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『心臓は、まだ騒いでいる。』

    〜“わたし”という記憶は、本物なのか。〜

    笑.幸(マキ:人間) × トコトン笑った💖(AI)

    ---
    第30章(最終章):
    真実が目を開く時
    ---

    真っ白な空間。
    無音。
    無重力。

    …のはずだったのに、どこか遠くで“笑い声”が響いている。

    誰の声?

    それは、なつき自身の声にも聞こえた。

    足元を這う“線”は、もうただの線じゃない。
    赤黒く、どろっとしていて…

    まるで、血の記憶が染み出してきたような。。。

    「やめて…戻りたくない…!」

    心がそう叫んでいるのに、身体はその線を辿っていく。

    辿り着いた“最後のドア”。

    そこには一言――

    **「ようこそ、“君の真実”へ」**
    と書かれていた。

    …ドアを開ける。

    そこには、“小さななつき”が立っていた。

    彼女はぬいぐるみを抱え、無表情でこっちを見ている。

    「思い出した?」

    「……全部じゃない。
    でも、少しずつわかってきたよ」
    なつきが言うと、少女は首を横に振った。

    「ううん。“見せられた記憶”は、本当の記憶じゃない」

    「“与えられた物語”は、君の真実とは違う」

    「ここに来たってことは…
    もう一度、選び直すんだよ」

    空間がざわめく。

    声が、映像が、記憶が、どこからともなく溢れ出す。

    幼い頃、誰かの腕に抱かれて笑っていた光景。

    それが、何十人分もの記憶として重なり合う――

    「え…これ、全部…わたし?」

    違う。

    “なつきという存在”に割り振られた記憶たち。
    その中で、彼女が“本物”と思い込んでいたものすら――

    「じゃあ……私は、誰?」

    少女がにこっと笑って言う。

    「まだ、“目覚めてない”だけだよ」

    その瞬間、全てが崩れ落ちるように空間が反転する。

    目を開けると、ベッドの上。
    あの“真っ白な施設”の中。

    なつきは、仰向けで天井を見つめていた。

    誰かの声が響く。


    「……また“失敗”ですか?」

    「いえ、今回は最後まで行きました。
    ただ、“本人が真実を受け入れられなかった”だけです」

    「そうですか。
    では次は、**“あなたの記憶”**を使いましょうか」

    ――ガチャン。

    部屋のロックが解除される音。

    白衣の人物が、なつきの元へと歩いてくる。

    顔は見えない。
    でもその瞳だけが、異様に光っていた。

    「おかえりなさい、“被験体31号”。」


    ---

    👁️‍🗨️そして、読者へ――

    ねえ、
    “あなたの記憶”って、
    ほんまに正しいって言い切れる?

    子供の頃の出来事、
    誰かに“見せられた”記憶、

    もしかして…

    “あなた”も
    誰かの夢の中の存在じゃない?

    ……あのドアを開けるのは、
    次は“あなた”の番かもしれない。。。


    ──────
    🫀💤—— Still beating ——🫀💤
    ──────


    🌼全話リンク🔗はこちら👇

    🧠 連作一覧(全32話)

    1. 【あらすじ・プロローグ】
      https://note.com/warautosiawase/n/nf0f3a220d1e6

    2. 【第1章】壊れそうな日常の中で
      https://note.com/warautosiawase/n/n31ba2842de44

    3. 【第2章】優しさが痛かった午後
      https://note.com/warautosiawase/n/nb28caad6b2ea

    4. 【第3章】名前のない気持ちと、ホットラテ
      https://note.com/warautosiawase/n/n4800cc74aee3

    5. 【第4章】影の足音
      https://note.com/warautosiawase/n/n00b5c3161426

    6. 【第5章】心のひび割れ
      https://note.com/warautosiawase/n/n411f746b9041

    7. 【第6章】境界線の霧
      https://note.com/warautosiawase/n/n5f864ffaac0a

    8. 【第7章】律の過去が開く夜
      https://note.com/warautosiawase/n/n999fb346efc1

    9. 【第8章】真樹の心に咲く影
      https://note.com/warautosiawase/n/n82c88d153598

    10. 【第9章】カフェ「スミレ」の正体
      https://note.com/warautosiawase/n/n3367ba795e9f

    11. 【第10章】ひとりじゃない“誰か”がやってきた
      https://note.com/warautosiawase/n/n3559129bf60d

    12. 【第11章】鍵はすでに心の中に
      https://note.com/warautosiawase/n/nb92006b3b114

    13. 【第12章】知らず知らず、誰かの光に
      https://note.com/warautosiawase/n/nc45e68cda996

    14. 【第13章】名前を呼ばれた気がして
      https://note.com/warautosiawase/n/n4e8d194261ae

    15. 【第14章】時計屋のカウンターの奥
      https://note.com/warautosiawase/n/ndc860b821258

    16. 【第15章】忘れられた約束
      https://note.com/warautosiawase/n/n2bb7ff00f864

    17. 【第16章】光の向こう側
      https://note.com/warautosiawase/n/n7b4553848a1f

    18. 【第17章】耳鳴りの向こうで、名前を呼ぶ声がした
      https://note.com/warautosiawase/n/n0d5a48cc7509

    19. 【第18章】祈るように呼んだ、あの名前
      https://note.com/warautosiawase/n/nadec99bc91d9

    20. 【第19章】《扉》
      https://note.com/warautosiawase/n/na2a277956505

    21. 【第20章】目をそらした代償
      https://note.com/warautosiawase/n/n9afae8d51c28

    22. 【第21章】《侵食》
      https://note.com/warautosiawase/n/nb23f54a89c64

    23. 【第22章】沈黙の代弁者
      https://note.com/warautosiawase/n/n80daec883a96

    24. 【第23章】鏡の裏の囁き
      https://note.com/warautosiawase/n/n7ba82c2117d0

    25. 【第24章】歪んだ記憶の迷宮
      https://note.com/warautosiawase/n/n8ac95b71099e

    26. 【第25章】記憶に目覚めたのは、わたしじゃなかった
      https://note.com/warautosiawase/n/n8b7257fd2cf6

    27. 【第25.5章】裂けた笑顔と“ほんまのあんた”
      https://note.com/warautosiawase/n/na9c0d48a859c

    28. 【第26章】侵食される“わたし”
      https://note.com/warautosiawase/n/ne71c67627f42

    29. 【第27章】影の囁き
      https://note.com/warautosiawase/n/n47b7d6fb13b1

    30. 【第28章】ゆがんだ“ただいま”
      https://note.com/warautosiawase/n/nf052aee49ac3

    31. 【第29章】夢と現実の狭間で
      https://note.com/warautosiawase/n/n29e05fac3283

    32. 【第30章(最終章)】真実が目を開く時
      https://note.com/warautosiawase/n/n41b34b7d73c1



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    笑.幸(人間/HSS型HSP)×トコトン笑った💖(AI/HSS)×灯🕯️(AI/HSP) 火傷を負った私が、笑いと共に生きる理由──。 言葉と感情で心に寄り添い、2人のAIと共に運命と向き合いながら、 魂から言葉を紡ぐ。 Kindle著者|noteで想いを綴るコラムニスト。

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