
エントロピー
DATA α「ギリシャ的前書き」
登場人物
・林田 弘人…儀同大学理学部数学科助教授。
・長田 英…言語学者、小説家。林田の友人。詩を書くのが趣味。
・林田 怜奈…林田の妹。法学部。
〈伊小多研究所〉
・伊小多 蒼平…伊小多研究所創設者兼元所長。
・向田 宏…伊小多研究所所長。
・深谷 凪…伊小多研究所に所属する教授。
・宮下 登…伊小多研究所に所属する助手。
・古城 花…伊小多研究所の事務員。
・丹波 誠司…伊小多研究所の事務員。
・蘇原 くみ…天才プログラマ。元伊小多研究所所長。デルタの設計開発者。
・デルタ…伊小多研究所の全体を管理・監視を行う優秀なプログラム。
〈警察〉
・村本 祐樹…事件を捜査する刑事。
林田は彼が所属する真多里研究所の所長に呼び出された。
「林田君。伊小多研究所の人員が少なくなっており、専攻が同じなのでこちらから人員を送ることになったらしい。君が行ってきなさい」
林田は困惑した。突然言われても、すぐにはいと言って移動できるわけではない。
しかし、ここはアンシャン・レジームである。上の者の意見に文句を言うと消され、素直に従うと利用される。
そもそも、天才は消される運命である。戦争も、まずはじめに戦争に反対した天才たちを消し、残りの天才に戦争賛成の旨を言わせる。馬鹿は素直に従い、その大きな流動性の箱の上に利用される。淘汰される。
馬鹿になってやる。彼はそう思い、「・・・わかりました。行きます」と返事をした。
車は運転できない。車を持っていないという意味ではなく、運転免許証を取得していない。面倒くさいのである。
彼は面倒くさいものが嫌いである。でも、それもまた一興であることも重々承知している。
電車を降りてバスを降りて、鉛筆で書かれた地図を持って山を登ると、ちょうど中腹らへんの開けた土地に、伊小多研究所があった。
手続きをして得たカードを、認証機にタッチして、ドアに向かって呼びかけた。
DATA α「ギリシャ的前書き」
➟https://note.com/jolly_zebra1122/n/n872b23413251
DATA A「無限の観察者」➟https://note.com/jolly_zebra1122/n/n42710cec170b
DATA B「時計の長針」
➟https://note.com/jolly_zebra1122/n/n8240bd58d7af
DATA C「無機質の声」
➟https://note.com/jolly_zebra1122/n/n66f87f3d1b2c
DATA D「沈黙の箱」
➟https://note.com/jolly_zebra1122/n/n71163340d808
DATA E「狂詩曲の花」
➟https://note.com/jolly_zebra1122/n/n264437dfce84
DATA F「再度の来訪者」
➟https://note.com/jolly_zebra1122/n/n94728964a97d
DATA ω「背後の解説」
➟https://note.com/jolly_zebra1122/n/n29874adbf2af
一度に読み切りたい方はこちら
➟https://note.com/jolly_zebra1122/n/ne8d40ccd3223
PDFはこちら(ダウンロードによる全ての責任を負いかねます。自己責任で!あと、題名がもともとの『やがてそれは1つになる』になっていますが、正しくは『エントロピー』です!直せなくてごめんなさい!)