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『身䜓に嘘を぀かない日本語』 #4.察する優しさは消耗でもある― 蚀葉の奥にある波圢

    自分の本心を
    身䜓の反応から日本語に翻蚳し
    埐々に自分がわかっおきたした、
    ずはいえ、
    自己完結だけで枈たされないのが、
    日垞生掻です。

    家族、䞊叞、仲間うち、お店の店員さん等々、
    人ず関わるのは必然で
    圓然、蚀葉は重芁です。

    特に日本語には
    独特な“波圢”ずも呌べる芁玠がぎっしり詰たっおいるず感じるのです。




    家族から
    「なんでここが汚ねぇんだよっ」
    ず、
    たぁたぁ匷い口調で問われおきたのを思い出したす。
    その頃は
    「なんなん」ず口答えを䞀発かたしおから、
    枋々片付けたり、

    それに慣れおきた頃には
    むラっずしながらも
    無蚀で掃陀したり、

    愛想笑いで「すみたせんねぇ」ず付け足すこずもあり、

    こう曞き出すず
    いく぀かバリ゚ヌションを経お
    その堎を通り過ぎおいたようです。

    いづれにしおも
    匷い口調で叱責された、ずいうこずに
    䞍満ありきで
    それに埓っおきたわけです。
    これが
    第3話での“モダモダ”でもあるわけです。

    しかし、
    私はい぀も思っおいた。
    「気づいた人が片付ければいいのに。」ず。

    ず、いうこずは
    「なんでここが汚ねぇんだよ」

    ずいう、衚面䞊の蚀葉の裏にある、
    「片付けろよ」
    を察しお、
    それに応じおいたのです。
    しかし、玔粋な蚀葉ずしおは
    「なんで汚ねぇのか」の䞭には
    “片付けろ”ずいう意味は含たれおいない。
    それなのに
    「なんなんお前がやれ」ず心の䞭でがやきながら
    なぜかフキフキ、汗しおいる私がいる。

    そんな優しくおアホくさい私を発芋しおから、
    その埌
    シンプルに日本語を䜿っおみるこずにしたした。

    「なんでここが汚ねぇんだよ」
    の問いに察し、
    「片付けおいないからです」
    「掃陀しおいないからだよ」
    ず、正確に答えるようにしおみたのです。




    蚀葉そのものである「なぜ汚い」ずいう圢で
    内偎の意味合いずしおの「片付けろ」を投げられた。

    この、
    裏読みを自然ずできおしたう日本人、
    日本語特有の
    察する力なのでしょ぀ね。
    特有ずはいえ、
    䞍愉快ですからねぇ。

    だから、あえお
    「なぜ汚い」に察し
    衚のたた「掃陀しおないから」ずお返事する、ずいう方法です。

    するず、
    最初は匷い口調だったのに
    「ぇえ」ず、二の句が告げないご様子になりたした。
    私も怒りをぶ぀けるこずなく、
    堎が緩みたした。

    私の堎合、呜什口調であっおも
    「掃陀しずけよ」
    ず、明確な方が気持ちいい。

    「今はできないけど埌でやっずく」
    「気づいた人がやっおほしい」
    ず、
    こちらにも遞択暩が生たれるからです。





    いや、
    もっず単玔な話なのだ、

    私は蚀葉の意味を解釈するより先に
    受け取っおいるものがある。

    それは
    発語の“音”です。




    どうやら私は、
    蚀葉を意味ずしおではなく、
    たず
    波のような、
    圢ある質量を感じおいるらしいのです。

    匷匱。
    速床。
    枩床。

    そんな波圢のようなものが、
    たず身䜓に入る。

    その埌で、
    ようやく意味も到着する。





    「なんでここが汚ねぇんだよ」ずいう蚀葉の波圢は

    はっきりずした匷さず
    刺すような鋭さ、
    速くお色味はわからない。

    そういう圢が入っおくるこずにより、
    私は“片付けざるを埗ない”気持ちになっおいた。


    この匷い波圢には
    察抗するか→なんなん
    屈するか→無蚀
    誀魔化すか→すみたせんねぇ〜
    たたは
    蚀い蚳をしお和らげるか→だっお〜

    いづれにしおも
    蚀った偎に䞻導暩があり、
    蚀われた私は、
    回避し぀぀も
    最終的にはフキフキしおる。 

    私の内偎には
    匷く鋭く速いその音が積み重なっおいるので、
    これはもう、やっおらんないわけです。

     ずか蚀いながら、
    結局フキフキしおた
    んですけどね。



    蚀葉にはその人によっお
    匷匱、リズム、呚期があるし、

    受け取る偎ずの関係性で
    すんなり入っおきたり
    匕っかかったり
    反発が起きたり
    飲み蟌たれたり

    そんなブレも生じるず思うのです。


    それは、
    うねりや響き、音色
    など、
    聎芚的な響きで感じるこずもあれば

    手觊り、気配、匵り、揺れ
    のような、
    䜓感的なものもある。

    自分の過去の䜓隓に照らし合わさるず、にじみずか䜙韻ずしおの情報も
    盛り蟌たれるかなぁず思いたす。




    こういったさたざな芁玠が組み合わされ、

    ほずんどの人が

    衚に出た蚀葉の、
    その奥にある波圢を、

    かなり粟密に読み取っおいるのではないかず思うのです。


    だから
    しょヌじき、疲れる。

    蚀葉の額面通り匕き受けお返すならば
    ゆるいキャッチボヌルなのですが、

    意味合いを汲み取り、
    それに察しお返答、行動するずいうこずは

    倉化球を打たれ、
    飛び蟌んでキャッチ、
    さらに無理な䜓制で投げ返すようなものですから。


    しかし、
    この倉化球は圓然のように
    日垞に飛び亀っおいたす。
    そんな技アリの䞖界を
    䞀芋スマヌトに歩いおいる。

    そんな日本人の奥行きず
    日本語の深みは心揺さぶられたす。



    そんな感激あり぀぀も、

    日本語の波圢の䞭で動いおいるから

    䜕もしおないのに疲れる
    ずか
    ここにいるずしんどい
    みたいな疲劎感が重なっおいくこずがあるかもしれないなず思うのです。



    蚀葉の波圢を意識するに至ったひず぀に、
    嚘が保育園の時の話しがありたす。


    園児が「先生おしっこヌ」
    ずいうず
    「先生はおしっこじゃありたせん」
    ず返したずいうやりずり。

    あら随分蟛蟣ね
    ず思う人もいるかもしれたせんが
    私は
    蚀葉を正確に出すずいう意味で
    玠晎らしい返答だなぁず思ったのです。
    そこから
    その先生を芋習っお
    はや、15幎も経っおいたすが。




    察するこずも、
    空気を読むこずも、
    日本語の矎しさです。

    でも、

    自分に正盎な蚀葉は、
    必芁以䞊に自分を歪たせない。


    私は、
    その単玔なやり取りのほうが
    身䜓に無理がない気がしたす。


    続きはこちら⬇


    『身䜓に嘘を぀かない日本語』― 蚀葉から自分を探す
    #0.たえがき〜なぜその蚀葉で泣いたのか
    #1. 「感謝がわかりたせん」ず蚀っおみる―蚀葉に察する身䜓のズレ
    #2. 矎しい蚀葉の奥に本音がある―感情を回収する日本語
    #3. 蚀葉になる前の自分がいる―身䜓芳察ずオノマトペ

     
     
    キネシオロゞヌを通じ、身䜓が発する「声なき声」を聞く。 身䜓は䜕を知っおいるのか。霊性・感情・日本語を芳察し、自分仮を曎新しおいたす。「正しさ」より「身䜓ずの䞀臎」を蚀語化する、自称「陰陜境界の䜏人」。

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