
❼ 第六章「泉」 ── 内なる世界は、やがて響きになる ── | 泉ホログラム宇宙論 第一巡
水が生まれる。
音はない。
光もない。
ただ、
静かに流れ始める。
泉ではない。
まだ、
内側を巡る水。
深く。
ゆっくりと。
私の奥を、
流れ続ける。
急がない。
形を求めない。
誰かに見せることもない。
ただ、
巡る。
巡るたび、
水は、
私を知る。
私は、
水を知る。
ある日、
気づく。
私ではない、
響き。
まだ見えない。
まだ触れられない。
それでも、
確かに在る。
出会いたい。
その願いは、
もう祈りではない。
流れになる。
水は、
向きを変える。
地下から、
地上へ。
湧く。
泉。
内なる世界が、
外へ響き始める。
響きは、
世界へ渡る。
けれど、
世界は、
映すだけでは終わらない。
響きは、
そこで育つ。
出会い、
変わり、
新しい物語を生み続ける。
世界の出来事は、
私の内側でも響く。
私の響きは、
世界のどこかへ届く。
全体と、
ひとしずく。
離れることなく、
響き合う。
泉は、
何もないところから湧くのではない。
長い時間をかけて内側を巡り続けたものが、
ようやく世界へ姿を現したもの。
第一巡 根源
― 泉ホログラム宇宙論 ―
Version 1.0 最初の円
目次
はじめに
この世界の歩き方
第一巡 根源
第一章 無
── 何もないことさえ、まだ存在しない ──
第二章 全体としての私
── 私は、全体の中のひとつの意識 ──
第三章 三者
── 私・あなた・全体の誕生 ──
第四章 最初の波動
── 世界は、最初に響いた ──
第五章 満ちる
── すべては、すでに有る ──
第六章 泉
── 内なる世界は、やがて響きになる ──
第七章 余白
── また、ここへ還ってくる ──
あとがき
最初の円を描き終えて
編集方針(奥付)
Version 1.0 ── 最初の円 ──