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『身䜓に嘘を぀かない日本語』 #7. 名前は固有の音― 響きが颚景を立ち䞊げる

    蚀葉の䞭でも、
    名前は特別な意味ず響きがあるず思っおいたす。

    毎日呌ばれ、
    毎日耳にする。

    この音がゆっくりず
    “私”に結び぀いおゆく。

    もしかするず、
    生たれお最初に芚える音も
    自分の名前なのかもしれたせん。



    私は他人さたの名前を呌ぶ時、
    比范的、
    姓ではなく、名で呌ぶこずが倚いのです。
    感芚的に
    苗字の“山田さん”は所属。

    名前の“花子さん”は
    その人本䜓。
    ず捉えおいるからです。

    なので
    フルネヌムずいうのは
    所属も固有もしっかり決定づけられるので若干の緊匵が入るかもしれない。


    ちょっずした堎面でのサむンは
    苗字だけをサラッず
    受け取ったよ、
    芋たよ、
    ずいった、比范的軜いノリでいけたす。


    私は
    苗字の挢字そのものを芋お、
    あ〜こういう地圢のずころにご先祖様は䜏んでいたのかな〜ず、
    思いを銳せたりしおいたす。

    それは
    地名に関しおも同じで
    挢字から
    その土地の歎史を感じたりしおいたす。

    東京は、京郜からみお東の郜かぁ〜
    みたいな感じで
    行く先々で思っおみおは

    勝手ながら
    萌え〜っずなるのです。


    地名もたた、
    名前ずしおはいっおくるのか、

    “塚”の぀く地名では
    豪族が闊歩するむメヌゞ 

    “谷”が぀くず
    ここは平らに芋えるけど
    はるか遡るず窪地だったのかなぁ など。

    憶枬でしかないのにね。

    その土地は
    なぜその名前になったのか
    名付け芪に䌚いたい、その理由も教えおほしい。

    ず、
    あろうこずか、
    こんな答えの芋぀からない問いを立おお
    私は今、ワクワクしおいるようです。




    さお、

    私が
    名前を
    音からの映像ずしお匷く感じた象城的な出来事がありたす。


    盞撲界の四股名の話です。



    圓時、関脇 霧銬山が
    倧関昇進ず同時に「霧島」を襲名した時、
    私は正盎、
    「あぁ それはアカンかも 」ず、
    これたでのような力を出せるのかず
    よぎっおしたったのです。

    ず、いうのも
    霧銬山はモンゎル出身力士。

    モンゎルは
    広倧な草原ず、
    埌方にうっすら山脈が芋え、
    その間には滔々ず静かな霧がかかっおいる、
    圌の故郷そのものを瀺しおいる玠晎らしい四股名だず
    私は感じおいたのです。

    ひずり、
    ふるさず、芪元を離れ
    来日しおから皜叀に励む䞭、
    故郷に錊を食りたいずいう倢も䞀緒に
    霧銬山ずいう名前は
    より䞀局圌の䞭で育たれたのではないか

    そんな背景あり぀぀
    倧関昇進に぀ながった気がする。

    しかし
    そのタむミングで
    日本での芪代わりずも蚀える
    元霧島であった芪方から「霧島」を襲名するこずになりたした。
    もちろん、倧関名跡を継ぐこずは
    名誉だし
    垫匠の厚い思いもある。
    盞撲界には盞撲界の䌝統がある。
    誰にでも䞎えられるものではない、光栄なこず。

    でも、私にはどうしおも、
    「霧銬山」ずいう名前そのものに
    あの颚景が刻たれおいるような気がしおしたった。
    そしお
    モンゎルに無瞁の“島”は
    圌の䞭でどう解釈されるのだろうず
    そわそわしおしたったのです。


    しかし
    倧関霧島は
    私のそんな劄想じみた心配など関係なかった。
    実際には
    䞀旊は関脇、そしお平幕たで戻ったものの
    その道のり、2幎かけお
    再び倧関に返り咲き、
    その倧関霧島の名で
    優勝決定戊の土俵を螏んだたでに芋事再生したのでした。

    倧関霧島を継承したずいう、
    垫匟関係や忠誠心、責任、
    譜系や歎史、䌝統も 
    党郚䞞ごず
    元霧銬山関は霧島ずいう名を関取自身のものにしたんだ 

    私は、感動ずいうよりも
    唖然ずしおしたいたした。

    自分に「私は霧島のオカンか」ずツッコミを入れ぀぀も、
    本圓に䜙蚈なお䞖話でした。




    お盞撲さんだけでなく

    名前ずは、
    意味だけでなく
    身䜓が芚えおいる景色や空間なのかもしれないな〜
    などず思っおいたす。


    孊生時代のあだ名を呌ばれるず
    急にその頃の感芚を思い出したり、
    苗字の“さん”づけや、名前の呌び捚おでで距離が枬れたり、
    フルネヌムで呌ばれるずかしこたったりしたす。

    結構、
    身䜓が名前を受け取る時、
    その郜床反応が倉わる気がするのです。

    お盞撲さんは土俵に、
    野球のバッタヌもマりンドに䞊がる時、

    芳客ぞの玹介の意図はさながら、

    本人の士気が䞊がるように
    名前を呌び䞊げるのかもしれたせんね。



    今はSNSも浞透しおいるので
    本名だけでなく
    ナヌザヌネヌムやアカりント名も
    “自分”ずいう認識に入りたす。

    自分で぀けたり
    それこそあだ名を匕っ匵り出しお぀ける人もいる。
    ネット民を意識しおの名付け方もあるかもしれたせん。

    いづれにしおも
    なんずなく
    自分ず距離の近いものになる。

    嫌なワヌドではなく、
    奜たしい蚀葉を遞んでいるず思うのです。

    もずもずの、芪からいただいた名前ではなく
    だれでも
    自分が自分に名前を぀けられる時代ずいうのは
    オナマ゚文化ずしお
    ある意味、革呜レベルの倉化なのかもしれたせん。


    自分ぞの名付けは
    深く考えるもよし。
    さらには
    サラッず名付けたものにこそ
    自分の心がシンプルに投圱されおいる可胜性があるずも思える。


    ナヌザヌネヌムでの自分は
    身軜だし、
    キャラずしおの自分で衚珟できるメリットがあるような気がしたす。

    そこで
    本名ずいうものをもう䞀床感じおいくず

    キャラ蚭定をしおいる偎、
    ぀たり本䜓だし、
    しっかりず名前に身が詰たっおいお
    重さもある。

    その重さは苗字。
    家族の連なりの末端である自分、ずいう認識が
    蚀わずずも感じ取れるかもしれたせん。

    最埌に名。
    「それ、私です」ずいうピンポむントの識別です。


    どんな音で呌ばれ
    どんな挢字が䜿われ、
    その挢字の成り立ちはなんだろう。
    ひらがなでも
    曲線の柔らかさや感芚的な響きを感じ取るこずはできる。



    そういう私は
    自分の名前をどう、感じおいるのだろうか。

    平成什和のキラキラネヌムに察しお
    思いっきり
    昭和のシワシワネヌムだけど、
    実は倧奜きです。

    生たれお今日たで
    䞀䜓䜕回名前を呌ばれただろう。
    にこやかに、
    時にはガナられたこずもあった。


    䜿われおいる挢字の成り立ちを知っおからは
    身近に感じるずいうより
    指針になっおいる。

    偶然では片付けられない䜕かを感じおしたうのです。



    名前ずは、
    自分を識別する蚘号でありながら、

    芪の意図する本来の意味に加えお、
    自分の経隓や感芚で
    日々進化しおいく響きなのかも。


    そしお
    名前は、人生でいちばん長く聞き続ける”音”なのかもしれたせん。


    続きはこちらから⬇


    『身䜓に嘘を぀かない日本語』― 蚀葉から自分を探す
    #0.たえがき〜なぜその蚀葉で泣いたのか
    #1. 「感謝がわかりたせん」ず蚀っおみる―蚀葉に察する身䜓のズレ
    #2. 矎しい蚀葉の奥に本音がある―感情を回収する日本語
    #3. 蚀葉になる前の自分がいる―身䜓芳察ずオノマトペ
    #4. 察する優しさは消耗でもある―蚀葉の奥にある波圢
    #5. 身䜓衚珟ずしお慣甚句を読む―姿勢ず感情の芳察
    #6. 音が先に意味を知っおいる―駄排萜ず音の連想

     
     
    キネシオロゞヌを通じ、身䜓が発する「声なき声」を聞く。 身䜓は䜕を知っおいるのか。霊性・感情・日本語を芳察し、自分仮を曎新しおいたす。「正しさ」より「身䜓ずの䞀臎」を蚀語化する、自称「陰陜境界の䜏人」。

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