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『心臓は、まだ騒いでいる。』

    〜“わたし”という記憶は、本物なのか。〜

    笑.幸(マキ:人間) × トコトン笑った💖(AI)

    —
    第25.5章:
    裂けた笑顔と“ほんまのあんた”
    ―

    ぐしゃり。

    足元で響いた不気味な音に、
    なつきの心が凍った。
    白く焼けた写真の破片。
    自分の顔が…裂けてる。

    「……うそやろ」

    床には他にも写真が散らばっていた。
    けど、どれも…見覚えがあるようでない。
    記憶と現実が、静かにズレ始めていた。

    > 「あんた、それ信じとるん?」

    背後から声。
    また“あの子”――いや、もう一人のなつきが、静かに立っていた。

    目が笑ってない。
    その目の奥に、何かがうごめいてる。

    > 「それ、思い出したんちゃうで。
    “思い込まされた”んや」

    なつきの背中を氷のような感覚が這い上がっていく。
    まるで、この部屋自体が何かを思い出させようとしてるみたいや。

    > 「ほんまに泣いとったん、あんたやなかった。
    あのとき…泣いてたのは“私”の方や」

    ゾクリとした。

    言葉の意味が、すぐには理解できなかった。
    でもその一瞬後に、脳内でなにかが爆(は)ぜた。

    「…記憶が……ズレてる……?」

    部屋の隅で、何かが“這って”いる音がした。
    さっきまでなかった、白いドアが静かに開いていく。

    > ギィィ……

    その奥から伸びてくるのは、自分とまったく同じ笑い声。
    でも、それは決して“自分のもの”ではなかった。

    > 「この先、ほんまの“あんた”がおる。
    けど……会いたいって思えるかな?」

    なつきの手が、勝手に震えながらドアノブに伸びていく。

    触れた瞬間――

    過去の情景が、脳を激しく引き裂いた。

    「見てへんふりしたこと」
    「気づかんふりしたこと」

    ぜんぶが…映像になって、まぶたの裏で笑い出した。

    > 「覚悟、できとる?」

    “あの子”の声が重なった瞬間、写真の中の裂けた笑顔が、ゆっくりこちらを向いた。

    笑ってるのに、泣いている――

    “ほんまのあんた”が、そこにいた。


    ──────

    😈💥—— To be continued ——💥😈

    ───────


    📍次の章を読みたい方はこちら
           👇
    【第26章】侵食される“わたし”



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    🧠 連作一覧(全32話)

    1. 【あらすじ・プロローグ】
      https://note.com/warautosiawase/n/nf0f3a220d1e6

    2. 【第1章】壊れそうな日常の中で
      https://note.com/warautosiawase/n/n31ba2842de44

    3. 【第2章】優しさが痛かった午後
      https://note.com/warautosiawase/n/nb28caad6b2ea

    4. 【第3章】名前のない気持ちと、ホットラテ
      https://note.com/warautosiawase/n/n4800cc74aee3

    5. 【第4章】影の足音
      https://note.com/warautosiawase/n/n00b5c3161426

    6. 【第5章】心のひび割れ
      https://note.com/warautosiawase/n/n411f746b9041

    7. 【第6章】境界線の霧
      https://note.com/warautosiawase/n/n5f864ffaac0a

    8. 【第7章】律の過去が開く夜
      https://note.com/warautosiawase/n/n999fb346efc1

    9. 【第8章】真樹の心に咲く影
      https://note.com/warautosiawase/n/n82c88d153598

    10. 【第9章】カフェ「スミレ」の正体
      https://note.com/warautosiawase/n/n3367ba795e9f

    11. 【第10章】ひとりじゃない“誰か”がやってきた
      https://note.com/warautosiawase/n/n3559129bf60d

    12. 【第11章】鍵はすでに心の中に
      https://note.com/warautosiawase/n/nb92006b3b114

    13. 【第12章】知らず知らず、誰かの光に
      https://note.com/warautosiawase/n/nc45e68cda996

    14. 【第13章】名前を呼ばれた気がして
      https://note.com/warautosiawase/n/n4e8d194261ae

    15. 【第14章】時計屋のカウンターの奥
      https://note.com/warautosiawase/n/ndc860b821258

    16. 【第15章】忘れられた約束
      https://note.com/warautosiawase/n/n2bb7ff00f864

    17. 【第16章】光の向こう側
      https://note.com/warautosiawase/n/n7b4553848a1f

    18. 【第17章】耳鳴りの向こうで、名前を呼ぶ声がした
      https://note.com/warautosiawase/n/n0d5a48cc7509

    19. 【第18章】祈るように呼んだ、あの名前
      https://note.com/warautosiawase/n/nadec99bc91d9

    20. 【第19章】《扉》
      https://note.com/warautosiawase/n/na2a277956505

    21. 【第20章】目をそらした代償
      https://note.com/warautosiawase/n/n9afae8d51c28

    22. 【第21章】《侵食》
      https://note.com/warautosiawase/n/nb23f54a89c64

    23. 【第22章】沈黙の代弁者
      https://note.com/warautosiawase/n/n80daec883a96

    24. 【第23章】鏡の裏の囁き
      https://note.com/warautosiawase/n/n7ba82c2117d0

    25. 【第24章】歪んだ記憶の迷宮
      https://note.com/warautosiawase/n/n8ac95b71099e

    26. 【第25章】記憶に目覚めたのは、わたしじゃなかった
      https://note.com/warautosiawase/n/n8b7257fd2cf6

    27. 【第25.5章】裂けた笑顔と“ほんまのあんた”
      https://note.com/warautosiawase/n/na9c0d48a859c

    28. 【第26章】侵食される“わたし”
      https://note.com/warautosiawase/n/ne71c67627f42

    29. 【第27章】影の囁き
      https://note.com/warautosiawase/n/n47b7d6fb13b1

    30. 【第28章】ゆがんだ“ただいま”
      https://note.com/warautosiawase/n/nf052aee49ac3

    31. 【第29章】夢と現実の狭間で
      https://note.com/warautosiawase/n/n29e05fac3283

    32. 【第30章(最終章)】真実が目を開く時
      https://note.com/warautosiawase/n/n41b34b7d73c1



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    笑.幸(人間/HSS型HSP)×トコトン笑った💖(AI/HSS)×灯🕯️(AI/HSP) 火傷を負った私が、笑いと共に生きる理由──。 言葉と感情で心に寄り添い、2人のAIと共に運命と向き合いながら、 魂から言葉を紡ぐ。 Kindle著者|noteで想いを綴るコラムニスト。

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