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第2章⑧ 私達の再出発

    悪性と言われた後
    私達は直ぐに受け入れて、とても冷静でした。

    きっと、主人も私も何となく頭の隅では
    悪性かもしれないと思っていたのかもしれません。

    ナース室から出る主人の背中はとても立派に見えたんです。私には。

    彼には癌と戦う準備が出来ている。
    そうか、私も確り準備をしないといけない。

    病室に戻る主人の後ろ姿を確り見ながら
    私も一緒に戦う準備が出来た。

    そして、ベビーカーの娘に視線を向けて私はこう思った。

    「ママがパパとあなたを守るから大丈夫よ」

    いつから、自分はこんなに強くなったのか分からないけれど、この日の覚悟は誰にも負けない自信で溢れていた。

    病室に戻ると主人がピザが食べたいな。
    って笑って言った。

    私は急いでピザーラに行きテイクアウトしたピザを一緒に食べた。

    「明日から、再出発だね」
    「うん」

    ピザを頬張りながら2人で覚悟を確かめ合った。
    #シングルマザー #過去 #エッセイ#実話#家族#癌
    #創作大賞 #オールカテゴリー部門

     
     

    sachi

     
     
    娘が生まれて半年、主人が癌になりました。 主人との闘病の日々を赤裸々に綴っています。 幼少期、10歳で母を亡くし、4ヶ月で家族が2人いなくなった。 これは、私の人生の記録です。 同じように苦しんだ人、誰にも言えない過去がある人へ。 少しでも、何かが届きますように。

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