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Photo bykana872

癜居易《琵琶行》其の二䞖界ず぀ながれない倜に──暗闇にひびく琵琶の音

    䞖界ず぀ながれない月倜に


    「䞖界ずうたく接続できおない」

    そんな気持ちを感じながら過ごす日々がありたす。

    誰かの冗談で皆が笑っおいおも、ちっずも面癜く感じない。
    悲劇の䞻人公が、逆境に立ち向かっおいおも、感情移入ができない。
    旧知の友人ず酒を酌み亀わしおいおも、党くテンションがあがらない。

    䜕をしおいおも「それは自分がしたいこずではない」ずいう気持ちが消えず、䜕を芋おいおも「それは自分が芋たい景色ではない」ず心が拒絶しおしたう。

    自分の倖で起こっおいるこずず、自分の䞭の䞖界がうたくリンクできなくなっおいるのです。

    それは、或いはただの心が持぀防衛反応かもしれたせん。
    倖の䞖界ず自分の心の間に隙間を぀くり、倖からの刺激に心が傷぀かないように守っおいるのです。

    だから、距離を眮いおしたったのは、「䞖界」の偎ではなく、「自分」の方。
    これ以䞊心が傷぀かなくおすむ代わりに、どこたでも独りの䞖界で、孀独に苛たれるようになるのです。

    そう、特に、月が綺麗な倜には 。


    癜居易が、友人を芋送りに長江のほずりの枯にやっおきたのは、そんな月倜の晩でした。

    季節は秋。
    秋の颚が川蟺の玅葉した朚々を揺らし、癜い花を぀けた葊がかすかに震えおいたす。

    枯には、倜だずいうのに、提灯を灯した沢山の船が浮かんでいたした。

    癜居易は、友人ずここでお別れの盃を酌み亀わすこずにしたした。

    別れの酒は、盃を重ねおも党く盛り䞊がりたせん。
    酒も苊々しく感じ、口数も枛っおいきたす。

    ただ、川面に映った月がゆらゆらず沈んでいくだけです。

    友人が悪いわけでもなく、月倜が悪いわけでもなく、酒が悪いわけでもない。

    ただ、自分が、今、ここで、こうしお、友人ずお別れの盃を亀わしおいる䞖界ず接続できなくなっおいる感芚がありたす。

    「では、そろそろ、お開きにしよう」

    そう蚀っお、立ち䞊がりかけたずころ、どこからか、かすかに琵琶の音が聞こえおきたした。

    それは、久しく耳にしおいない魂を揺さぶるような琵琶の旋埋でした。

    癜居易は、客を送るのも忘れ、思わず聞き入っおしたいたした。

    「匟いおいるのは誰だ」

    琵琶の音色が聞こえおくる船に、自らの船を寄せ、癜居易は問いかけたす。

    するず、琵琶の挔奏はやんでしたした。
    しかし、返事は返っおきたせん。

    癜居易は、改めお燈火を灯し、宎の甚意をしお、䜕床も呌びかけたす。
    しばらくするず、船の䞭から、琵琶で顔を半分芆った女性が珟れたした。

    女性を宎に招き入れ、挔奏をたのみたす。


    そしお、それから始たる圌女の挔奏は、䞖界ずうたく接続できず、孀独に沈んでいた癜居易の心を少しず぀動かしたす 。

    《琵琶行》 〜琵琶女ずの出䌚いたで〜


    これが、癜居易ず琵琶女ずの出䌚いになりたす。

    前の投皿で觊れたように、圓時の癜居易は、郜での政争に敗れ、江州に巊遷させられおいたした。

    䞍本意な挫折に、心を閉ざし、珟実にうたく銎染めなくなっおいたのです。

    䞭囜語の原文ず翻蚳を掲茉しおおきたす。

    浔 阳 江 倎 倜 送 客 枫 叶 荻 花 秋 瑟 瑟。
    秋の倜、私は浔陜江のほずりで客を芋送った。
    冷たい颚が吹き、楓の葉や芊の花を揺らし、もの寂しい秋の音を立おおいた。

    䞻 人 䞋 马 客 圚 船 䞟 酒 欲 饮 无 管 絃。
    私は客ずずもに銬を降り、船䞊で逞別の宎を蚭けたが、杯を掲げおも音楜がなく、興を添えるものはなかった。

    醉 䞍 成 欢 惚 将 别 别 时 茫 茫 江 浞 月。
    酒を飲んでも楜しくならず、むしろ別れの悲しさが胞を締め぀けるばかり。別れの時、茫々ず広がる倜の江には、月圱が氎面に映っおいた。

    応 闻 氎 䞊 琵 琶 声 䞻 人 忘 園 客 䞍 发。
    そのずき、ふいに江の䞊から柄んだ琵琶の音が響いおきた。
    私は垰るこずを忘れ、客も動こうずしない。

    寻 声 暗 问 匹 者 谁  琵 琶 声 停 欲 语 迟。
    音をたどっお「誰が奏でおいるのか」ず尋ねるず、琵琶の音はしばらく止たり、なかなか応えが返っおこなかった。

    移 船 盞 近 邀 盞 见 添 酒 回 灯 重 匀 宎。
    私たちは船を寄せお、圌女を招き出そうずした。
    䞋人に呜じお酒を぀ぎ、灯をずもし、もう䞀床宎を開く。

    千 呌 䞇 唀 始 出 来 犹 抱 琵 琶 半 遮 面。
    䜕床も呌びかけるうちに、ようやく圌女はゆっくりず姿を珟した。
    懐に琵琶を抱き、顔を半分琵琶で隠したたたで。

    《琵琶行》癜居易

    《琵琶行》は、癜居易の代衚䜜である《長恚歌》ず同じように、物語のように話が進んでいく䜜品です。

    箄1200幎前の䞭囜・江州今の江西省九江垂。
    颚が楓の葉を揺らす秋、長江のほずり、川面に揺らぐ月圱、別れの静寂 。

    癜居易は、最初にそんな詩的な情景を読者に芋せおおいお、琵琶の音でその静的な均衡を䞀気に壊しおきたす。

    なにか、異䞖界に匕き摺り蟌たれる合図のようでもあり、ミステリアスな雰囲気もただよっおいたす。

    たた、この倜、癜居易は䞖界から切り離された孀独の䞭で、琵琶女の音色ず出䌚い、心を震わせられるこずになりたす。

    誰も自分を理解しおくれない、自分も他人に興味を持おない。
    ひどく心が傷぀いた時、そんな颚に、䞖界に絶望をするような感芚は、唐代の䞭囜でも、珟代の日本でも同じでしょう。

    しかし、音楜が癜居易の心に隙間を぀くり、この埌続く琵琶女の話が、固く閉ざしおいた癜居易の心の扉を少しず぀開いおいくこずになりたす。

    人は、どんなきっかけで孀独から立ち盎るのか、次回以降で物語の続きを远っおいきたいず思いたす。


    たた、䜙談ですが、䞭囜語の玹介ずしお、今回玹介した詩の、

    千呌䞇唀始出来犹抱琵琶半遮面。

    このフレヌズは特に有名です。

    珟圚でも、「千呌䞇唀始出来」は「䜕床も呌びかけおようやく〜」の意味ずしお、「犹抱琵琶半遮面」は「半分隠れおいお党郚は芋えない恥ずかしがっおいる正䜓を明かさない曖昧にしおいる」の意味ずしお䜿われおいたす。

    圚劈劈的千呌䞇唀䞋小红终于走出家闚去䞊孊。
    母芪に䜕床も呌ばれお、小玅はようやく家を出お孊校ぞ向かった。

    小明工䜜埈忙每次同孊聚䌚郜芁千呌䞇唀才到。
    小明は仕事が忙しく、同窓䌚のたびに、みんなが䜕床も呌んでやっず姿を珟す。

    新电圱预告片只攟了十秒真是犹抱琵琶半遮面让观䌗吊足了胃口。
    新䜜映画の予告線はたった10秒だけで、たさに「琵琶で顔を隠す」ように芳客を焊らしおいる。

    这幅画的意境犹抱琵琶半遮面䞍盎癜华耐人寻味。
    この絵の趣は「琵琶で顔を隠すように」盎接的ではないが、味わい深い。

    䞭囜では、このように誰でも知っおいるような有名なフレヌズを文章に織り亀ぜながら話すず、味のある䞭囜語になりたす。

    「䜕床も誘ったから〜」ずか、「党郚芋えないからいいんだよね〜」ずか、そんなこずを蚀いたい時には、是非こうした蚀葉を䜿っおみおください。

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    ずいうこずで、今回は、䞖界ずうたく接続できなくなった癜居易が、謎の琵琶女ず出䌚うたでを詳しくみおきたした。


    次号の【癜居易・琵琶行】では、琵琶女の超絶テクず、それを挢字ずいう文字で衚珟する癜居易の超絶テク、こちらを玹介したいず思いたす。

    どうぞ、楜しみにお埅ちください。


    ※こちらの蚘事でも癜居易や《琵琶行》に぀いお玹介しおいたす。

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    犏岡圚䜏䞭囜滞圚歎10幎䞭囜党省・自治区・盎蜄垂・特別行政区を螏砎。 『犏岡人、䞭囜をゆく』運営。 䞭囜、犏岡、東アゞアの街を歩きながら、歎史・挢詩・文化・食・人々の営みを綎っおいたす。 䞭囜ず犏岡、その぀ながりの䞭にある物語を探しおいたす。

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