
第2章④「今から手術します」 スーパーで突然告げられた
2日後、娘を連れて3人で病院へ向かった。
運転しながらも、まだ夢なのか現実なのか分からない。
頭だけが、ずっとふわふわしていた。
予約なしだったから、なかなか呼ばれなかった。
待合室で娘が泣き出す。
「おぎゃー。ふぇ、ふぇー」
泣いて、泣いて、また泣く。
一度車に戻り、授乳した。
それでも、まだ呼ばれない。
「もう少しかかりそう」
主人からそう連絡が来たから、私は近くのスーパーで夜ご飯の買い出しをすることにした。
寝ている娘を抱っこしながら、慣れないスーパーで肉や野菜をカゴに入れていく。
その時、前から主人に似た人が早歩きで近づいてきた。
近くに来て、やっと主人だと気づいた。
汗ばんだ顔で、主人が言った。
「今から手術する事になった」
「ちょうどオペ室が空いてて、家族のサインが必要だから」
頭が追いつかなかった。
慌ててカゴの中の商品を棚に戻し、3人で病院へ戻った。
数枚の書類にサインをして、オペ室へ向かう。
主人と、私。
そして抱っこしている娘。
3人で、ぎゅっと抱きしめ合った。
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