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第2章④「今から手術します」 スーパーで突然告げられた

    2日後、娘を連れて3人で病院へ向かった。

    運転しながらも、まだ夢なのか現実なのか分からない。
    頭だけが、ずっとふわふわしていた。

    予約なしだったから、なかなか呼ばれなかった。

    待合室で娘が泣き出す。

    「おぎゃー。ふぇ、ふぇー」

    泣いて、泣いて、また泣く。

    一度車に戻り、授乳した。

    それでも、まだ呼ばれない。

    「もう少しかかりそう」

    主人からそう連絡が来たから、私は近くのスーパーで夜ご飯の買い出しをすることにした。

    寝ている娘を抱っこしながら、慣れないスーパーで肉や野菜をカゴに入れていく。

    その時、前から主人に似た人が早歩きで近づいてきた。

    近くに来て、やっと主人だと気づいた。

    汗ばんだ顔で、主人が言った。

    「今から手術する事になった」

    「ちょうどオペ室が空いてて、家族のサインが必要だから」

    頭が追いつかなかった。

    慌ててカゴの中の商品を棚に戻し、3人で病院へ戻った。

    数枚の書類にサインをして、オペ室へ向かう。

    主人と、私。
    そして抱っこしている娘。

    3人で、ぎゅっと抱きしめ合った。

    #エッセイ #実話 #毒親 #家族 #トラウマ #生きる #悲しみ #シングルマザー #過去 #創作大賞 #オールカテゴリー部門

     
     

    sachi

     
     
    娘が生まれて半年、主人が癌になりました。 主人との闘病の日々を赤裸々に綴っています。 幼少期、10歳で母を亡くし、4ヶ月で家族が2人いなくなった。 これは、私の人生の記録です。 同じように苦しんだ人、誰にも言えない過去がある人へ。 少しでも、何かが届きますように。

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