本格ミステリ大賞歴代受賞作おすすめミステリー小説15選|大人気の名作目白押し!
本格ミステリの発展のため、年間の最優秀作品を表彰しているという「本格ミステリ大賞」。本格ミステリ作家クラブ会員の投票によって決まる文学賞です。名作と呼ばれるミステリー小説を探している人はこの「本格ミステリ大賞」受賞作をチェックしてみるのがおすすめ。
今回は歴代の本格ミステリ大賞受賞作品の中から特におすすめの15作品を厳選してピックアップ。ぜひ、次の一冊として手に取ってみてくださいね。

『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午【第4回(2004年)】
究極の驚愕、ミステリーの奇蹟がここにある
素人探偵のもとに持ち込まれた霊感商法事件の意外な顛末、そして…。あなたは最後の一文まで、ただひたすら驚き続けることになる。
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして——。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本。第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞受賞。
歌野晶午さんの代表作。第57回「日本推理作家協会賞」受賞、第4回「本格ミステリ大賞」受賞、「このミステリーがすごい!」 2004年版第1位、「本格ミステリベスト10」2004年版第1位、「週刊文春推理小説ベスト10」2003年度第2位にランクイン。驚愕のラストが待ち受けるミステリーの名作です。「読後にすぐに読み返したくなる」ほど巧妙に伏線が張られている点が魅力的。どんでん返しの名作といえばコレ、と挙げる人も多い作品です。
『容疑者Xの献身』 東野圭吾【第6回(2006年)】
運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。 東野圭吾作品読者人気ランキング第1位。累計220万部突破、直木賞受賞の大ベストセラー。 天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。 ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも、石神と帝都大学の同期であり、親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。 ガリレオシリーズ初の長編。第134回直木賞受賞作。第6回本格ミステリ大賞受賞。2005年度の国内の主要ミステリランキング「本格ミステリ・ベスト10」「このミステリーがすごい! 」「週刊文春ミステリベスト10」すべてにおいて1位獲得、エドガー賞(MWA主催)候補作にもなった。日本では福山雅治主演で映画化、韓国、中国でも映画化。舞台化もされた。
第134回直木賞受賞作品、第6回本格ミステリ大賞受賞作品。累計発行部数が約300万部という驚きのベストセラー作品です。「本格ミステリ・ベスト10」2006年版、「このミステリーがすごい!2006」、2005年「週刊文春ミステリベスト10」で、それぞれ1位を取っています。
2008年には福山雅治さん主演のテレビドラマ『ガリレオ』の劇場版として映画化されています。
『シャドウ』 道尾秀介【第7回(2007年)】
人は、死んだらどうなるの?――いなくなるのよ――いなくなって、どうなるの?――いなくなって、それだけなの――。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが……。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは? いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。第七回本格ミステリ大賞受賞作。
第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞作品。2006年「週刊文春ミステリーベスト10」第10位、2007年「このミステリーがすごい!」第3位、「本格ミステリ・ベスト10」第6位にランクインしています。二転三転する事実と、張り巡らされた伏線がうまくかみ合って、ラストへとつながります。
『女王国の城』 有栖川有栖【第8回(2008年)】
舞台は、めざましい成長を遂げる宗教団体〈人類協会〉の聖地、神倉。大学に姿を見せない部長を案じて、推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。とかく噂の神倉へ、何故? 様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、そして就職活動中の望月、織田も同調、4人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。紆余曲折を経て〈城〉と呼ばれる総本部で江神の安否は確認できたものの、思いがけず殺人事件に直面。外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し……。第8回本格ミステリ大賞に輝いた、江神シリーズ第4作。
『双頭の悪魔』、『スイス時計の謎』などの著者としても人気の有栖川有栖さんの作品。「週刊文春ミステリーベスト10」2007年1位、「このミステリーがすごい!」2008年3位、「本格ミステリ・ベスト10」2008年版1位、2008年度「黄金の本格ミステリー」に選出されています。2008年、第8回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞作品。「学生アリスシリーズ」の長編4作目です。
『水魑の如き沈むもの』 三津田信三【第10回(2010年)】
水神を祀る四つの村。奇怪な雨乞いの儀式。湖上の密室殺人。神男たちは次々と……
戦争からそう遠くない昭和の時代。刀城言耶、水魑様の謎に挑む。奈良の山奥、波美地方の水魑様を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。ホラーとミステリの見事な融合。シリーズ集大成と言える第10回本格ミステリ大賞に輝く第五長編。
『刀城言耶シリーズ』で人気の三津田信三さんのホラーミステリー。2010年度第10回本格ミステリ大賞受賞、「本格ミステリ・ベスト10」2011年版3位、「ミステリが読みたい!」 2011年版5位、「このミステリーがすごい!」2011年版7位にランクイン。刀城言耶シリーズの第5長編です。村の因習にまつわるホラーの雰囲気にぞくぞくさせられる一作。
『隻眼の少女』 麻耶雄嵩【第11回(2011年)】
自殺する場所を求め寒村の温泉宿を訪れた大学生の種田静馬は、村の伝説の地で起こった少女の首切り事件に遭遇する。被害者は古から村を支配するスガル様の後継者で、九年後に起こると予言される大難事に備えるべく修行をしていた。犯人の罠により殺人犯と疑われた静馬を見事な推理で救った水干姿の十八歳の隻眼の少女の名は御陵みかげ。名探偵であった亡き母、御陵みかげの遺児で、母の名を継ぐべく、元刑事の父の手ほどきで各地で探偵としての修養を積んでいた最中だった。静馬は助手見習いとして、みかげと共に被害者の琴折屋敷へ向かうが、そこでは第二第三の殺人が待ち受けていた。三つ児の三姉妹、そして父を失いながらも難事件を解決したみかげ。だが、18年後に同じ現場で18年前を再現するような悪夢が……。絶品の超絶本格ミステリー。第64回日本推理作家協会賞、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。
『さよなら神様』の著者でもある麻耶雄嵩さんの多重解決ミステリー。第64回日本推理作家協会賞、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞しています。ちなみに麻耶雄嵩さんは2022年から本格ミステリ作家クラブ会長を務めています。閉鎖的な村で起こる連続殺人事件をホラーテイストで絶品ミステリーに仕上げています。
『密室蒐集家』 大山誠一郎【第13回(2013年)】
消え失せた射殺犯、密室から落ちてきた死体、警察監視下で起きた二重殺人。密室の謎を華麗に解く名探偵登場。これぞ本格ミステリ!
『アリバイ崩し承ります』、『ワトソン力』などの著者でもある大山誠一郎さんのミステリー。2013年、「本格ミステリ・ベスト10」2013年2位にランクインしています。時代の異なる5つの短編で構成された作品。手際よく密室を解いていく爽快感を味わえます。
『さよなら神様』 麻耶雄嵩【第15回(2015年)】
本格ミステリ大賞受賞のほか、ミステリーランキングでも軒並み上位入賞!
「犯人は〇〇だよ」。クラスメイトの鈴木太郎の情報は絶対に正しい。やつは神様なのだから。神様の残酷なご託宣を覆すべく、久遠小探偵団は事件の操作に乗り出すが・・・・・・。衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させ、本格ミステリ大賞に輝いた超話題作。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに!
『隻眼の少女』の著者である麻耶雄嵩さんの作品。本作で第15回本格ミステリ大賞を受賞。神様である鈴木君が物語のはじめに犯人の名前を教えてくれるというユニークな設定です。『神様ゲーム』の続編なので、先に『神様ゲーム』を読んでおくと世界観をより深く楽しめます。
『涙香迷宮』 竹本健治【第17回(2017年)】
明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰! いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。
『匣の中の失楽』、ゲーム三部作シリーズなどの著者としても人気の竹本健治さんの作品。本作で「このミステリーがすごい!」2017年版1位にランクインしています。珍しい暗号解読ミステリーです。日本語のおもしろさを体感したい時におすすめの一冊。
『屍人荘の殺人』 今村昌弘【第18回(2018年)】
ミステリランキング驚異の4冠!
シリーズ累計50万部! ! 映画化!
デビュー作にして5冠達成!
待望の文庫化!!
21世紀最高の大型新人による前代未聞のクローズド・サークル
神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通うもう一人の名探偵、剣崎比留子と共に曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、ペンション紫湛荘を訪れる。初日の夜、彼らは想像だになかった事態に見舞われ荘内に籠城を余儀なくされるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。たった一時間半で世界は一変した。数々のミステリランキングで1位に輝いた第27回鮎川哲也賞受賞作!
『魔眼の匣の殺人』、『兇人邸の殺人』の著者としても有名な今村昌弘さんのデビュー作。2017年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、2018年「このミステリーがすごい!」1位、「本格ミステリ・ベスト10」1位、第15回本屋大賞3位、第18回本格ミステリ大賞など多くのミステリランキングを制覇した作品です。2019年に漫画化、神木隆之介さん主演で映画化されています。
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』 相沢沙呼【第20回(2020年)】
死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り――。ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作!
★★★★★
ミステリランキング5冠!
★第20回本格ミステリ大賞受賞
★このミステリーがすごい! 1位
★本格ミステリ・ベスト10 1位
★SRの会ミステリベスト10 1位
★2019年ベストブック
さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補!
★★★★★
城塚翡翠。
彼女は、なにを視(み)ていたのだろう……?
すべてが、伏線。
城塚翡翠シリーズの第1作目。「このミステリーがすごい!」2020年版1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、「第20回本格ミステリ大賞」小説部門受賞、「SRの会ミステリベスト10」1位と合わせて5冠を達成しています。「すべてが、伏線。」のコピー通り、真相を知った後、もう一度読みたくなりますよ。
『大鞠家殺人事件』 芦辺拓【第22回(2022年)】
昭和18年、大阪・船場。
陸軍少将の娘は商家の長男に嫁いだ。
吊るされた男、池に突き立った日本刀、酒樽の死体。
一族を襲う惨劇は衝撃の終幕を迎える――
正統派本格の歴史に新たな頁を加える傑作
第75回日本推理作家協会賞/第22回本格ミステリ大賞 受賞作
大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場。戦下の昭和18年、婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁いだ陸軍少将の娘、中久世美禰子。だが夫は軍医として出征し、一癖も二癖もある大鞠家の人々のなかに彼女は単身残される。やがて当主の死を皮切りに、相次ぐ惨劇が一族を襲うが……本格推理の真髄を突く、第75回日本推理作家協会賞、第22回本格ミステリ大賞受賞作。
『殺人喜劇の13人』、『裁判員法廷』などの著者としても人気の芦辺拓さんの作品。第75回日本推理作家協会賞、第22回本格ミステリ大賞受賞作品です。戦争中の大阪船場を舞台に、緻密な伏線を楽しめる本格ミステリー。
『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』 白井智之【第23回(2023年)】
奇蹟 VS 探偵!
ロジックは、カルトの信仰に勝つことができるのか?
病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。
調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。
奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか?
圧巻の解決編一五〇ページ!
特殊条件、多重解決推理の最前線!
『エレファントヘッド』、『ぼくは化け物きみは怪物』などの著者としても有名な白井智之さんの作品。「週刊文春ミステリーベスト10」2022年2位、「このミステリーがすごい!」2023年2位、「このミステリーがすごい!」2023年4位にランクインしています。1970年代に南米ガイアナで起こった「人民寺院集団自殺事件」がモチーフになった作品。多重解決ものが好きな人には特におすすめの一冊です。
『地雷グリコ』 青崎有吾【第24回(2024年)】
ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
『体育館の殺人』、『ノッキンオン・ロックドドア』などの著者としても有名な青崎有吾さんの頭脳バトルミステリー。「ミステリが読みたい! 」「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「2025本格ミステリ・ベスト10」の4大ミステリランキングの1位を独占したことでも話題となった作品です。ほかにも、「第37回山本周五郎賞」、「第77回日本推理作家協会賞」、「第24回本格ミステリ大賞」、「第7回飯田賞」を受賞、「2023年SRの会ミステリーベスト10」1位にランクインしています。5つの連作短編の心理戦を楽しめます。
『彼女が探偵でなければ』 逸木裕【第25回(2025年)】
こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。
森田みどりは、高校時代に探偵の真似事をして以来、人の〈本性〉を暴くことに執着して生きてきた。気づけば二児の母となり、探偵社では部下を育てる立場に。時計職人の父を亡くした少年(「時の子」)、千里眼を持つという少年(「縞馬のコード」)、父を殺す計画をノートに綴る少年(「陸橋の向こう側」)。〈子どもたち〉をめぐる謎にのめり込むうちに彼女は、真実に囚われて人を傷つけてきた自らの探偵人生と向き合っていく。謎解きが生んだ犠牲に光は差すのか。痛切で美しい全5編。
『虹を待つ彼女』の著者でもある逸木裕さんの作品。女性探偵が活躍する5つのお話から成る短編集です。社会的な問題とも向き合う日常の謎系ミステリー。第75回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した作品を収録している『五つの季節に探偵は』の続編です。
まとめ|本格ミステリ大賞歴代受賞作おすすめミステリー小説15選|大人気の名作目白押し!
大人気作家の作品が多く、完成度が高い「本格ミステリ大賞」。さまざまなタイプの作品がラインナップされているので、まずは手に取ってよんでみてくださいね♪
