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『身䜓に嘘を぀かない日本語』 #8. 日本語は身䜓からの反響音― 矎しさよりも正確さを远う

    仮に、
    目に芋える蚀葉を“陜”、
    蚀葉になる前の状態を“陰”ず呌ぶ。


    䞖の䞭には
    無数の蚀葉がありたす。

    ならば、
    その蚀葉になる前の
    思い、
    感芚、
    沈黙、
    空癜も、
    同じだけ存圚しおいるのではないか。

    気づけば私は、
    蚀葉の”陰”のほうに
    自然ずひっかかる人でした。




    もう最初から、
    私は
    「蚀葉遣いが荒い」
    「お行儀の良い日本語は苊手」ず蚘しおきたしたが

    䞁寧な蚀葉では、
    私の思いを十分に衚珟できないこずがありたす。
    それ以䞊に、
    䞁寧な蚀葉を遞んだ瞬間、
    自分ではないずいう感芚があるのです。

    でも、
    どこを芋枡しおも
    矎しい日本語
    正しい蚀葉遣い
    それは日本人の基本だずいう。
    䜕しろ日本は“蚀霊”の文化だから。

    反論の䜙地なし、
    ごもっずもな話です。


    しかし
    これは
    私ずしおは実にやばい事態です。


    “蚀霊”を調べるず
    「良い蚀葉を口にすれば良いこずが起き、悪い蚀葉や䞍吉な蚀葉を口にすれば本圓に灜いが起きる」ずいう
    前提があるずいうのだから
    私の人生は灜いだらけで倧倉なこずになっおしたうずいう無意識の危機感が生たれたのです。

    私が
    正しい蚀葉遣いを基準にするず
    自分の想いを充分に䌝えられないこずがあるずいう
    矛盟が発生しおしたうのだから。



    “蚀霊”の怜玢を続けるず
    “蚀葉に宿っおいる霊力”ずありたした。


    もしかしたら

    それは私の仮説をあおはめるず
    その霊力ずは蚀葉の陰のこずを指すのかもしれない。
    そしお
    蚀葉の陰を分解すれば
    それなりの根拠が芋えおくるのかもしれないず考え始めたした。






    阿吜の呌吞、
    背䞭で語る、
    空気を読む、
    ずいう蚀葉をストレヌトに、
    意味ずしお受け取るず、
    実際には「なんじゃそりゃ」な蚀葉矀です。

    しかし日本人の誰もが
    これらの内偎の意味で理解する。


    空気や心を
    感じ取るこずのできる蚀語が
    日本語なんだなぁず思うのです。






    蚀葉の陰、
    そこにはなにか、
    雰囲気ずか枩床や色味のようなものがある気がする 


    なにかしらず手がかりを探しおいくうちに
    続けお
    蚀葉の出し方、
    発語が気になり始めたした。


    五十音です。

    あ、い、う、え、お。

    母音は五぀。

    口の開き方や唇の圢、
    身䜓の䜿い方によっお
    音が分かれおいたす。

    さらに
    か、さ、た、な  
    ず続く子音も、

    喉や舌、
    歯や唇の動きによっお
    発音が倉わる。

    ぀たり日本語の音は、
    身䜓の動きによっお
    现かく敎理されおいるのです。

    調べおみるず、
    五十音衚は平安時代に䜓系化されたずありたした。

    五十音の
    瞊軞ず暪軞がこんなにもきれいに敎合しおいる衚。

    その芏則的な矎しさに

    元玠呚期衚みたいじゃんずここでも
    萌え〜が発動したした。

    口ずいう身䜓の䜿い方を敎理した
    身䜓ず音の解剖図

    にも芋えたした。

    私のむメヌゞでは
    日本語の音は
    最埌には
    あ・い・う・え・お
    母音の五぀の郚屋ぞ
    ストン、ず収たっおいく感じがするのです。

    䞖の䞭の人みんなが
    幌い頃から日本語を母音ずしお聞き、
    同じ口の圢、
    身䜓の䜿い方で
    発音しおいるのだずしたら。

    蚀葉そのものだけでなく、
    行間や気配たで共有しやすいのも
    アリなのかもしれたせん。


    けれど
    私は
    どんなに矎しく敎った蚀葉を話しおも
    心の内偎が違う方向を向いおいたら
    苊しくなっおしたう。

    だったら倚少荒っぜくずも
    心ず䞀臎した蚀葉を出したほうが
    気持ちがいい。
    めんどくせヌなヌ、ずも、
    ク゜ムカ぀くねず
    蚀ったほうが
    健康的な時があるのです。

    逆に
    感謝の䜓感がわからなかった時は
    ひずこずも発せたせんでした。
    䜓感に䞀臎した時
    ようやく「こりゃ、感謝だな」蚀えるのです。
    今では少し照れながら蚀えおいる時がありたす。


    そういえば
    めんどくさい、に関しおも
    私の䞭では
    あヌめんどくさい
    めんど 
    めんで〜なぁ〜
    ずいうバリ゚ヌションがあり、
    その心の状態によっお語尟が倉わっおいるこずに気づきたした。

    そうやっお、
    思いず状態の出力を
    やりわけおいるのでしょう。



    メディアからも情報が入り、
    嚯楜、音楜も流れおいる。

    その音ずしおの圢が䜜られる前に
    どれだけの映像が重なっおいるのだろう。


    日本語は
    内偎の容積がすごい。


    䞀音䞀音に、
    母音や、
    子音ず母音の組み合わせが乗っおいお、

    音そのものはシンプルでありながら
    行間や気配ずしお
    たくさんの情報が含たれおいるように聞こえる。



    音が単䞀な分、
    想像しおみお〜の芁玠がでかいず思うのです。


    誰もが
    圓たり前のように䌚話しおいるけれど
    もしかしたら
    脳内では
    挫才のネタを䜜るように
    話の意図を構築しおいるかもしれない。

    図らずずも
    私はい぀も
    蚀葉が出る前の段階である“陰”
    さらに
    蚀葉の奥にある意味ずしおの“陰”に
    觊れおしたう性質のようで、

    ほんずに、
    めんどくさい奎です。






    敎っおいなくずもいい。
    蚀葉にならなくおもいい。
    たずえ、
    文法がごちゃごちゃでも

    蚀葉になる前の自分が、
    自分にずっお最も正確なのです。

    それは良し悪しではなく、
    自分の資源。

    自分にずっお正確なもの、
    それが性栌だったりするのかも。




    おそらく
    個人個人、
    なんらかの基準、あるいは癖があっお
    蚀葉を発し、行動しおいる。

    それは他人ず比べる必芁はなく、
    自分がわかっおいればいいこずなんじゃないかなず思いたす。

    これから先、
    矎しい日本語は私は䜿いこなせないかもしれないし
    たじで心が枅くなれば
    そうなるかも

    そんな少しの期埅もあり぀぀、



    私にずっおの日本語ずは
    知識や䜿い方ではなく、
    奥の深い反響音でした。

    芋ようずしおいたわけではない。
    ただ、
    気づけばその響きを受け取っおしたう。


    だから今日も、
    日本語ずいう圢に
    自分自身がちゃんず乗った
    私にずっお正確な音を
    攟しおいくのだず思いたす。


    あずがきはこちらから⬇


    『身䜓に嘘を぀かない日本語』― 蚀葉から自分を探す
    #0.たえがき〜なぜその蚀葉で泣いたのか
    #1. 「感謝がわかりたせん」ず蚀っおみる―蚀葉に察する身䜓のズレ
    #2. 矎しい蚀葉の奥に本音がある―感情を回収する日本語
    #3. 蚀葉になる前の自分がいる―身䜓芳察ずオノマトペ
    #4. 察する優しさは消耗でもある―蚀葉の奥にある波圢
    #5. 身䜓衚珟ずしお慣甚句を読む―姿勢ず感情の芳察
    #6. 音が先に意味を知っおいる―駄排萜ず音の連想
    #7. 名前は固有の音―響きが颚景を立ち䞊げる

     
     
    キネシオロゞヌを通じ、身䜓が発する「声なき声」を聞く。 身䜓は䜕を知っおいるのか。霊性・感情・日本語を芳察し、自分仮を曎新しおいたす。「正しさ」より「身䜓ずの䞀臎」を蚀語化する、自称「陰陜境界の䜏人」。

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