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「10歳で母を亡くし、33歳で夫も失った私が、それでも生きている理由」前編 【創作大賞2026応募作】


    「ご臨終です。」

    その一言で、私の時間は止まりました。

    母、46歳。
    癌との闘いは、2年ほどだったと思います。

    私は10歳。

    どうして誰も、教えてくれなかったの?
    どうして「死ぬ」って、言ってくれなかったの?

    頭が真っ白になって、何も考えられなくなりました。
    体の力も抜けて、その場に立っているのがやっとでした。

    気がつくと、祖母と父が泣いていました。
    その光景だけが、今でもはっきり残っています。

    あれから、38年。

    今でもふと、思うんです。
    「会いたいな」って。

    でも、私の人生の試練は、これで終わりではありませんでした。

    母が亡くなって、わずか4ヶ月後のゴールデンウィーク。

    「えっ、おばあちゃんが――」

    #創作大賞2026 #オールカテゴリ部門

     
     

    sachi

     
     
    娘が生まれて半年、主人が癌になりました。 主人との闘病の日々を赤裸々に綴っています。 幼少期、10歳で母を亡くし、4ヶ月で家族が2人いなくなった。 これは、私の人生の記録です。 同じように苦しんだ人、誰にも言えない過去がある人へ。 少しでも、何かが届きますように。

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