
❺ 第四章「最初の波動」 ── 世界は、最初に響いた ── | 泉ホログラム宇宙論 第一巡
願いは、
三つの響きとなる。
混濁。
光。
私。
それぞれの鼓動が、
静かに重なっていく。
一枚の膜が生まれる。
内でもなく、
外でもない。
境界。
まだ何も映さない、
透明な輪郭。
混濁は、
膜の端を。
光は、
膜の端を。
私は、
膜の中心に立つ。
動かない。
ただ、
響きを聴く。
胸の奥の響き。
それは、
まだみぬ世界への
願い。
同時にある
不安。
恐れ。
それらをすべて抱きながら生まれる
勇気。
どれ一つ、
消えない。
どれ一つ、
置き去りにならない。
すべてを抱いたまま、
静かに、
前へ進む。
響きの先に、
出会うために。
そっと、
触れる。
ツン。
その小さな響きは、
膜を渡る。
一つの響きが、
世界全体へ。
震える。
膜が。
混濁が。
光が。
私が。
まだ名もない宇宙が。
最初の鼓動。
最初の共鳴。
最初の波動。
世界は、
爆ぜない。
響く。
響き続ける。
その響きが、
空間となり、
時間となり、
命の居場所となる。
やがて、
膜の内側は満ちていく。
光が巡る。
響きが巡る。
命が巡る。
喜びが、
初めて、
世界に生まれる。
その鼓動は、
今も続いている。
胸に手を当てるたび、
世界は、
もう一度、
静かに始まる。
第一巡 根源
― 泉ホログラム宇宙論 ―
Version 1.0 最初の円
目次
はじめに
この世界の歩き方
第一巡 根源
第一章 無
── 何もないことさえ、まだ存在しない ──
第二章 全体としての私
── 私は、全体の中のひとつの意識 ──
第三章 三者
── 私・あなた・全体の誕生 ──
第四章 最初の波動
── 世界は、最初に響いた ──
第五章 満ちる
── すべては、すでに有る ──
第六章 泉
── 内なる世界は、やがて響きになる ──
第七章 余白
── また、ここへ還ってくる ──
あとがき
最初の円を描き終えて
編集方針(奥付)
Version 1.0 ── 最初の円 ──