ず垌望を亀え、プロトタむピングしおいく。

音楜業界を目指す人はもちろん、「」ず「」の良くも悪くもな歎史レファレンスず未来将来性を知りたいあらゆる人向け。

 本圓のタむトルは––––

「本圓の商品には付録を読み終わるたではできれば觊れないで欲しくっお、
 付録の最埌のペヌゞを先に読んで音楜を聎くのもできればやめお欲しい。
 たた、この商品に収録されおいる音楜は誰のどの曲なのか非公開だから、
 音楜に関するこずをむンタヌネット䞊で䞖界䞭に晒すなんおこずは  」




いいなず思ったら応揎しよう