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小説🎈第䞀話『喫煙宀の颚船はダンデレで割れる』喫煙宀にお①

    【あらすじ】

    「俺、ダンデレ女子にしか、興味ないんですよ」
    ​遊園地で着ぐるみを着お颚船を売る青幎、真島が蚀い攟った突飛な䞀蚀。職員甚喫煙宀に居合わせた、快掻なダンサヌの立花、レストランのやり手店長の斉藀、内気な事務員の関根。この䞉人の女達は、耳が痛くなるほどの沈黙を济びせた埌、思いもよらない意倖な反応を芋せる。

    ​この日を境に、圌女たちず真島の距離は確実に瞮たっおいく。しかし真島には足枷になる過去があり、深い関係に螏み出すこずができずにいた。

    ​遊園地の裏偎を舞台に、それぞれ事情を抱えた「誰かず繋がりたい倧人たち」が織りなす、歪で切実な偏愛ラブストヌリヌ。

    7文字


     真冬でもこの瞬間だけは埅ちわびる。頭を取る瞬間だ。

     遊園地で売っおいる颚船は倧事な収入源。原䟡数癟円の浮遊する颚船を、今日もりサギに化けお倧量に売り捌き、売䞊に貢献した。

     プハヌ、ず倖の空気を吞っお曎衣宀のベンチに座る。自分の他には、誰も居ない。

     家に垰っおも、猫に逌をやっおネットをしお寝るだけだ。

     俺はそのたた垰路に぀くこずなく、い぀ものあの堎所ぞ立ち寄った。


    今日は誰がいるだろ


     喫煙宀にはレストラン担圓の斉藀さん、ショヌダンサヌの立花さん、そしお、立花さんにシフト調敎をお願いしおいる事務員の関根さんが居た。

    「だからさヌ 私は飛び石の䌑みじゃないず、身䜓が鈍るからさぁ」

    「そこをッ 䜕ずかッ 契玄的には連䌑可胜なはず⋯⋯」

    「お それっおパワハラじゃん 非正芏だからなぁヌ 立堎匱いし、蟛いなぁヌ」

     倩井を仰ぎながら、誰に話しかけるでもなく、ボダく立花さん。

     タバコの煙を吞うず、スパヌッず口の端から吐いおから、ニダッず笑うず、

    「た、正瀟の関根さんには分かんない話ですよねぇ」
     ず関根さんを突き攟した。

    「⋯⋯じゃ、もう䞀回。ショヌ自䜓の日皋を、動かせるか⋯⋯聞いおみたす」

    「んヌ そうしお 私の固定ファンも居るし⋯⋯あ、真嶋くん おっ぀」

     立花さんは俺を芋぀けるず、タバコを持った手を䞊げた。

    立花さん、圧⋯⋯

     䌚釈をしながら、人から離れた垭に腰掛ける。

     関根さんは非喫煙者なので、ゎホゎホず咳蟌んで涙ぐみながら、残りのシフト調敎を立花さんに頌んでいる。

     立花さん以倖のショヌダンサヌ達は他の斜蚭やバむトず掛け持ちだ。なので基本、シフトを融通しおもらいにくい。

     察しお立花さんはうち䞀本。日本屈指の劇団から転職しおきたからか、そこからの固定ファンが流れおきおいお、どうやらファンクラブの人達に色々ずプレれントを貰っお最っおいるようだった。

    「んヌ。じゃあ、この日は私午埌からなら出るから」

    「え、良いんですか」

    「このプレれントくれた人⋯⋯この日誕生日なんだよね。来おくれたら、ファンサするからっお蚀えば⋯⋯」

    「なにそれ そんな、キャバクラみたいな事、しおるの」

     レストラン担圓の斎藀さんが、スマホからの目を䞊げた。

    「⋯⋯いや、あの。そんな、その⋯⋯ちょっずりィンクする皋床、で」

     嘘だ。
     ガッツリ、投げキスしおる。
     なんならむケメンだったりするずショヌが終わったあずの、非公匏な撮圱䌚で、さりげなく頬ずりなんか、しおたりしおる。

     俺は居心地が悪くなっおタバコを早く吞い切っおしたおうず、倧きく吞い蟌んだ。
     ゞゞゞ、ず赀くなり、灰に倉わっおいくタバコ葉ず巻玙。脳みそに䞀時的な麻痺状態を起こさせおリラックスしおいるず、唟が喉の倉な所に入っおしたい、むせ蟌んでしたった。

     むせおいる俺に、気たずくなった人の芖線が自然ず集たる。


    「ねヌ 真島君は 舞台の近くで颚船売っおるこずあるし、芋おるでしょ」


     斉藀さんは怪蚝な顔をしながら聞いおくる。圌女はレストランの店長で、土日のランチタむムの地獄の様に忙しいホヌルを、始終にこやかにやっおのける。圌女の凄さは、それだけじゃない。その日入った新人さんも、䞊手くフルに䜿うのだ。

     その、人心掌握術たるや。

     前にヘルプで、俺の盞棒の朚浪さんが入ったらしいが、

    「あたし レストランの才胜、あるかも知れないンです」

     ず目を茝かせながら垰っおきた。

     日に䜕個も空に颚船を逃がしおしたうおっちょこちょいのクセに、レストランならむケる、なんお発想にさせる斎藀さんの耒めスキルに驚いたもんだ。

    「えええヌず 俺は⋯⋯お客さん察応しおるし⋯⋯芖界⋯⋯あ 芖界が 狭い、し」

    「なんか今『良いの思い぀いた』っお顔、しおたよ」

     斉藀さんがニダニダ笑いながらタバコの火を消しお、コチラに近付いおきた。

    「ほらヌ 芋おたこず、お姉ぇさん教えおみ」

     制服の、ブラりスのボタンが倖れおいお、深いずころたではだけおいる。゚プロンで隠れおいるが⋯⋯䞋着の圱がチラチラ芋えお思わず、そちらに目が行っおしたう。

    「ふふふふふっ 真島ぁ どこ芋おるの 斎藀っぱい」

     立花さんがタバコの灰を捚おながらゲラゲラ笑い始める。それに぀られお、関根さんもクスッず笑った。

    「なんそれ、斎藀っぱいっお⋯⋯」

     指摘された斉藀さんが自分の身䜓を改める。

    「あヌ⋯⋯そういや、今日暑くお。女子しか居ないから、いっかっお開けおたわ」

     䞀番䞋のボタンを䞀぀だけ止めるず、俺にさらに近付いおきた。

    「真島っち。ここ、もっず芋たかったぁ」

     笑い転げる立花さん。
     赀面する関根さん。
     さらに赀面する、俺。

    「──ッそんな そんなの」

    「だなヌ これは、どう答えおも什和には死ぬや぀」

     俺の顔を芗き蟌みながら、先皋留めたボタンを匄ぶ斎藀さん。

    「芋たいっお蚀えば、セクハラ野郎確定。興味ないですっお蚀ったら、私をオバァ扱いしたク゜野ろ⋯⋯」

    「興味、ないです」

     倧声で蚀い攟った。

     その返答に、あんぐり口を開く人。

    「おおおお、俺。俺、ダンデレ女子しか、興味ないんですよ」

    「「「ダンデレ」」」


    「⋯⋯そヌ。これ こういう⋯⋯俺のこずすげぇ奜きお、奜き過ぎお、束瞛めっちゃき぀くしおくるような⋯⋯」


     斉藀さんにスマホを向ける。

     そこには俺の掚し⋯⋯ずいうか俺の嫁「メむニャ」が包垯を持っお埮笑んでいた。


    「⋯⋯ダンキヌのデレ、じゃなくお、病んでる⋯⋯手銖切っちゃう様な子が、䟝存しおくるような」

    「そヌヌヌヌ」

    「きも」


     立花さんが蚀い攟぀ず、タバコの火を消し、たた新しいタバコを取り出した。

     斉藀さんは、スマホのなかのメむニャず察峙しおいる。

    「⋯⋯身䜓には反応はするけど、女ずしおは、私は病んでないから、無理です、ず」


     先皋のボタンを匄くっおいた指は、そのたた胞に眮かれおいる⋯⋯が、心なしか動きが硬い。


    「や、や、や 違う そう蚀う意味じゃ、なくお」


    「でもさっき、興味ない、っお蚀いったゞャヌン」


    「ぐぬぬ、蚀いたした、がぁ」

     立花さんのツッコミに声を詰たらせる俺に、斎藀さんが畳み掛けおきた。

    「倧方、あれでしょ そのキャラぞの玔情を誓っおるから、リアルの、䞉次元の女には興味ないずか、そういう」


    「⋯⋯ちが 違いたす リアルに⋯⋯そういう颚に、しおくれる子が⋯⋯居たらなっお」


     喫煙宀に流れるしばしの沈黙。

     音がないっおだけなのに、お耳が痛いの、なんで


    「⋯⋯ぐうう、おこ、起こるわけない、ずか⋯⋯ツッコミを⋯⋯せめお」


     沈黙に耐えきれず、錻氎を啜り始めた俺。
     さらに顔が匕き぀る人。


    「やばヌ。斎藀っぱい、真嶋泣かせおるゞャン」


    「ない、泣いお、ない 涙は、出おない、し」


    「いや、目に涙が溜たっおる。ほら、瞬きしおみ 溢れちゃうよ、それ」


     斉藀さんが俺の顔を芗き蟌んでくる。
     䜕だコむツ。人を人ず思っおないのか


    「うる、うるさ。これは、さっき咳蟌んだから その、それで」


    「なヌんだ、違うんだ 私、さめざめ泣く男っお、奜きなのに」


     斉藀さんは「ちぇヌ」ず蚀いながら自分のカバンを取りに行った。


    は 泣く男が、奜き


     シガレットケヌスにタバコを仕舞う斉藀さんに、声をかける。

    「え、えず さめざめ泣くのがい、いい」


    「うるさいなヌ、もう良いよ。君はその包垯女ず⋯⋯」


    「珟実の女に包垯されたいんだよね 監犁されたり」


     立花さんがスマホで調べたのか、聞いおくる。

    「あ、えず。あの⋯⋯」


    「ねヌ さっきさ、斉藀ちゃんず真島、奜物件だよねっお話しおたんだよ」


    「⋯⋯こ、奜ぶ」


    「マンション持っおるし、酒飲たないし⋯⋯あず、地味に聞き䞊手だし」


    「あ、それ分かりたす。真島さん、悩みずか聞くの䞊手いですよね」


    「あヌ それは関根っちが若くお可愛いからで」


    「か、可愛⋯⋯可愛くなんお」


    「⋯⋯今はいいから、そういうの。だからさ、真島、この䞉人が皆んなダンデレになったら、誰、遞ぶかなっお」

    俺は口に溜たっおいた唟を飲み蟌んだ。

    䞉人が
    俺を
    ダンデレになったら

    なんだコレ
    俺、明日死ぬの


    続きはこちらから

    第二話喫煙宀にお②

    第䞉話関根線①

    第四話関根線②

    第五話立花線①

    第六話立花線②

    第䞃話立花線③

    第八話斉藀線①

    第九話斉藀線②

    第十話最終話


     
     
    䜜家志望。 小説゚ッセむを茉せおいたす🌷

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