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第2章 ⑰ 私は主人の「大丈夫」を信じた。信じるしかなかった。


    「お願いだから病院に行って!!」


    数ヶ月経ったある日


    主人は病院の検査を勝手にキャンセルした。


    理由は聞かなくても分かる。


    仕事が楽しくて毎日キラキラしていた。


    確かに、毎日楽しそうに仕事に向かう主人を見て嬉しくもあった。


    でも、それは健康上問題がない事が前提の話。


    「先生も順調って言ってたから、1回や2回検査をしなくても大丈夫だよ。」


    「何ともないよ。全くね。」


    と言って、駅へ向かう主人の後ろ姿を見えなくなるまで見送った。


    仕事人間の主人にとって
    数ヶ月の入院生活で失った信頼を取り戻したかったんだと分かる。


    だから、私もあまり口煩く言わないでおこうと思う所もあった。


    でも、そんな優しさはいらなかった。


    もっと、口煩く言っていたら、、、何かが変わっていたかもしれない。


    私は妻失格。


    そう思いながら


    毎日自分自身を恨む日が続いた。

    #闘病日記 #精巣がん #抗がん剤#夫婦#家族#子育て#エッセイ#生きる#シングルマザー#創作大賞#オールカテゴリー部門

     
     

    sachi

     
     
    娘が生まれて半年、主人が癌になりました。 主人との闘病の日々を赤裸々に綴っています。 幼少期、10歳で母を亡くし、4ヶ月で家族が2人いなくなった。 これは、私の人生の記録です。 同じように苦しんだ人、誰にも言えない過去がある人へ。 少しでも、何かが届きますように。

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