
銀河運送屋ビートル (Chapter 11)
AI(Google Gemini)との共作
氷柩の実験場
着陸した二人が目にしたのは、氷河の割れ目に墜落し、半分凍りついた銀河政府軍の大型巡洋艦の無惨な姿だった。

数年は放置されているようだが、艦の動力炉は微弱に生きており、それがSOS信号を放ち続けていたのだ。
防寒服に身を包んだジンとケイは、レーザーカッターでハッチを焼き切り、静まり返った艦内へと侵入した。
廊下には…、凍りついた軍兵士たちの遺体がそのまま残されている。
「ねえ、ジン……これを見て」
ケイがライトで照らした先、艦の中央部にある広大な研究ブロックのような部屋、隔壁に、巨大な「何か」が激しくぶつかって、引き裂かれたような爪痕が残されていた。
「コイツはただの巡洋艦じゃねえな……政府の極秘実験艦か…!」
ジンは研究室の操作盤に目をやり「ホロ・ログ」と表示のあるスイッチを起動した。ノイズと共に映し出されたのは、狂乱した研究員の姿。
『実験体104号が暴走……! あいつは、あの“種子”のエネルギーを吸収して異常進化した……! バイオ・シップの技術を応用した生体兵器が、制御を離れて……うわあああ!』
ログは悲鳴と共に途切れた。
ジンとケイが顔を見合わせる。
「“種子”って……まさか、私たちが運んでいるあの植物の?」
ケイが息を呑む。
「ああ。政府の奴ら、あの高い栄養価と驚異的な成長力を持つ植物を、食料としてじゃなく『生体兵器の培養床』として利用しようとしてやがったんだ。それで実験が失敗し、この艦は隔離され、見捨てられた……」
その時、凍りついた艦内全体が、ズズズ……と不気味に震動した。
暗闇の中、青い眼が妖しく光を放ち、歪んだ生体エネルギーが収束していくのが見えた。

「来るぞ、ケイ! 退避だ!」
つづく